Moriについて開発チームから伝えたいこと
こんにちは。
Mori Journaling AIを開発しているfranky株式会社の輪島(ワジマ)と申します。
この記事ではMoriについて開発チームの我々から直接お伝えしたいことをまとめています。
『Mori』は、身につけて過ごすことで、仕事から日常までの会話や出来事を記録し、AIが文字起こし・分類・要約して、自分だけのジャーナルとして整理するウェアラブルAIです。
いよいよ2日後の8月31日(月)11:00からMoriのMakuake販売を開始します。事前登録をしてくださっている方の数は、この記事の執筆時点で16,452名になりました。皆さま、本当にありがとうございます!
LINEのAIサポートにも日々、たくさんの質問を寄せていただいています。
プロジェクトページではカバーしきれない内容をなるべくここではお話ししたいため、少し技術的な内容が多くなってしまいますが、ご興味のある該当箇所へ飛んで、読んでいただけたらと思います。
私たちがMoriをつくった理由

会話を、自動であとから使える記録にする
仕事の打ち合わせ、家族や友人との会話、会食、旅行中の感想、ふと浮かんだアイデアなど、日常の情報の多くは会話の中にあります。しかし、会話はメモや写真と違い、その場で記録しなければ残りません。
一般的な日記では、1日の終わりに出来事を思い出して自分で書く必要があります。AIボイスレコーダーや録音アプリも、残したい場面で録音を開始する必要があるため、突然始まった会話や短いアイデアは記録が漏れることがあります。
Moriは、発話を検知したら記録を開始し、自動であとから読み返せる形へ整理します。会話をそのまま保存するだけではなく、何を話したか、何が決まったか、どのような気づきがあったかをセッションやジャーナルとして確認できるようにすることが目的です。
受動的な記録と、能動的な振り返りを組み合わせる
Moriを身につけて生活することで自動で会話が記録され、アプリでは文字起こしと要約・分類などの整理が進みます。毎回メモを作成しなくても自分が何をしたか・話したか・聞いたかの記録ができるため、これを1日を記録する受動的な記録として位置づけています。
その一方で、記録を読み返したり、自分の中で内省をすることで、初めて、振り返りと次の行動へ繋げる体験(ジャーナリング)が完成すると私たちは考えます。
あなたの1日を知るMoriからの質問に対して、声やテキストで自分の気持ち・考えを記録できるチェックイン機能や、その日の会話や出来事のハイライトを自分専用の1ページにまとめるジャーナル機能も能動的な振り返りのためにあります。
録音から、ジャーナルの形になるまで
Moriでは録音→同期→文字起こし→整形→要約→ジャーナル生成などの一連の処理を裏側で行なっています。

1. 録音・同期
Moriは発話を検知した部分を自動で記録し、無音の時間や発話と発話の間は保存を止めます。

毎回録音ボタンを押さず、身につけているだけで必要な会話を残せる体験にこだわっています。
この体験を実現するため、デバイスとスマートフォンの同期、転送の遅延、バッテリー消費を抑える処理を継続して改善してきました。録音、同期、文字起こしを別々の機能としてではなく、利用者が操作を意識せずに記録を確認できるまでの一連の流れとして設計しています。
スマートフォンとのBluetooth接続が切れている場合も、デバイス本体には30時間分以上の音声を暗号化して保存できます。電波がない場所やiPhoneを持ち歩かない時間も録音を続け、再接続後に未同期データを転送できます。文字起こしやジャーナル生成は、iPhoneとの同期後に進みます。
録音中は本体のLEDが白く点灯します。録音したくない場面では、本体を1秒長押しするかアプリからミュートでき、ミュート中は録音と文字起こしを行いません。
2. 文字起こし(Speech-to-Text)
文字起こしには、現在主にDeepgramのNova-3というモデルのSpeech-to-Text(STT)技術を使用しています。
AIによる文字起こしは、近年、精度と処理速度が向上し、利用コストも下がってきました。一方で、実際の製品では、言語、周囲の騒音、話者との距離、複数人の声の重なり、処理速度、コストなど、多くの条件を同時に考える必要があります。
私たちは、文字起こし単体のベンチマーク数値だけではなく、その後に生成する要約やジャーナルまで含めて品質を検証しています。利用環境によって誤認識が起きることを前提に、元の文字起こしを確認できる状態を保ちながら、読みやすく整理された結果を提供することを重視しています。
人名、会社名、製品名、専門用語などはユーザー辞書へ登録でき、文字起こし時の認識に反映されます。さらに、各ユーザーの方に合わせて登録された語句、利用目的、会話の文脈などを使い、元の文字起こしを残したまま、フィラーワードや不自然な言い回しを読みやすく整える「自動ポリッシュ」機能も現在開発しています。
3. セッションと要約
文字起こしされた会話は、時間と話題のまとまりをもとにセッションへ整理されます。たとえば、午前中の会議、昼食中の会話、移動中に話したアイデアは、それぞれ別のセッションとして表示されます。

