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『ガチャなエスパー』前回はカラオケ部屋で儀式を行い、ひろみと京子もバンパイアになった。3人は仲間になったことを誓ったところにマリーが突然現れた。

『ガチャなエスパー』

第6話「マリーの依頼」


黒のドレスに身を包んだマリーが、まるで
舞台に立つ女王のようにいきなり現れた。

「よう」

さとるは思わず立ち上がり、ひろみと京子
は端っこのソファに身を寄せ合って怯えて
いる。

「おぬしらは何してるのじゃ?」

マリーの視線がさとるに突き刺さる。

「えっと…僕ら3人、仲間になりまして」

(あれ?これって秘密だったっけ…?)
さとるは昨夜の記憶を必死に探る。

「で、仲間を作って何するのじゃ?」

「困ってる人を助けようかなぁーなんて…」

「へぇー、面白そうじゃのぉー」
マリーは口元を緩めると、ふわりと
ソファに腰を下ろした。

「よし、わらわも仲間とやらに加えて貰
おうかのぉ」

「えっ、な、何でぇ?」とさとる

「実はなぁ、おぬしに助けを求めようと思
って来たのじゃ。 だから丁度良かった。
          仲間も増えてるし」

マリーの視線が、ひろみと京子
             向けられる。

マリーさん、助けって何ですか?」

ひろみが恐る恐る尋ねる。

「ふむ、われら魔族の見習いがこの辺に逃
げ込んだらしくてな。 そヤツを早く捕らえ
ねばならんのじゃ」

「えっ、その人ってマリーさんみたいに超
能力がいっぱい使えるんですか?」

「いや、大したことはない。相手を正直に
させるのが得意
らしいのじゃ」

「なんだ、大したことないじゃないですか」
さとるが地雷を踏む。

「ばかー!何言ってんのよ!」
ひろみが勢いよく立ち上がる。

「そんなことされたら世の中メチャメチャ
になるじゃない! キモっ!」

京子はマリーを見ないように手で目を隠し
ながら、ひろみに抱きついた。

「えっ、そーなのー?」とさとる

「まあ、ある意味当たっておる」
マリーは静かにうなずく。

エリーについて説明するとだなぁ…
ヤツがオッドアイになったとき、睨まれた
相手は理性を失い、本能でしゃべり出す。
周囲を怒らせて喧嘩を始め、混乱が広がる。
人間は意味が分からず救いを求める。
そこでエリーが宗教の教祖となり、信者を
操る。 最終的には政治指導者となり、世界
征服も可能となる… 使い方によっては、
     そんな恐るべき能力なんじゃ」

マリーが変身したエリー

部屋の空気が一気に重くなる。

「そこでお前たちに、エリーを捕まえてこ
こに連れてきて欲しい。 いつでも私を呼べ
ば現れてやる」

「でも…私たちの能力、しょぼいんです
けど…」 ひろみがマリーに少し慣れてきた
様子で言う。

「そうじゃのー。よし、ワシにソチとソチ
の血を吸わせろ」

マリーの視線がひろみと京子に向く。

「血を吸われると…どうなるんですか?」
京子が恐る恐る尋ねる。

わらわと同じ能力が使えるようになる。
ただし、1週間だけだ。どうじゃ?」

「えっ、それなら…いいかも…」

「よし、じゃのど出せ」

「のどは怖いので、腕でいいですか?」

「うーん、まっいいわ」

「そっちのみどり色はどうする?」

「えっ…どうしよう…」

エリーは臭いでぬしらに寄ってくるぞ。
間違えない」

「えー、じゃ私もお願いしまーす!」

京子がプンプンした顔でさとるを睨む。
(あんたのせいでー)という心の声が、
ひろみには聞こえていた。

こうして、マリーに血を吸われた3人は、
一時的に無敵の力を得て、能力の使い方の
レクチャー受けた。

「来週、またここで会おうぞ」

マリーの言葉に3人はうなずき、それぞれ
の帰路についた。

つづく

登場人物

主人公 中山さとる ガチャなエスパー
・超能力を使えるが1日1つ日替わり
・高校1年生。
・見た目普通の眼鏡男子。
・今一番の願い、彼女が欲しい。
ひろみとはただの幼なじみ。
・初日の出会いから京子が好きになる。

ヒロイン 山岸ひろみ
・中山の席の右隣。
・中山の家も隣の幼なじみだが、幼なじみ
 の怪しい行動が気になる。
・成績、運動神経抜群、クラスの人気者

準ヒロイン 藤原京子
・引っ越してきたばかりで友達いない。
・登校初日、遅刻しそうになり食パンをく
 わえ走っていたらさとると衝突。
・席はさとるの左隣。
京子ひろみに友達以上の感情を抱く。

バンバイヤ マリー
夜な夜なさとるの血を吸いに来ていた。
・お礼に超能力を授けていた。
・第3話で超能力の秘密を明かす。

アイドル タケシ
・イケメン
・ひろみと京子の推し
・金髪日本人青年
・モデルの体系
・笑うと歯が光る
・スターのオーラを全身から発している
・さとしが変身で登場した。


次回もお楽しみに。