見出し画像

娘の「楽しい」が、波の音に混ざっていた。

今年のお盆休み、海辺でキャンプをする機会があった。

一緒に行ったのは、いつもお世話になっている先輩家族。

といっても、宿泊するのは先輩と僕の二人。

先輩の家族と僕の家族は日中だけ遊びに来て
夕方には帰るという、そんなキャンプだった。

その日はとても晴れていた。

風もあって、日陰に入れば「意外と涼しいな」と感じるくらい。

ただ、日向はやっぱり暑い。

砂浜なんて、素足で歩いたら火傷するんじゃないかと思うくらい熱かった。

家族が昼過ぎに遊びに来る予定だったので
先に僕たちでキャンプの設営を済ませる。

テントを張って、タープを立てて、できるだけ日陰を作る。

準備が整う頃には
海水浴を楽しむ人やキャンプをしている人で
辺りはすっかり賑わっていた。

海に、青い空に、照りつける太陽。

今年一番、「夏」を感じた瞬間だった。

そして昼過ぎ。

娘がやってきた。

娘にとっては、今日が初めての海。

まだ海を見たことがなかった娘は
到着した時からなんだかテンションが高かった。

いただいた水着に着替えさせて、浮き輪を借りる。

準備は万端。

そして、娘と僕にとって初めての海へ。

安全のために浮き輪に入れて、ゆっくり海へ入っていく。

その瞬間。

娘の動きが止まった。

どうやら、初めての海にびっくりしたらしい。

そのまましばらく、海に浮かんで波に揺られる娘。

僕たちは、娘がどんな顔をするのか楽しみにしながら見ていた。

怖がるかな。

泣くかな。

それとも、すぐに慣れるかな。

そんなことを思っていたら。

突然、声を出してはしゃぎ始めた。

両手を上下左右に振って、顔は満面の笑み。

「楽しい!」

そう言っているようだった。

まだ、言葉ではうまく伝えられない。

それでも、楽しいという感情を身体全部で表現している。

その姿を見ているだけで、こっちまで嬉しくなった。

海から上がって砂浜に戻ってからも、娘の興奮は冷めなかった。

ずーっと歩き続けている。

せっかくなので、二人で浜辺を散歩することにした。

波の音を聞きながら、砂浜を歩く。

僕の隣を、一生懸命歩いていく娘。

初めて見る海。

初めて入る海。

初めて感じる波。

娘にとって、この日はどんな一日だったんだろう。

僕にとっては、間違いなく忘れられない一日になった。

今年初めてのキャンプ。

そして、今年最高の思い出が作れました。






最後に、

海に入る時は、ポケットの中身を確認しましょう。

僕みたいに、ならないように。






いいなと思ったら応援しよう!

Wuta(ウタ) よろしければ応援お願いします!いただいたチップは、娘との思い出づくりに大切に使わせていただきます。