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もし「また来年」が本当に予約できたら

もし「また来年」が本当に予約できたら——

人はもっと、

今日を大切にするかもしれない。

花見。

夏祭り。

花火。

クリスマス。

七夕。

毎年やってくる。

だからつい思ってしまう。

「また来年でいいか。」

でも、

本当に同じ来年なんて、

一度もない。

去年は抱っこだった子どもが、

今年は自分で走っている。

去年は手をつないで歩いていたのに、

今年は先に走っていく。

去年は願い事を書けなかったのに、

今年は一生懸命、

文字を書こうとしている。

同じ七夕。

でも、

主役は少しずつ大きくなっている。

大人も同じだ。

去年は忙しかった。

今年も忙しい。

来年もたぶん忙しい。

だから、

「また来年」

と言っているうちに、

会えなくなる人もいる。

行けなくなる場所もある。

写真の中にしか残らない景色もある。

もし「また来年」が本当に予約できたら——

安心して先延ばしにする人が増えるだろう。

でも人生は、

予約できないからこそ、

今日という一日が特別になる。

だから、

今年の七夕は、

豪華じゃなくていい。

特別なことをしなくてもいい。

家族で空を見上げて、

「星見えるかな。」

その一言だけで、

十分思い出になる。

そして来年、

同じ空を見上げた時、

「あの時こんなに小さかったんだね。」

そう笑えたら、

今年の願いは、

きっと叶っている。

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