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takasaba
もし「サービスエリア」がテーマパークだったら
もし「サービスエリア」がテーマパークだったら——
旅行の目的地より、
テンションが上がる人がいる。
「あと30分で着くよ。」
「その前にサービスエリア寄ろう。」
この一言で、
車内の空気が変わる。
到着。
まずトイレ。
これは義務。
そして売店へ向かう。
なぜか買ってしまう。
ソフトクリーム。
ご当地プリン。
謎のキーホルダー。
家に帰れば、
「なんでこれ買ったんだろう。」
と思う。
でもその場では、
絶対に欲しくなる。
魔法がかかっている。
さらに試食。
一口食べる。
「おいしい。」
買う。
完全に思うツボである。
そして外へ出る。
犬を散歩している人。
バイク乗り。
家族連れ。
一人旅の人。
全員、
行き先は違う。
でも今だけは、
同じ場所で休憩している。
なんだか不思議だ。
そして車へ戻る。
「よし、出発!」
……
5分後。
助手席の人は寝ている。
さっきまであんなに元気だったのに。
もし「サービスエリア」がテーマパークだったら——
人気アトラクションは、
ジェットコースターじゃない。
「次は何がおいしいかな。」
というワクワク感だ。
そして帰り道も、
「もう寄らなくていい?」
と言いながら、
結局また寄ってしまう。
人類は、
休憩が好きなんじゃない。
**“休憩する理由”**が好きなのである。
