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『ガチャなエスパー』前回は念動力。階段から落ちた京子を救い、ひろみの椅子を宙に浮かせ、ヤンキーを退治して一躍ヒーローになった。そして超能力の秘密が判明する。

『ガチャなエスパー』

第3話「超能力の謎」

❤挿絵、会話多めのラノベ風、2000字以内、
サクッと読めます。


深夜。
静まり返った家の中で、さとるはふと目を
覚ました。

「トイレ…」

寝ぼけたまま上体を起こした
その瞬間。

首元に、ひんやりとした気配。
そして、誰かの顔がすぐ近くにあった。

「えっ……ええええええええっ!!?」

布団を跳ね上げ、さとるは女子のような
悲鳴を上げた。

その“誰か”は、紫の髪を揺らしながら、舌打
ちした。

「ちっ、起きちまったか」

「な、な……何してるんですか!? 
ていうか誰!?何で僕の部屋に!?」

さとるは毛布を胸元まで引き上げ、
完全に怯えている。

女性は平然とした声で言った。
「お前から血をもらっている。安心しろ、
影響のない程度だ」

「えっ……吸血鬼……?」

「おい。バンパイアとか魔族と言え」

「ま、魔族……?」
状況が理解できず、さとるの頭は完全に
パンクしていた。

「ちょ、ちょっとトイレ行ってきます!
限界なんで!あの、逃げないで下さいね」

「逃げんわ」

さとるは全力でトイレへ駆け込み、
体感秒で戻ってきた。

「はぁはぁ……あの、バンパイアさん」

「私はマリーだ」

マリーさん……僕、超能力が使えるよう
になったんですけどあなたの仕業ですか?」

「いかにも」

「どうしてそんなことを……?」

「お礼だ。するだろう、普通」

「普通……?」

さとるは思わず遠い目になった。
「あなたも……日替わりなんですか?」

「ん? どういう意味だ」

「僕、昨日は“心を読む”で、今日は“物を動
かす”だったんです。毎日1つずつ変わるん
ですか?」

第1話 心の声が聞こえている回想シーン
第2話 念力で物体を移動させる回想シーン

「そんなことはないぞ。ワレはいくつでも、
いつでも使える」

「えええええええええっ!? 
じゃあ僕も……?」

「焦るでない。ワレのようになりたければ
好きなおなごの血を吸え

「えっ」

さとるの想像図①

「さすれば、そのおなごはお前と同じよう
になり
……結婚して後継ぎが生まれたら
ワレのようになれる

さとるの想像図②

「えっじゃあ、あなたはお母さん……?」
「そうじゃ。こう見えて500年は生きておる」
「ご、500…!? マジですか…」

「誠じゃ」
さとるは完全に言葉を失った。

「じゃあ……僕みたいな人、他にもいるん
ですか?」

「いないよ。今はお前だけじゃ」

「えっ、なんで僕……?」

「おぬしのように清い魂を持つ者は貴重
じゃ。要するに、お前の血は美味いのじゃ」

「褒められてる気がしない……」
マリーはくすりと笑った。

「普段は何を飲んでるんですか?」

「お前らと同じものを食しておる。

マリーの食事イメージ

血はたまにでよいが、美味くてまた来た」

そのとき、窓の外が白み始めた。
「夜明けが近い。ではな。また来る」

マリーはすっと立ち上がり、壁をすり抜け
次の瞬間、黒い蝙蝠となって夜空へ飛び去
った。

「えっ、夢じゃないよな……?」
さとるは布団に戻ると、あっという間に眠
りに落ちた。

つづく

登場人物

主人公 中山さとる ガチャなエスパー
・超能力を使えるが1日1つ日替わり
・高校1年生。
・見た目普通の眼鏡男子。
・今一番の願い、彼女が欲しい。
ひろみとはただの幼なじみ。
・初日の出会いから京子が好きになる。


ヒロイン 山岸ひろみ
・中山の席の右隣。
・中山の家も隣の幼なじみだが、幼なじみ
 の怪しい行動が気になる。
・成績、運動神経抜群、クラスの人気者


準ヒロイン 藤原京子
・引っ越してきたばかりで友達いない。
・登校初日、遅刻しそうになり食パンをく
 わえ走っていたらさとると衝突。
・席はさとるの左隣。
京子ひろみに友達以上の感情を抱く。


バンバイヤ マリー
夜な夜なさとるの血を吸いに来ていた。
・お礼に超能力を授けていた。
・第3話で超能力の秘密を明かす。

次回もお楽しみに。