アメリカ勢力拡大構想「ドンロー・ドクトリン」に降伏する国々の行方
こんにちは。
このnoteはハーバード大学大学院出身、国際政治学者【藤井厳喜】の会員制メディア「ワールド・フォーキャスト (WF)」事務局の公式アカウントです。
WFで日々お届けしている「ビジネス戦略や資産防衛を考える上で重要な国際情勢の動き、今後の経済予測」の一部をピックアップし、皆様にお届けいたします。
※本記事は会員制メディア「ワールド・フォーキャスト」の一部から抜粋
(2026年6月29日収録号)
※本記事のサムネイル画像は、読者の視覚的イメージを補うため、ChatGPT(DALL-E)を用いて自動生成したイメージイラストです。実際の報道写真ではありません。
【この記事のポイント】

「中南米の現状」キューバの全面降伏と中南米に広がるドンロー主義
イラン戦争が終結に向けた最終合意の調整期間に入っている最中、「イランを片付けたら、次に対処する」と、トランプ大統領が名指しした国があります。
それが、キューバです。トランプ大統領はキューバを「破綻国家」と呼び、1月以降続く石油供給の事実上の遮断についても、「きちんと運営された国になってほしいだけだ」と主張しています。
「トランプ大統領はまた他国に首を突っ込んで争いを始めようとしているのか?」そう思う人もいるかもしれません。しかし、単に「戦争好きだから」と見ていては、その裏に隠された重要な動きを見逃してしまいます。そこには、トランプ大統領が裏で掲げてきたある大きな戦略がありました。
今回は、国際政治学者・藤井厳喜先生の解説とともに、中南米で起きている動きとトランプ大統領の真の目的を読み解いていきます。
◾️キューバで今起きている「政治的転換」と全面降伏
ベネズエラへの軍事攻撃やイラン戦争に続き、トランプ大統領による介入が注目されているキューバですが、藤井先生は「実は、もう陥落していると言って良い」と言います。平和的なプロセスによって、すでに資本主義化の受け入れが始まっているのです。
その背景には、以下のような緊迫した動きがありました。
5月14日:ラトクリフCIA長官が極秘にキューバの首都ハバナを訪問
約1ヶ月後:キューバ政府が「緊急経済改革政策」を発表。これまでの社会主義経済から、完全な資本主義経済化の受け入れに大きく舵をとるという「ほぼ全面降伏」
6月19日〜21日:トランプ大統領の別荘であるキャンプ・デービッドでヘグセス国防長官、ルビオ国務長官、軍トップのケイン統合幕僚議長らが集められ、秘密会議が開催
秘密会議では、キューバに留まらず、中南米一帯の民主化・資本主義化に向けた協議が行われたと考えられます。
◾️トランプ大統領が掲げる巨大構想「ドンロー・ドクトリン」とは?
なぜ、トランプ大統領は他国の政治にここまで深く干渉するのでしょうか?その根底には、彼が掲げる “ドンロー・ドクトリン(ドンロー宣言)” という巨大な構想があります。
ドンロー・ドクトリンとは? 19世紀の「モンロー宣言(モンロー・ドクトリン)」をドナルド・トランプが現代的に再構築したもの。アメリカを南北アメリカ大陸の指導的立場とした上で、アメリカとヨーロッパは互いに関わらない「相互不干渉」の関係とすることをあらためて宣言した。
このドンロー・ドクトリンの核心は、「アメリカは南北アメリカ大陸の代表である」という主張です。だからこそトランプ大統領は、身内(大陸内)の不穏分子であるドラッグカルテル(麻薬犯罪組織)や、旧ソ連の影響による社会主義が残る地域に手を入れ始めているのです。
つまり、イランやベネズエラ、そしてキューバへの対応も、すべてはこのドンロー・ドクトリンという巨大な戦略の一部に過ぎないのです。
◾️中南米で加速する「保守派への波」
現在、中南米ではトランプ大統領寄りの保守政権が次々と誕生しており、ドンロー・ドクトリン実現への流れは急速に加速しています。
すでにアルゼンチン、エルサルバドル、エクアドル、パラグアイで保守政権が誕生していましたが、新たにコロンビアでも6月21日の選挙で保守派が勝利しました。これらの国々は、治安改善や麻薬組織対策、そしてアメリカとの連携を重視する姿勢を示しています。

残る大きな焦点は、現在左翼政権であり、経済大国でもあるメキシコとブラジルです。もしこの二大国でも政治の流れが変われば、中南米全体の勢力図が完全に塗り替わることになります。
◾️すべてのニュースは裏で繋がっている
ベネズエラへの軍事攻撃、そして今まさに政治体制が動き始めているキューバ。一見するとそれぞれ別々のニュースに見えるかもしれません。
しかし、その裏にある真意を読み解くと、すべてが一本の線で繋がっています。トランプ政権が掲げる「ドンロー・ドクトリン構想」は、中南米を中心に、今まさに着実に前進しているのです。
※ワールド・フォーキャスト6月下旬号(2026年6月29日収録号)より抜粋
参考になったらスキ・フォローをお願いします!
他にも本号では下記のトピックを扱っています。
会員に登録すると、全てのトピックがご視聴いただけます!
下記リンクより動画のお試し視聴も可能!ぜひご覧ください。

ワールド・フォーキャストとは?
40年以上、国際政治を研究し続けている藤井厳喜先生が、日本人のビジネスや資産形成、生活に影響する国際情勢の動きを、根拠とともにわかりやすくお届けしている会員制メディアです。

過去の配信では、
・1ドル=160円台の円安
・長期インフレ時代の到来
・ウクライナ戦争の開始
・トランプ当選
などを事前に予測し、的中

評価は⭐️4.7
「経営やビジネスに役立つ」と高い評価をいただいています。

・もっと早く知りたかった!
・人生の羅針盤を手にした気持ち
・時代の流れがわかるので、安心して生きていける
など、ありがたいお声をたくさんいただいております。
最後に、藤井厳喜先生から
あなたに向けて届いているメッセージをご紹介します。
========

From 藤井厳喜
リーマンショック・バブル崩壊・戦争勃発…世界では大きな出来事が突然起きたように見えますが、実はその予兆は必ずあります。
いざというときに慌てないために、一歩手前、二歩手前で
その予兆を皆さんに注意喚起する、警告していく、
そのように的確な予測を提供することがワールド・フォーキャストの役割です。
マスコミの言ってることは、本当のことが少ないんです。
あるいは、ある出来事のうち、彼らにとって都合の良い3つだけ報道する一方で非常に大事な他の7つのことは報道しない。
実はそういうことが頻繁に行われています。
これは残念ながら事実です。
インターネット上でも、ちゃんとフェイクニュースであるかどうかを確かめず、ファクトチェックをしないで勝手に発信している人たちも非常に多いんです。
昨日の株価、昨日のダウ平均はいくらだったという数字は新聞に書いてあります。
しかし、今後のこと、そして
「今、本当に起きてることは何か」ということについては
既存のマスコミは全く信頼できません。
その点で、皆さんが個人を守り、家族を守り、
資産を形成し、正しい経営判断をしていくために、
ワールド・フォーキャストをぜひご覧ください。
========
ワールド・フォーキャストは
下のリンクから最新号はもちろん、過去号もお試し視聴が可能。
会員に登録すると、全ての内容がご視聴いただけます!

ダイレクト出版 ワールド・フォーキャスト事務局【藤井厳喜公式】
