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【アニメ感想】2025年下半期 おすすめアニメ3選

2025年7〜12月に放送されたアニメの中で、個人的に面白かった作品を3つ紹介する。

『フードコートで、また明日。』

ストーリー:
別の高校に通う和田と山本は、最寄駅のフードコートでだべるのが日課となっている。
そんな女子高生のモラトリアムを描いた日常もの。

感想:
個人的に、2025年で一番面白かったアニメ作品。

凝った世界観設定も、カッコいい特殊能力も、切羽詰まった世界の危機もない。
ついでに、舞台はありふれたイオンモールのフードコートで、交わされる会話は雑談ばかり。
どこにでもいそうで、絶妙にどこにもいなさそうな女子高生が2人でだらだら喋っている、ただそれだけのお話。
それなのに、めちゃくちや引き込まれて、目が離せない。

視聴者を引き込む要素をここまで引き算して、なお面白いのだから、「アニメの底力すげえ」と圧倒されてしまった。
どうでもいい雑談を延々と喋っているだけなのに、なぜ目が離せないのか。
なぜ面白いのか、どう面白いのかを適切に言語化できなくて、とてももどかしい。

あらすじにするとつまらないのに、いざ映像として動いているのを観ると面白いという点では、ちょっと「落語」っぽいかもしれない。
要は、視聴しないとこの面白さはわからないので、ぜひ観てみてください。

『出禁のモグラ』

ストーリー:
大学生の真木と八重子はある日、あの世から「出禁」をくらったという謎の男「モグラ」に出会う。
モグラと出会ったことで「見えないもの」が見えるようになった2人は、非日常の世界を垣間見ることになる。

感想:
真木と八重子が遭遇していく事件には、陰湿なものや人間の怖さが滲み出ているものも多い。
しかし、キャラクターが「自分の問題」と「他人の問題」をしっかり切り分けているので、視聴していても場の醜悪さに引きずり込まれることがない。
むしろ、独特なテンポとコメディ演出で、肩の力を抜いて観ていられる作品になっている。
地に足ついた善意と怒りで、深刻な事態に風穴を開けていく様は、見ていて爽快だ。

『異世界カルテット3』

ストーリー:
「異世界転生もの」の複数の作品の登場人物が、謎の学校で学園生活を送るというコラボレーション作品。
ラノベ界のアベンジャーズ。

感想:
まったく異なる作品のキャラクターでオリジナルストーリーを作るという意欲作の3作目。
複数作品のコラボは、脚本や演出の技量がとんでもなく要求されるはずだが、本作はちゃんと完成度の高い娯楽作品として成立している。
もうそれだけで、とんでもない作品だと思う。

7作品、総勢50名以上の多種多様なキャラクターそれぞれの世界観や設定を尊重しつつ、可能な限り平等に活躍の舞台を与えている。
そのうえ、コラボならではの新しい関係性を生み出しつつ、コアなファンにはわかるようなちょっとしたサービスを随所に差し込んでくる手腕は見事だ。
脚本と演出は、神業の域だと思う。

あと、別の作品の別の役割を持つキャラ同士に新しい共通点を見出して提示してくるので、「この切り口でくるか」と毎回膝を打っている。
なかなか気づけない共通点を抽出してくるので、ちょっと「具体と抽象」のトレーニングのようだ。


今年も、拙い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
来年も、よろしくお願いします。
良い年をお過ごしください。

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