Barはマスターの人柄が9割
先日、会社の飲み会があり松本の街へ出かけた。
いつも本会の前には、酒好きな部下と二人で「0次会」を開き、美味しいビールを一杯だけ飲むのが恒例になっている。
しかし、今回の本会は「松本ブルワリー」。
最初からビールを堪能することが決まっていたため、0次会でビールというわけにはいかない。かといって、この後の糖質を考えると日本酒は避けたい……。
そこで今回は、ウイスキーを選択することにした。

実は2階のBar 5cm/secも気になっている
Googleマップを頼りに、18時からオープンしている評価の高いバーを見つけた。お店の名前は「BAR LOCH」。
10名ほどで満席になりそうな、こぢんまりとした薄暗い店内の棚やテーブルには所狭しとウイスキーのボトルが並んでおり、その光景を見た瞬間、暗闇の中で私の目が輝いてしまった。

どれにしようか迷っていると、マスターから「15mLでのご提供もできますよ」とありがたい提案をいただいた。
お言葉に甘えてハーフショットにしてもらい、「スモーキーなウイスキー」というオーダーで3銘柄を選んでもらう。

本場アイラ島の KILCHOMAN(キルホーマン)
定番の LAGAVULIN(ラガヴーリン)16年
そして、ジャパニーズのスモーキー代表格である三郎丸蒸留所の 「三郎丸Ⅰ」(2018年一口樽オーナー限定ボトル)
どれも個性豊かで非常に奥深い味わいだったが、特に驚いたのが三郎丸だ。一般流通していないオーナー限定のシングルカスクという大変貴重なボトルで、その圧倒的なピート感と一期一会の出会いに、心の中で静かに興奮してしまった。

アイラらしくピートが効いていてスモーキーな香りが美味しい。

このボトルはもう手に入らない貴重な品らしい。


こちらもアイラらしくピートが効いているが
16年も熟成しているのでまろやかな味わいだった。
店名の「LOCH(ロッホ)」は、スコットランドのゲール語で「湖」を意味するらしい。マスターが諏訪のご出身だそうで、地元の諏訪湖にちなんで名付けたのだと教えてくれた。
ウイスキーの知識がとにかく豊富なマスターで、ボトルの一歩踏み込んだ背景など、いろいろな話を聞かせていただき本当に楽しい時間だった。
最近は、街へ飲みに出かけるとバーへ立ち寄ることが増えた。
バーといえば遅い時間が書き入れ時だと思うが、私は深酒をしないタチなので、訪れる時間帯は比較的空いている。
そのおかげでマスターとお話しできる機会も多いのだが、バーテンダーの距離感は本当に人それぞれだ。
聞けば丁寧に答えてくれる人、頼まなくても色々話してくれる人、こちらの興味を察して絶妙なタイミングで声をかけてくれる人。
どれが正解というわけではないけれど、ウイスキーに興味を持ち始めた今の私にとって、今回のマスターはまさに「ベストマッチ」だった。
「また近いうちに必ず来よう」
そう自然と思わせてくれる出会い。お酒のラインナップや店の雰囲気はもちろん大切だが、もう一度行きたいお店を決める要素の9割は、やっぱり「マスターの人柄」なのだと思う。

19:00スタートなのに18:00に締めて用意してくれた
そんなわけで、滞在1時間弱で贅沢に3銘柄をいただき、ほろ酔い気分で本会へ。
松本ブルワリーの本町タップルームは、相談すると貸切にも対応してくれる。クラフトビールのドラフト(生ビール)が飲み放題になるプランは、ビール好きにはたまらない。

美味しいビールを用意してくれた

パルコの看板がドンキに・・・それはまた今度

アルコール度数低めかつ、炭酸ガスの代わりに窒素ガスを使っているのでクリーミー
イメージとしてはギネスみたいな感じ
……と、ビールを大絶賛しつつも、実は意外な伏兵だったのが、ノンアルコール用に用意されていた「リンゴサイダー」。これが驚くほど美味しかったのは、ここだけの秘密だ。

思わず3本飲んでしまった
そして次の日のこと。ウィスキーにはまっている私はスモーキーなウィスキーを買ってしまったのだった。

スモーキーフレーバーにハマるとやばい
おしまい。
