【読んでみました中国本】遠ざかっていく香港の味わいを思い起こさせてくれる「香港うんちくグルメ」:蔡瀾『人生の味わい方、打ち明けよう』
◎蔡瀾・著/新井一二三・訳『人生の味わい方、打ち明けよう』(角川書店)
「また香港です。お目にかかるチャンスがあれば嬉しいです」
と書いて「送信」を押したら、すぐにスマホが震えた。
「メッセージは送信されましたが、相手が受け取りを拒絶しています」
あら。
手元に残っている最後のやりとりは昨年のもの。香港返還20周年取材の企画で、返還当年よりもずっとずっと昔の香港の話題から始めたいと思い、お話を伺わせていただけないでしょうか、と連絡したときのものだった。
「政治は嫌いです」
ほぼ間髪入れず、と返事が来た。「大変失礼しました」と返したものの、きっとこのときのやり取りで気を害したのだろう。そうだった、蔡瀾さんは政治が嫌いだったんだった。といっても、わたしも政治の話を尋ねるつもりはなかったんだけど。
●蔡さんのこと
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日本のマスメディアで香港に常駐記者を置いているメディアは少数です。また、記者を常駐させているメディアの目的はほぼ金融動向が中心なので、香港社会事情を読み溶けるマスメディア記者はほぼいません。ここ数年、さまざまな変化を続ける香港について「知りたい」という声をよく聞くようになったので、これまでわたしがnoteで発表した香港関連の記事をまとめて収録しておきます。他の日本語媒体では見られない記事も多いはずです。ご興味がある方はぜひどうぞ。
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