芸能人を外食チェーンで理解する
大原部長: 「おい両津!」
両さん: 「なんですか部長」
大原部長: 「机の上に並んでいるこの資料は何だ」
両さん: 「へへへ、芸能界の新理論です」
中川: 「また始まりましたね」
麗子: 「今度は何なの?」
両さん: 「芸能人を外食チェーンで分類するんだよ!」
大原部長: 「意味が分からん!」
両さん: 「意味はあとから付いてくるんです!」
中川: 「ダメな研究の典型ですね」
🍜 第一席:山田裕貴 = 山田うどん説
両さん: 「まず山田裕貴だ」
麗子: 「人気俳優ね」
両さん: 「派手じゃない」
本田: 「はい」
両さん: 「しかし気が付くと出ている」
本田: 「はい」
両さん: 「主演も脇役もできる」
本田: 「はい」
両さん: 「そして腹にたまる」
本田: 「はい」
中川: 「最後は違うと思います」
両さん: 「山田うどんも同じだ。
派手なフレンチじゃない。
だが、実がある。味がある。身がある!」
麗子: 「あら、意外と分かるわ」
☕ 第二席:阿部寛 = コメダ珈琲説
両さん: 「次!阿部寛だ!」
(派出所、静まる)
両さん: 「でかい!」
中川: 「はい」
両さん: 「とにかくでかい!」
中川: 「はい」
両さん: 「コメダでサンドイッチ頼むだろ?思ったよりでかい!」
本田: 「はい!」
両さん: 「シロノワール頼むだろ?思ったよりでかい!」
本田: 「はい!」
両さん: 「阿部寛も同じだ!」
中川: 「どう同じなんですか」
両さん: 「ドラマに出る。画面が狭くなる。」
本田: 「はい!」
両さん: 「映画に出る。存在感がでかい!」
本田: 「はい!」
大原部長: 「説明が雑だ!」
中川: 「しかし部長。
コメダは名古屋の喫茶文化を全国へ広げました。
阿部寛さんも古き良きスターの安心感を令和へ運んでいます」
大原部長: 「急にそれっぽくなったな……」
🍣 第三席:松重豊 = かっぱ寿司説
両さん: 「そして松重豊だ」
麗子: 「孤独のグルメね」
両さん: 「かっぱ寿司だ」
中川:「……」
麗子:「……」
本田:「……」
(三人同時に、深くうなずく)
大原部長: 「説明しろ!」
中川: 「部長、分かりますから大丈夫です」
大原部長: 「分からん!」
麗子: 「でも分かるのよね」
本田: 「分かります!」
大原部長: 「誰か説明しろ!」
(誰も説明しない)
🦐 最終席:高倉健は、何か
寺井: 「両さん」
両さん: 「なんだ」
寺井: 「高倉健さんは何になるんですか」
(派出所に、本当の静寂が訪れる)
中川: 「難しいですね」
麗子: 「高級料亭かしら」
本田: 「寿司職人の店ですか」
両さん: 「違う」
(会場、静寂)
両さん: 「高倉健はーーー」
「静岡の『鐘庵(しょうあん)』だ」
全員: 「おおー……!!」
大原部長: 「いや待て、なぜだ!」
両さん: 「桜えびのかき揚げそばです。
安売りしない。
派手に騒がない。
しかし本物だ。
遠回りしてでも食べに行く。
食べた人は静かに満足する」
(派出所、ふたたび静寂)
中川: 「なるほど」
麗子: 「分かる気がするわ」
本田: 「分かります!」
大原部長: 「お前は全部分かるな!」
🚗 結び:国道16号への逃走
両さん: 「つまり!山田裕貴は山田うどん!阿部寛はコメダ!松重豊はかっぱ寿司!高倉健は鐘庵!これが『芸能人外食チェーン分類学』だ!」
大原部長: 「そんな学問はない!!」
両さん: 「今から作るんです!本田!」
本田: 「ひょおおおおお!」
両さん: 「国道16号を一周しながら実地調査だ!」
中川: 「勤務中ですよ」
両さん: 「学問に勤務時間はない!」
大原部長: 「あるわ!!」
その瞬間、両さんと本田はバイクで逃走。
後方からパトカー。
さらに後方から、なぜかコメダのテイクアウトを抱えた麗子。
中川: 「先輩、結局この理論で儲かるんですか」
遠ざかるエンジン音の中、両さんの声だけが響き渡る。
「儲からん!だが面白い!」
大原部長: 「待て両津ーーーっ!!」
こうして派出所は、芸能人と外食チェーンの関係を誰も証明できないまま、妙に納得だけが残る不思議な研究成果を得たのであった。
(終)🍜☕🍣🦐
🚗国道16号へつづく
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