日本を選んで留学してくれた若者からの相談
松江市に住む外国人留学生から相談を受けました。
日本を学びの場として選び、松江に来てくれた若者です。
ところが、アルバイト先が突然倒産。
働いた分の賃金が支払われないまま、仕事を失うことになりました。
さらに、破産手続きに伴い、代理人弁護士や裁判所から郵便が届くようになりました。
相談に来られた留学生は、日常会話には困らないほど日本語を話すことができます。私も彼の話す悠長な日本語で彼のおかれた状況を理解することができました。
しかし、届いた書類には法律や破産手続きに関する専門的な言葉が並んでいます。
「普段の日本語は分かるけれど、この書類は何が書いてあるのか分からない」
そう話しておられました。
これは、日本語ができないから分からないということではありません。
日本人であっても、突然、法律や破産手続きの専門用語が並んだ書類が届けば、理解するのは簡単ではありません。
まして、外国語として日本語を学んでいる留学生にとっては、なおさら大きな壁になります。
まずは届いた書類を一緒に確認し、現在の状況を整理。関係する相談窓口や専門機関につなぎながら、必要な支援を受けられるよう対応していきます。
今回の相談を通して、改めて感じたことがあります。
「日本語が話せること」と「法律や行政の専門的な情報を理解できること」は、同じではありません。
日本を選び、松江で学んでいる若者が、困ったときに「誰に相談すればいいのか分からない」「書類が読めない」という理由で取り残されることがあってはなりません。
日本を選んで留学してくれた若者が、安心して学び、暮らせるまちに。
今回の相談を一つのきっかけとして、外国人留学生への相談支援や、分かりやすい情報提供のあり方についても考えていきたいと思います。
一人ひとりの「困った」の声に耳を傾け、必要な支援につなげる。
これからも、現場の声を大切に活動してまいります。
