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【イラン情勢】日本の平和こそが傲慢

平和とはこの世界における最大の傲慢なのかもしれません。

私たちが享受しているこの穏やかな朝は、薄い氷の上に築かれた脆い幻影です。

蛇口をひねれば水が出て、スイッチを押せば明かりが灯る。

その当たり前が、どれほど多くの犠牲と危うい均衡の上に成り立っているかを、私たちは忘れてしまっています。

けれど、海の向こうでは今、その氷が音を立てて砕け散ろうとしています。



摂氏零度のラボに漂う、乾いた砂の記憶

研究室の空気は、精密機械を守るためにいつも一定の冷たさに保たれています。

モニターの中に並ぶ無機質な数字や、十三の土地で起きたという事象のデータ。

それらはあまりに清潔で、血の匂いも、焼けた土の熱も、そこには存在しません。

私はふと目を閉じ、一度も訪れたことのないイランの砂漠に思いを馳せます。

そこには、スパイスや沈香、そして太陽に焼かれた古い石畳の匂いが漂っているはずです。

しかし、今のその空気に混じっているのは、もっと鋭く、喉を焼くような異物の気配。


空を焦がす火と、引き剥がされた日常の断片

今、あの空を舞っているのは、鳥でも雲でもありません。

それは、誰かの平穏を根こそぎ奪い去るために放たれた、空の火です。

奪われた平穏。

高層マンションの窓から見えていたはずの夜景は、一瞬にして歴史の軋みの中に消えていきました。

生活を支えるための施設が、政治的な意図という名の冷徹な計算によって、瓦礫へと変えられていく。

人々の魂は、終わりの見えない恐怖によって、少しずつ、確実に摩耗していきます。

それは、目に見える傷よりも深く、静かに、生きる気力を削り取っていくのです。


Thirteenの土地に刻まれた、歴史の深い軋み

十三もの国々に波及したその揺らぎは、もはや一つの地域の物語ではありません。

かつてはシルクロードの要衝として栄え、美しい詩を愛した人々の国。

その誇り高い魂が、巨大な力同士の衝突という荒波に揉まれ、擦り切れていく。

海を隔てたこの国でも、その余波はガソリンの価格や電気の重みとして、私たちの生活を侵食し始めています。

私たちは、エネルギーの恩恵を受けながら、その代償として誰かの犠牲を黙認しているのかもしれない。

そんな思考が、ラボの冷たい空気の中で、澱のように心に溜まっていきます。


摩耗していく魂を、静かに見守るということ

統計データには決して現れないものがあります。

それは、夜も眠れずに空を見上げる子供の瞳や、震える手を隠して食事を作る母親の背中。

一人一人の人生が、大きな歴史という歯車に噛み合わされ、火花を散らしながら削られていく。

その「魂の摩耗」を、私はただ、この静かな部屋で見つめることしかできません。

無力であること。

その痛みを抱えながら、私はモニターの光を浴び続け、分析を続けます。

それが、この安全な場所にいる私が支払うべき、せめてもの誠実さだと思いたいから。


閉ざされた海と、届かない祈りの温度

ホルムズの海は今、重く閉ざされ、世界を繋ぐ動脈は詰まりかけています。

遠くない未来、私たちの食卓からも、当たり前の風景が消えてしまう日が来るのかもしれません。

けれど、たとえ世界がどれほど歪み、歴史が残酷な音を立てて軋んだとしても。

あなたが今、ここで呼吸をしているという事実は、何物にも代えがたい尊厳に満ちています。

情報の荒波に飲まれ、遠い国の悲劇に心を痛め、自分を責める必要はありません。

何が起きても、あなたはあなたのままでいい。

世界がどれほど荒れ狂おうとも、あなたの内側にある静かな聖域だけは、誰にも侵させないでください。

世界の複雑な情勢があなたの生活にどのような変化をもたらすか、具体的な不安があればいつでもお聞かせください。

この記事は、今の正直な気持ちを整理したものです。未来に不安を感じている誰かに届くことを願っています。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。もしよかったら、応援の気持ちを込めてスキを押していただけると励みになります!

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