文字起こしされた会話は、タイムスタンプを持つ短い発話単位として処理され、まず進行中の「仮セッション」へ追加されます。バックエンドでは5分ごとに新しい発話を取り込み、通常の初回判定は10件以上の発話がたまった段階、その後は前回の判定から15分以上経過した段階で、AIがセッションの境界を判定します。
AIは、発話の時間間隔と前後の会話内容から、同じ場所や参加者による、ひと続きの会話が続いているかを推定します。そのため、議題が変わったり、途中で雑談を挟んだりしても、同じ集まりの中で会話が続いていれば一つのセッションとして扱います。一方、別れの挨拶、参加者の入れ替わり、場所の移動など、会話の終了を示す流れが確認できた場合は、その箇所でセッションを分けます。連続する発話の間が10分以上空いた場合も、原則として別のセッションとして扱います。
セッションの範囲が確定すると、会話全体からタイトルと短い説明を生成し、その後、選択されたテンプレートに沿って詳しい要約を生成します。現在は、確定済みのセッションを自動で組み替えることはなく、確定後に遅れて届いた文字起こしは別のセッションとして処理します。
各セッションにはタイトルと要約が生成されます。要約のテンプレートは「ミーティング」「仕事」「学び」「メディア」「パーソナル」の5種類から選択でき、内容に合わない場合はテンプレートを変更して再生成できます。今後、ユーザーが自分で追加をできるようなアップデートを予定しています。
セッションは共有リンクを発行でき、共有する項目を選択できます。私がYoutube動画を再生して記録したセッションの実例をお見せします。実際の要約や文字起こしのイメージをこちらで掴むことができると思います。
▼Moriのセッションの中身を実際にご覧いただけます
元となった音声は、こちらの動画の冒頭から34分03秒までです。
元の音声となった動画を見る(0:00から34:03まで)

4. ジャーナル
ジャーナルは、1日の複数のセッションやチェックインをまとめたページです。AIがその日の出来事をまとめて、利用者ごとに合わせてタイトル、要約、カバー画像を生成し、会話を日単位で振り返れるように整理します。

ここでは同じ日にiPhoneで撮影した写真をジャーナル画面で一緒に確認できます。写真ファイルをMoriに保存しているのではなく、端末内の写真ライブラリを参照して表示しているため、写真のデータは外部にアップロードされません。
実際に私の1日を切り取ったジャーナルを見てみてください。

5. チェックイン
チェックインは、会話の記録とは別に、自分の気持ちや考えを追加する機能です。ホームから自由に入力するほか、セッションやジャーナルに表示されたMoriからの問いへ、テキストまたは音声で回答できます。入力した内容は自分で編集でき、「Mori風にリライト」でAIによって文章を整えることもできます。

6. チャット
チャットでは、保存された会話やジャーナルをもとに質問できます。たとえば、「先週の会議で決めたこと」「旅行について話した候補」「最近繰り返し出ている話題」などを自然言語で質問できます。

回答には参照した会話へのリンクが表示され、元のセッションやジャーナルへ戻って内容を確認できます。
7. Mori MCP

Mori MCPは、対応する外部のAIアプリやエージェント環境からMoriの会話記録を参照するための機能です。検索、指定した記録の取得、セッション一覧の取得、ジャーナル一覧の取得の4つのToolを使えます。
CodexやClaude CodeなどMCPに対応した環境から、過去1週間の会話をもとに会議のアジェンダ案を作る、複数の会話から記事の下書きを作る、決定事項を週報形式にまとめる、旅行中の記録を整理するといった使い方ができます。
今後、AIエージェントを日常のワークフローの中心としているヘビーな活用をする方々のためにも、CLI・Webhookなどの機能も開発を予定しています。
グローバル基準のハードウェア
24時間以上の連続録音可能
1日を通して記録する上でバッテリーのサイズと筐体のサイズはトレードオフになりがちです。身につけやすくするために筐体のサイズを小さくしながらも、ソフトウェアの最適化で充電を気にせず1日中利用が可能な設計にしています。
USB-Cで充電可能
専用ケーブルを必要としない設計にこだわり、日常や出張先でも充電しやすくしています。USB-Cで充電でき、約1.5時間で満充電が可能です。
ウォッチバンド(腕時計)式の着用可能
ペンダントやクリップは中々身につけづらい場面が多いという意見を踏まえ、ウォッチバンドでの着用ができる形にしています。マグネット式でストレスなく着脱ができます。今後、アクセサリーの種類も増やしていけるよう検討をしています。
日常に馴染むデザイン
プロダクトデザインは、Design Studio Sの柴田文江さんが担当しています。毎日使う道具だからこそ、機能性は担保しながら、生活に馴染むデザインにこだわり、色や形を調整してきました。

