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『ガチャなエスパー』前回は、マリーと対面したひろみと京子。二人はすっかりマリーの迫力に圧倒され、バンパイアに深く関わる事になった。

『ガチャなエスパー』

第7話「教育実習生」


体育館に全校生徒が整列する朝。校長の声
が響く。

「はい、ちゅうもーく。今日から教育実習
で来ていただく佐藤エリー先生です。
生物担当です。では、佐藤先生からご挨拶
お願いします」

壇上に現れたが、舞台を降りて生徒の列の
中に割って入り全校生徒全員と目を合わせ
ながら言った。
全校生徒にはエリーの姿は黒のスーツ姿、
両目は普通の茶色に見えていた。

佐藤エリーです。今日から皆さんと一緒
にお勉強しましょうーねぇ。
ワタシの教科は生物でーす。
特に血液がだーい好きよ、よろしくね」

さとる、ひろみ、京子は前列で彼女を凝視
してエリーの正体を見ていた。

(彼女が…マリーが言ってた“エリー”だ)

エリーの瞳は、左右で色の違う邪眼オッド
アイに変化していた。彼女の言葉と視線が、
全校生徒と教職員の理性を奪っていく。

「面倒くせぇー」と文句を言う者、「エリ
ー先生
ヤベー」と興奮する者。
空気がざわつき始める。

やがて、校舎のあちこちから怒鳴り声が響
き、窓ガラスが割れる音が鳴り響く。

「お前おれより成績悪い癖に俺と同じ空気
吸うなよバーカ!」「ふざけんな、お前俺
より走るのおせーじゃねぇーか、ナメんな、
アホが!」「〇ね」「〇モ」…

罵声が飛び交う校内。

「ねぇー、この状況かなりヤバいよ」
ひろみ
「どうしようー」とさとる
「こわーい、私帰りたい」と京子

「これを止めるのが私たちの使命
          じゃないのー。
    シッカリしてよ、さとる!」

ひろみに叱られ、京子もピシッと
           姿勢を正す。

「まずは、エリーを探そう」

「はいっ!」と京子が敬礼。

「よし、じゃ教員室に行こう」

さとるはリーダー気取りで先頭に立つ。

「いた、あそこだ!」

エリーは、殴り合う男性教諭二人に何かを
ささやく。すると彼らは喧嘩を止め、
エリーの命令を待つように立ち尽くす。

そのうちの一人がさとると目を合わせ、
           突進してくる。

「やばっ!」

さとるはひろみと京子の手を握り、
        屋上へ瞬間移動。

しかし、すぐにエリーが現れ、
       三人は尻餅をつく。

「あなた方はどうして効かないの…
そうか、あの方の仕業ね、マリー

「全校生徒を元に戻せ!」とさとる
「戻しなさい!」とひろみ
「そーよそーよ!」と京子はひろみの陰
              から叫ぶ。

「いやよ、面白いじゃない…
   正直な人間って」と甘え声のエリー

「あんた、人間は気遣う気持ちがあるから
社会が成り立つのよ。それが無い世界なん
て醜いだけよ!
」とひろみの名言

「ふん、口だけじゃない。あんたらも本音
で生きてみなさいよ」エリー偉そうに言う

「黙って聞いてりゃいい気に             
           なりやがって!」
京子が正体を現し、怒りを露わにする。

「ところで、あんたら何しに来たのよ?」
              とエリー

「君を逮捕する」さとるが精一杯強がる

「いやよ、せっかく自由になれたのに。           じゃーねぇー」

そう言うと、エリーはカラスに
          化けて飛び立つ。

三人もツバメに変身し、後を追う。

第8話につづく。

登場人物

主人公 中山さとる ガチャなエスパー
・超能力を使えるが1日1つ日替わり
・高校1年生。
・見た目普通の眼鏡男子。
・今一番の願い、彼女が欲しい。
ひろみとはただの幼なじみ。
・初日の出会いから京子が好きになる。


ヒロイン 山岸ひろみ
中山の席の右隣。
中山の家も隣の幼なじみだが、幼なじみ
 の怪しい行動が気になる。
・成績、運動神経抜群、クラスの人気者


準ヒロイン 藤原京子
・引っ越してきたばかりで友達いない。
・登校初日、遅刻しそうになり食パンをく
 わえ走っていたらさとると衝突。
・席はさとるの左隣。
京子はひろみに友達以上の感情を抱く。


バンバイヤ マリー
・夜な夜なさとるの血を吸いに来ていた。
・お礼に超能力を授けていた。
・第3話で超能力の秘密を明かす。


見習いバンパイヤ 佐藤エリー
・共通事項
 金髪ロングヘア
・人間バージョン
 両目茶色
・バンパイアバージョン
 邪眼、右目黄色、左目青色
 頭左右に短い角
 ピンク色のプラグスーツ、
 胸にハートのマーク