『ガチャなエスパー』前回は、アイドルのタケシに変身したさとる。ひろみと京子に急かされてファミレスへ。そこでタケシにさせられ散々弄び、堪能した女性陣だった。
『ガチャなエスパー』
第5話「カラオケ部屋の誓い」
ファミレスの窓際席、3人が並んで座ってる
シーンからスタート。
「つまり、僕がバンパイアで、能力は血を
吸われることで得られるってことを、二人
とも信じてくれたんだよね?」
さとるが真剣な顔で言うと、ひろみは腕を
組んでうなずいた。
「信じるしかないでしょ。
タケシになってたし」
「私は……まだちょっと怖いけど……
でも、ひろみさんが信じるなら……」
京子は不安げに目を伏せる。
「じゃあ、チーム結成ってことで
いいかな?」
「いいよ…そんで、私たち3人で
何するの?」
さとるは、突然席を立ち、スタスタと歩い
て会計をすませ、ファミレスの玄関で2人
を待っていた。「早く来て」と急かす。
「どうしたのよ、急に…」
「ここじゃまずいから、向かいのカラオケ
に入ろう」
とりあえず、カラオケルームに
落ち着く3人。

「えーと、さっきの続きなんだけど、そう
だな、こんなのどお?うーん世界は救えな
いから、まず学校の中の事件解決。
つまり学園CIA…いや、探偵団、
.…学園探偵団」
「うーん、面白いかもね」とひろみ
「うん……がんばります」京子も
さとるは拳を握った。
(よっし!これで、俺にもやっと春が来る
可能性が……!)
「で、ここでするの? “儀式”」
ひろみが眉をひそめる。
「うん。僕が君らの"のど"から血を吸え
ば、君たちにも力が宿る、はず…」
「待って、のどはやめて。腕にして」
と空かさずひろみが意見する。
「えっ、のどから吸うつもりだったの!?」
と京子は、いつも一歩遅い感じ
「いや、なんとなく……雰囲気で……」
さとるが焦ると、京子が椅子の上で身を
縮めて
「わ、私、さとるくんに噛まれるのヤダ」
「えっ!?」ショックを受けたさとる。
「だって…なんか…恥ずかしいし…!」
「いや、俺だって恥ずかしいよ!?」
「じゃあ、ひろみさんに吸ってもらう…!」
と京子。
「えっ、私!?」ひろみが目を見開いた。
「だって…ひろみさんなら…いい…」
京子が顔を真っ赤にして言うと、
さとるは頭を抱えた。
(くっそぉー、もう一歩だったのに…!)
「じゃあ……いくよ、ひろみ」
「……うん。優しくね」

さとるはひろみの腕に口を近づけ、
そっと牙を立てた。
「っ……!」
ひろみが小さく息を呑む。
(あー血ってこんな味なんだー、なんか
フルーツジュースみたいな味だ)
次に京子がひろみに腕を差し出す。

「私も……お願い、ひろみさん」
「……わかった。ちょっとだけね」
ひろみが京子の腕に口を近づけると、
京子は目を閉じて微笑んだ。
「ひろみさんのなら、痛くない気がする」
「……終わった?」
さとるが尋ねると、ひろみがうなずいた。
「うん。なんか……耳がよく
なった気がする」
「私も……ひろみさんの気持ちが、
少しだけわかる気がする……」
「えっ、心読めてるの!?」とさとる
「うん。たぶん、これが今日の能力」
さとるは驚いた顔で二人を見た。
(そうか、僕はタケシだった)
「さとる、今そうか、僕はタケシだった
って思った?」とひろみ
「えっ、う、うん」
「まあ、いいか。これで3人とも、
バンパイアになったってことだね」
とひろみ
「うん。これから、よろしくね」
「よろしくお願いします、さとるくん
……ひろみさん」

3人は手を重ねた。
(えへっ、また手が触れた)
ひろみと京子がギロっとさとるを睨んだ。
そして2人から同時に「キモっ」と言われた。
と、そこに突然マリーが現れた!
夕べとは違い黒のドレスの衣装でまるで
ヨーロッパのお姫様の様だ。

つづく
登場人物

主人公 中山さとる ガチャなエスパー
・超能力を使えるが1日1つ日替わり
・高校1年生。
・見た目普通の眼鏡男子。
・今一番の願い、彼女が欲しい。
・ひろみとはただの幼なじみ。
・初日の出会いから京子が好きになる。

ヒロイン 山岸ひろみ
・中山の席の右隣。
・中山の家も隣の幼なじみだが、幼なじみ
の怪しい行動が気になる。
・成績、運動神経抜群、クラスの人気者

準ヒロイン 藤原京子
・引っ越してきたばかりで友達いない。
・登校初日、遅刻しそうになり食パンをく
わえ走っていたらさとると衝突。
・席はさとるの左隣。
・京子はひろみに友達以上の感情を抱く。

バンバイヤ マリー
・夜な夜なさとるの血を吸いに来ていた。
・お礼に超能力を授けていた。
・第3話で超能力の秘密を明かす。

アイドル タケシ
・イケメン
・ひろみと京子の推し
・金髪日本人青年
・モデルの体系
・笑うと歯が光る
・スターのオーラを全身から発している
