不利状況から逆転、ゲームを畳んだT1の集団戦について語るシルバー
時は2025年 7月27日 LCK Round3~5の T1 VS Nongshim RedForce (以下NSとする) でのことだった。序盤はゲームのテンポを掴めていた T1 だが、中盤、後半になるにつれ厳しいゲームを強いられる。そんな状況でゲームをひっくり返したのは、芸術とも言える T1 の美しい集団戦だった。
はじめに (注意事項?)
LoLを初めて2年とそこらのシルバーなのでゲーム理解度は浅いです
あんまり触ったことのないレーンの理解度は本当に低いです
T1 すげえ!って記事なので相当T1寄りな内容になっています。NSも好きです。
なので詳しい方が見られた場合「そうじゃないんだよな…」と思われるかもしれません。その場合はコメントに「そうじゃねえ!」とお願いします
こういった文章を書くことに慣れていないので読みづらい部分もあるかと思いますが、何卒ご容赦を
それぞれのチームの構成について

まずはトップレーンから見ていこう。レッドサイドでファーストピックされたランブルに対抗する形でピックされたグウェン。グウェンはWスキルで対象指定不可になるため、ランブルに対して強く出ることができる。また、お互いに申し分ないウェーブプッシュ能力を持っているために、試合序盤中盤での少人数戦にいかに参加出来るか、オブジェクトに絡めるか、というのがゲームの流れを分けることとなる。
次にジャングル。お互いにCC持ちかつ大きく動き回れてダメージの出るJ4やウーコンをピックした。T1は4,5ピックで、NSが4ピックで出したADCがベタ足であるシヴィアだと確認し、狙い撃つことができるJ4をピックした。
ミッドでは、NS側は序盤中盤と少人数戦で存在感のあるアーリを、T1はスケールを見てのライズピックとなった。スケールするチャンピオンということもあり、パワー不足から苦しい場面が多かったFakerのライズだったが、エンドの時点ではしっかりとダメージを出していた。
最後にボットデュオだが、お互いにベタ足のADCをピック。またサポートはタンクできるチャンピオンを出すこととなったが、T1としてはアーリ、ウーコンに対してWを用いて強く出れるほか、ヴァルスやグウェンとJ4の合わせでエンゲージは足りていると判断し、ラカンのピックも牽制できる判断でポッピーを選んだ。NSとしてはやはりエンゲージが心もとないところもあってか、タンクかつCCに富んでいるノーチラスをピックするに至った。
ゲーム序盤 試合の流れをつかむT1

ここは本筋ではないのでサクっと行くが、試合開始から5分に差し掛かろうというタイミングでグウェンによるシヴィアのソロキル。これによりボットで経験値差、CS差が生まれ、序盤の展開をT1が握ることとなった。この流れのまま7分30秒、TOPのタワーダイブに成功しトップレーナー同士の金銭差も広げ、ヴォイドグラブへと繋げて行く、というところでグウェンが少し前に出すぎてしまい、デスしてしまう。ヴォイドグラブのコントロールはNSの物となり、T1は1体獲得、NSは2体獲得し試合は中盤へと進んで行く。また、このデスによりトップレーナーの金銭差も縮むこととなった。
ゲーム中盤 奇想天外なアタカンラッシュ

ゲーム開始から13分、トップのグウェンがガンクされ、トップレーナーの有利を失ってしまうT1。またボットレーンでのキャッチ、畑を見に行ったら猿がいた、などとデスを重ねてしまい、ライズは対面のアーリに約1000ゴールドの差をつけられてしまう。一方、グウェンを育てるため再びトップガンクを敢行したり、ボットレーンでシヴィアを食べたりした結果トップレーナーは1000ゴールド程の有利を築くことに成功。グローバルゴールドはほぼイーブンな状態でゲーム開始から20分を迎えた。