ビジネスにとどまらない利用場面

会議や商談
会議や商談では、文字起こしだけでなく、背景、論点、決定事項、次に確認することをサマリーで振り返れます。メモを取る作業を減らし、会話に集中したい場面での利用を想定しています。
アイデアや検討過程の記録
アイデアは、単独のメモとしてではなく、会話の流れから生まれることがあります。Moriでは前後の文脈も含めて残るため、あとから関連する会話を検索し、企画書や記事の材料として整理できます。
家族、友人、会食、旅行
Moriは会議のためだけに作られた製品ではありません。家族や友人との会話、会食で聞いた話、旅行中の感想などを、その日の写真やチェックインと一緒に振り返る使い方も想定しています。
日記や振り返り
日記をゼロから書く代わりに、その日の会話から作られたジャーナルを読み、必要な部分へ自分の考えを追加できます。毎日長い文章を書くのが難しい人でも、記録を確認するところから振り返りを始められます。
プライバシーとセキュリティ
Moriは日常の会話を扱うからこそ、プライバシーとセキュリティを厳格に設計しました。

アクセス権限の管理やデータ保護など、安全なシステム運用に必要な統制を設計し、 AICPA(米国公認会計士協会)が策定したTrust Services Criteriaに基づき、第三者機関による監査を受けています。 これらの統制が適切に設計されていると評価され、SOC 2 Type 1監査報告書を取得しています。
SOC 2は、米国を中心に、企業がクラウドサービスやSaaSを導入する際、サービス提供者のセキュリティやデータ管理体制を確認するために広く使われている第三者保証の枠組みです。
そして、利用者データを処理する外部事業者とは、データ処理契約(DPA)を締結し、AI学習や目的外利用を禁止しています。
一般的なボイスレコーダーと異なり、Moriでは録音した音声は文字起こしにのみ使用し、処理完了後はサーバーから速やかに削除しています。
録音データを確認する機能のご要望をいただくことも多いですが、プライバシーへの配慮を最優先として現状はこの設計を選択しています。今後、技術的な解決が可能になった際は選べる形も検討をしています。
Makuakeでの販売内容
販売開始日時
Makuakeでの販売は、2026年8月31日(月)11:00 から 10月30日(金)22:00までを予定しています。
今回、Makuakeでの販売するプランの全てに1年間のサブスクリプションが含まれています。Moriを最初に利用いただくユーザーの皆様にMoriでの理想的な体験をしていただくため、なるべく機能の制約をつけたくないと考え、こうしたプラン設計にいたしました。
24時間限定セットの価格
販売開始から24時間限定の販売セットでは、通常よりもお得に購入いただけます。(実はこの価格の場合、我々に残る利益はありません・・!)

アンリミテッドプラン1年セット:41,990円(通常69,980円が40%OFF・限定750個)
メーカー希望小売価格:¥69,980(税込)
Mori本体:28,000円(税込)
ウォッチバンド:6,980円(税込)
アンリミテッドプラン:年額35,000円(税込)
スタンダードプラン1年セット:33,990円(通常54,980円が38%OFF・限定250個)
メーカー希望小売価格:¥54,980(税込)
Mori本体:28,000円(税込)
ウォッチバンド:6,980円(税込)
スタンダードプラン:年額20,000円(税込)
▼販売を予定している全てのプランはこちらです。

お届け時期について
9月14日16:00までにお支払いと入金が完了した場合、2026年9月末までのお届けを予定しています。それ以降のご注文は10月末以降順次お届けをします。
スタンダードとアンリミテッドの違い
文字起こし時間として数えるのは、Moriを身につけていた時間ではなく、発話を検知して実際に文字起こしされた時間です。無音の時間とミュート中の時間は利用枠を消費しません。
スタンダードプランは月30時間まで文字起こしでき、通常価格は月額2,000円または年額20,000円です。会議や残したい時間を中心に、1日平均1時間程度の会話を文字起こしする使い方が目安になります。
アンリミテッドプランは文字起こし時間が無制限で、通常価格は月額3,500円または年額35,000円です。仕事と日常の両方で時間を気にせず使いたい人向けです。

