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47歳から始めたデザインと、これからのキャリア

ちょうど今の自分をnoteに書き記そうと思っていたとき、この募集を見つけた。
初めてのnote記事が「#これからのキャリア」なのも何かの縁だろうと思い、綴ってみる。

現在48歳。
生きるに迷っている。

大きな悩みの波は乗り越えたけれど、それでもこれからどうすれば自分らしく、前向きに生きていけるか模索している。

その波は、急にきたわけじゃない。
以前からあったもの。

でも日々の生活に特別不自由もなく、「こんなものだろう」と思っていた47歳に、大波となって押し寄せた。

まず、親との同居。
そこから付随するように、働き方を考え始めた。

でも、特別なスキルも資格もない私は、何をどうすればいいのか分からずにいた。

そんなとき、忘年会で年に一度会う友人が、WEBデザインの勉強を始めるという。

「家で仕事ができるんだよ。しかも受講料もすぐにペイできるって」

もともと出不精で、人と関わるのが苦手な私は、その話に飛びつき、さっそく初回セミナーの予約をした。

「今日申し込みすれば〇〇万円割引きできます」

そんな言葉に背中を押され、そのまま契約した。

WEBデザインではないけれど、WEB系の仕事には若いころから興味があった。
パソコンを触ることも好きだったし、やってみれば何とかなるだろうと思っていた。

でも、47歳の未経験からWEBデザインを仕事にするのは、思っていたより簡単ではないということに、後々気づくことになる。

Photoshop、Illustrator、Canva、Figma……。

Figma!?
なにそれ。初めて聞くツール。

何ピクセルという世界。
老眼も始まりだしていた私には、思っていたより簡単ではなかった。

ただ、もともとパソコンを触るのが好きだった。

これまでの人生で、こんなに前向きに何かに取り組んだことがなかったから楽しく感じたし、自分の作ったものが誰かの目に留まるかもしれないと思うと、とてもわくわくした。

順調にツール操作の課題をこなし、いよいよコンペに参加する。

講師に添削を出し、初めてのコンペでは3パターンのデザインを提出した。

自信があった。
いいものができたと思えた。

でも、現実は甘くなかった。

それはそうだ。
もう何年もやっているプロの人たちがたくさんいる世界。
数か月習っただけの私が、簡単に選ばれるはずがない。

それからは、この繰り返しだった。

自分の作品には自信を持っている。
でも、選ばれない。

講師にも、

「デザインが悪いわけじゃない。コンペはタイミングやクライアントの好みもあるから」

と言われる。

分かっていても、目をしょぼしょぼさせながら、肩をゴリゴリにしながら、何時間もパソコンと向き合ったぶん、結果が出ないことに落ち込んだ。

コンペに参加しながら、営業活動もすることになった。

スクールからは、1週間に70件ほど営業するようにと言われた。

この営業活動で、初めて年齢の壁を感じることになる。

自分の興味のある分野や、得意な分野のデザイン募集を探す。

「応募資格20〜30代前半の方」

そんな文言を何度も見かけた。

その中から年齢制限のない案件を見つけ、提案文を考えて送る。

返事がこない。
意味が分からない。

それでも、できることを続けるしかなかった。

ここからは、コンペ作品の制作と営業の繰り返し。

デザインを仕事にしたい気持ちは変わっていない。
でも、思うように結果にはつながらなかった。

だったら、デザインができる会社に入ればいい。

そう思って、求人を探し始めた。

「20代が活躍している会社です」

「実務経験3年以上必須」

ツールが使えるだけじゃ駄目なんだ。

そして、デザインが嫌になった。

向いてないのかな。
センスがないのかな。

最後には、年齢のせいにした。

いったん、このしんどさから離れたかった。

少しデザインと距離を置きたくなって、スクールに休講申請をした。
期間は2か月。

でも、手は止めたくなかった。
せっかく習得したものを、なかったことにはしたくない。

それまでバナーや名刺などのコンペに参加していたけれど、休講中にふと、ロゴコンペに参加してみようと思い立った。