ここでT1が取った判断は、アタカンラッシュだった。キルこそ発生していない状況だったが、先のタワーダイブによりトップのタワーシージが出来、トップレーンのファーストタワーを破壊していたT1はトップレーンでの優位を持っていたため。アタカンが湧いてから1分と経たずにアタカンラッシュするという判断に至ったのだ。気づいたNSも止めに入るが、育ったグウェンが少人数戦で暴れ、T1は1キルとアタカンを被害なしで獲得することができた。
逆転 流れを引き寄せる NSのキャッチ

バロンナッシャーがアップする25分、そこに合わせてリバーの視界をコントロールしようとしたKeriaをNSは素晴らしい嗅覚でキャッチした。すぐ近くにいたメンバーでトレードを試みるが使えるリソースも、当たりあいの形がそろっているのもNS。ドラゴンを確保したグウェンがすぐさまカバーのテレポートを使うがそこはランブルが抑える。有利をとったレーナーがいない集団戦ではT1も勝つことが出来ない。NSはヴァルスを捕まえ、そのままバロンナッシャーへと繋げて行った。スティールを狙いJ4は果敢に入っていくが、それを許さないNS。流れを手繰り寄せたのはNSだった。
ゲームを決めた集団戦 美しいT1の技巧

試合は29分30秒に差し掛かろうというところ、仕掛けたのはアーリだった。

Rスキル、スピリットラッシュでアーリが仕掛ける。それにすぐさま反応したポッピーはWで止め、そこに追い打ちでヴァルスはRスキルの穢れの連鎖を返す。CCの連続に反応するようにアーリはシーカーアームガードで無敵になる。シヴィアもRスキル、戦妃の号令を使用し味方のMSを上げ、集団戦が始まってゆく。

ランブルはRスキル、イコライザーを使用しゾーニングする。ノーチラスが投げたフックをポッピーはフラッシュで回避、APダメージの要であるライズに錨がヒットする。

ライズは引っ張られたが、すぐさまJ4、ヴァルスとともにノーチラスにフォーカスを集め、火力を出していく。ノーチラスはこの時ヴァルスにイグゾーストを使用し、集団戦でのヴァルスの与えるダメージを減らそうとしている。J4の入りに反応しウーコンもアルティメットを返す。これはテレポートしてきたグウェンにも当たる位置であったが、このJ4、昨年の世界王者の見せるキャラクターコントロールによりウーコンのアルティメットには当たらない。当たらない位置にいることを見抜いたウーコンはすぐさまグウェンにフォーカスを集める。

しかしグウェンはタンクしながらも、Wスキルを使用しながら味方の元へと合流していく。そこでJ4が狙ったのはアーリとランブルだ。ランブルはヒートゲージが満タンでスキルが使えず、アーリは体力を積んでいるビルドと言ってもそこまでの耐久性はない。一旦自分がヘイトを買い、その隙にヴァルスとライズの火力でシヴィアを倒せれば集団戦に勝てると判断した。しかし、体力がマックスかつダメージも出て、タンクできるチャンピオンがNSには残っていた。そう、ウーコンだ。しかしそれを見落とさないのが'24worlds優勝の立役者、Keriaのポッピーだ。ハンマーでデコイごとウーコンを弾き飛ばし、シヴィアを阻むものはなくなった。

そうなれば後は単純だ。グウェンはギリギリまでダメージを出し
砂時計を用いて身を守る、そしてJ4が閉じ込めたランブルとアーリをなぎ倒し、ゲームを終わらせる。この間およそ20秒。たった20秒足らずの集団戦でゲームを畳むのだ。
おわりに
Gen.Gの連勝記録を打ちとめ勢いに乗っているT1。ここでも勝利を重ね、いまだかつてないWCSの6度優勝に向け舵を切っている。このようにLCKでは、最上位のリーグということもあり(個人の意見です)圧巻の試合を見ることができる。競技シーンで日本語放送がないのを見るのは少し抵抗がある…という方も一度視聴してみて欲しい。英語放送だとちょっとくらいは聞き取れる。
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