Makuakeに付属する1年プランは、本体とアプリを初回ペアリングした時点から開始します。12か月分を一度に付与し、自動更新や追加料金はありません。期間終了後に継続プランを選ばなかった場合はフリープランへ移行しますが、それまでに保存された文字起こし、セッション、ジャーナルは引き続き閲覧できます。

文字起こし時間の上限を超えた場合
プランの文字起こし時間を使い切っても、録音とアプリへの同期は続きます。上限を超えた音声は文字起こし待ちとして最大7日間保持され、その間に利用枠が戻ると古い記録から処理を再開します。7日以内に利用枠が戻らなかった音声は自動で削除されます。
先行レビューでの声
Moriの発表後、SNSでも「気になっている」「使ってみたい」といった声をいただいています。日頃から録音や文字起こしのサービスを利用している方からも関心を寄せていただき、発売を楽しみにしてくださる投稿が増えています。

usutakuさん、ハヤカワ五味さんがパーソナリティーをされている生成AI関連トピックを取り上げる番組、ながらAIラジオにて、usutakuさんにご紹介いただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=kZUHonIgH40&t=1s
今後、たくさんのアップデートを予定しています!
10名以下のチームで、高速にアップデートを続けます
私たちは10名以下のチームですが、直近3か月だけで、大小合わせて93回の機能リリースを行いました。主要な機能追加や体験改善だけに絞っても20件以上あります。まだ改善したいことや実現したいことは数多くあります。今後はチームの拡大とともに、開発とアップデートの速度をさらに高めていきます。
こうした開発をさらに加速するため、現在Moriでは新たなチームメイトを募集しています。ハードウェア、アプリ、AIを横断しながら、Moriのこれからを一緒につくってくださる方は、ぜひ募集ポジションをご覧ください。
現在募集中のポジションを見る
AIの振る舞いを、一人ひとりに合わせます
同じ会話でも、残したい情報や読みやすい要約の形は人によって異なります。仕事では決定事項を詳しく、日常では出来事や気持ちを中心に残すなど、利用目的に合わせてサマリー、ジャーナル、問い、チャットの振る舞いを調整できる範囲を広げます。
AIが利用者を一方的に解釈するのではなく、本人が内容を確認し、修正し、好みを反映できる設計を前提にします。利用を重ねるほど、自分に合った整理や振り返りができる体験を目指します。
日本語の文字起こし品質とPolish機能を改善していきます
日本語の文字起こしには、固有名詞、主語の省略、同音異義語、複数人の発話、言い直しなど、精度を左右する難しさがあります。音声認識モデルだけでなく、ユーザー辞書や会話の文脈を使った補正も含めて改善を続けます。
文字起こしの正確さは重要ですが、Moriが最終的に届けたいのは、あとから読んで理解し、行動や振り返りに使える記録です。元の文字起こしを残したまま、フィラーワードや不自然な言い回しを読みやすく整えるPolishも開発し、要約やジャーナルまで含めた品質を高めていきます。
用途に合うAIモデルの検証をし続けます
最も新しいモデルや、利用料金が最も高いモデルが、すべての言語や用途で最適とは限りません。文字起こし、要約、ジャーナル、チャットでは、それぞれ求められる精度、速度、文体、コストが異なります。
私たちは複数のモデルを同じ条件で検証し、その時点でMoriの体験に最も合う組み合わせを選びます。将来的には、利用目的や好みに合わせてAIの振る舞いを調整できる仕組みも広げていきます。
Android、Webブラウザ、デスクトップへ対応を広げていきます
Andoroidへの対応に関するリクエストを多くいただいています。遅くとも年内、目標としては数ヶ月以内に提供を開始できるよう開発を進めております。また、記録をPCからも閲覧できるようにブラウザ版、Web会議を記録するためのデスクトップ版も検討・開発を進めています。Google カレンダー連携や、Webhook・CLIなど開発者の方が自分に合わせた使い方をするための基盤整備も進め、提供をしていきます。
Makuakeでの『通知を受け取る』登録をお願いします!
Moriは、8月31日(月)11時からMakuakeで販売を開始します。
当日は多くのご注文が予想されるため、購入をご検討中の方は、販売開始のお知らせを受け取れるよう、事前にMakuakeのプロジェクトページから「通知を受け取る」の登録をお願いします。
販売開始日時を忘れずに確認したい方は、Googleカレンダーに販売開始日時を追加することもできます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さまにMoriをお届けできることを、開発チーム一同楽しみにしています。これからMoriを何卒よろしくお願いいたします!
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