見出し画像

夏の名残と、秋を運ぶ風 〜処暑〜

こんにちは。
風待ちロクです🍃🌿

二十四節気のひとつに、

「処暑(しょしょ)」

があります。

「処」という字には、

とどまる、落ち着く、

という意味があるそうです。

処暑とは、

厳しい暑さが少しずつ落ち着き始めるころ。

暦の上では、

夏から秋へと季節が静かに歩みを進める時期です。



とはいえ、

実際の8月下旬は、

まだまだ暑いですね(笑)。

昼間に外へ出れば、

強い日差しが照りつけ、

少し歩くだけでも汗が流れます。

「どこが処暑なんだろう。」

そんなことを思ってしまう日もあります。

それでも、

朝早く外へ出た時や、

日が沈んだあとの帰り道。

ふと吹いてきた風に、

これまでとは少し違うものを感じることがあります。



真夏の風は、

どこか熱を含んでいます。

でも、

処暑のころになると、

その風の中に、

ほんの少しだけ涼しさが混じる日があります。

「あれ、少し風が変わったかな。」

そんな小さな変化です。

気のせいと言ってしまえば、

それまでなのかもしれません。

でも、

季節の移ろいとは、

案外そんなものなのでしょう。



ある日突然、

夏が終わって秋になるわけではありません。

夕暮れが少しずつ早くなり、

空の表情が変わり、

聞こえてくる虫の声も変わっていく。

そして、

あれほど賑やかだった蝉の声も、

いつの間にか少なくなっていきます。

夏と秋が、

ゆっくりと入れ替わっていく。

処暑は、

そんな季節の境目なのかもしれませんね。



私は、

こういう季節と季節の間が好きです。

夏なら夏。

秋なら秋。

はっきりしている季節もいいのですが、

どちらとも言えない時間には、

独特の美しさがあります。

まだ入道雲が見えるのに、

夕方には秋らしい風が吹く。

昼間は蝉が鳴いているのに、

夜になると虫の声が聞こえてくる。

夏と秋が、

同じ一日の中に一緒にいる。

なんだか不思議ですね。



季節がゆっくり変わるように、

人の心も、

急には変わらないものなのかもしれません。

何かを始めようと思っても、

すぐには動けない日があります。

忘れたいことがあっても、

なかなか忘れられないこともあります。

気持ちを切り替えようとしても、

昨日までの自分が少し残っている。

でも、

それでいいのだと思います。



季節だって、

少しずつ変わっていきます。

夏の名残を残しながら、

秋へ向かっていく。

人も同じように、

昨日までの自分を抱えながら、

少しずつ次へ進めばいいのでしょう。

焦らなくても、

時間はちゃんと流れています。



「処暑」。

暑さがおさまるという言葉には、

どこかほっとする響きがあります。

長かった暑さも、

いつかは終わる。

どんなに厳しい季節にも、

ちゃんと次の季節が待っています。

それは人生にも、

少し似ているような気がします。

苦しい時には、

その時間がずっと続くように感じることがあります。

でも、

同じ風が永遠に吹き続けることはありません。

少しずつ、

風向きは変わっていきます。



もちろん、

処暑を迎えたからといって、

すぐに涼しくなるわけではありません。

まだしばらくは、

暑い日が続きそうです。

夏の疲れが出やすいころでもありますので、

水分をしっかりとり、

よく食べ、

よく眠る。

そして、

疲れた時には無理をせず休む。

そんな当たり前のことを、

大切にしたいですね。



夏が去ってしまうと思うと、

少し寂しい気もします。

青い空。

大きな入道雲。

蝉の声。

冷たい飲み物。

夏の甲子園。

今年の夏にも、

いろいろな思い出ができました。

だから、

急いで秋を迎えなくてもいい。

残っている夏を楽しみながら、

少しずつ近づいてくる秋を待つ。

そんな過ごし方もいいですね。



「処暑」。

暑さの向こう側から、

秋の風が少しずつ近づいてくるころ。

今日の夕暮れに吹く風にも、

もしかしたら、

小さな秋が混じっているかもしれません。

季節を急がず、

自分自身も急がず。

移ろう空や風を楽しみながら、

これからも、

ぼちぼち歩いていきたいと思います🍃

今日も読んでくださり、
ありがとうございました🍃🌿✨

風待ちロク 🌿

いいなと思ったら応援しよう!