ひとつ制作してみる。

楽しい。

一言でいうと、楽しかった。

これまでのバナーや名刺とは違って、デザインを学び始めたころの「楽しい」を感じた。

初めてのロゴは、クライアントから星2つをもらえた。

最終的に採用にはならなかったけれど、この星2つがとても励みになった。

わたしは、こっちなんだと思えた。

それからは、ロゴ、ロゴ、ロゴ。
参加するのはロゴコンペのみ。

クライアントの想いや会社の歴史、今後の展望。
それらをどうやってロゴで表現するか。

この作業は、とても楽しくて、苦しいものだった。

なんせ正式に依頼されたものではないから、クライアントと意見交換ができない。

募集案内から汲み取り、自分で広げて、かみ砕く。

でも、この作業は私にとって楽しかった。

自分なりの解釈で制作したロゴは採用されず、悔しい思いもした。

それは何度も。
何度も、何度も悔しい思いをした。

すごくいいものができたと思っても、それがクライアントの意思に沿っているとは限らない。

何が違うんだろう。
どこが足りなかったんだろう。

採用されたデザインを見て、自分との違いを考える日々。
採用されなかった作品を、ポートフォリオにアップする日々。

それでも、これまでのバナーコンペとは違って、確実に自分のスキルやクライアントの意図を反映する力はついていると感じていた。

でも、それもおごりなのかもしれない。

だって、いまだに実績につながるデザインは制作できていない。

収益はゼロ。

デザインを始めたころは、安易に稼げる仕事だと思っていた。
でも、知れば知るほど、そうではないと身をもって感じた。

年齢によるものも大きいと感じる。

それでも私は、その波の中で、なんとかデザインを生活の糧にしようともがいていた。

稼ぐために始めたはずなのに、結果が出なくても私はデザインをやめなかった。

採用されずに落ち込んでも、しばらくするとまた次のロゴを考えている。

そのとき初めて、
仕事にできるかどうかとは別に、私はデザインそのものが好きなんだと気づいた。

最近は、生活の糧ではなく、あわよくば収入になればいいと思えるようになった。

何ピクセルという小さな世界に浸り、誰かの思いをロゴという形で表現するのが楽しいから。

苦しさやつらさより、今は「楽しい」が上回っている。

ロゴ制作を続けたいから、コンビニでバイトも始めた。

生活のために別の仕事をしながらでも、デザインは続けていきたい。

でも、だからといってデザインを趣味にしたいわけではない。

ちゃんと向き合って、クライアントにいいものを届けたいと思っている。

かといって、お金だけが目的でもない。

賞金のないコンペにも参加する。
ロゴを考えて、形にすること自体が楽しいからだ。

最初はただ、ロゴを作ることが純粋に楽しかった。

ひとつ作り終えると、また次を作りたくなる。

「もっといいものを作りたい」

その気持ちは、少しずつ別の「もっと」へ変わっていった。

私の目標は、自分のデザインしたものが誰かの目に入ること。

そして、使われているところを自分の目で見ること。

街中が、ネットの中が、私の作ったロゴであふれること。

そんな子どもみたいなことを、本気で夢見ている。

そして誰かに、

「このロゴいいね」
「このロゴかわいいね」

そんなことを、世界のどこかで言われたい。

その言葉が、私に届かなくても。

ロゴを作り終えるたびに、いつも思う。

コンペで「提案する」をクリックした瞬間ではなく、採用され、実際に使われて、誰かの目に触れたときに、初めて完成するんだと思う。

まだ、その瞬間はきていない。

これからも来ないかもしれない。

でも、いつか来るかもしれない。

その瞬間に向けて、今日もIllustratorでロゴを描いている。

もしかすると、こうして好きなことを続けることが、今の私にとって「前向きに生きる」ということなのかもしれない。

#これからのキャリア
#Webデザイン
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#ロゴデザイン
#エッセイ



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