夢傍チャレンジ2026で採択された生活保護を受給中の2名が、挑戦したいこととは?【夢傍ファンド】
こんにちは。夢傍(むぼう)ファンド代表の田中康雅です。
7月7日の七夕の夜、生活保護を受給している方にパソコンを無償貸与し、挑戦に伴走するプログラム「夢傍チャレンジ2026」のオンラインイベントを開催しました!

今回は、採択された3名のうち2名の挑戦者の方々と、メンターとして伴走してくださる「かけるんさん」「瀧上さん」にお集まりいただき、これからどんなことに挑戦していくのか、パソコンが届いて率直にどう感じているのかをお話しいただきました。
法人化もしていない、僕個人のポケットマネーから始まった謎プロジェクトに、初年度から参加してくださった皆様には本当に感謝しかありません。当日のイベントの様子や、挑戦者の方々の熱い想いをこのnoteでお届けします。
団体概要は上記の資料を参照ください。
実際に採択された方が語っている様子は上記の動画で見ていただけると嬉しいです!
3名の生活保護受給中の方を採択!
実は「夢傍チャレンジ2026」は、やりながら軌道修正の連続でした。 当初は1名のみを採択し、最新の10万円以下のMacBookを貸与する予定でした。しかし、面談を通して素晴らしい方々と出会い、結果的に3名の方を採択することになりました。
さらに、いざ購入しようとした当日にMac製品が一律大幅値上げされるというハプニングが発生!生活保護の制度上、「10万円以上の機材は資産とみなされるリスク」があるため、急遽お一人おひとりと相談し、少し古いモデルのMacBook Airや、iPadとApple Pencilのセットに変更するなど、型にはまらない柔軟な対応でスタートを切りました。
強力なメンター陣
イベントの冒頭では、挑戦者をサポートしてくださる心強いメンターのお二人にも自己紹介いただきました。
かけるんさん(ピアサポーター) パパゲーノ創業初期から一緒に絵本制作などを手がけてきた仲間です。ご自身も生活保護を受給しながら、パソコンを使った活動で道を切り拓いてきた経験があり、「無理のない範囲で、自分のペースでやってほしい」と温かいアドバイスをいただきました。
瀧上さん(福祉コンサルタント) 就労移行支援事業所のサービス管理責任者を務めた経験があり、福祉の現場や制度に非常に詳しい方です。「本プログラムに応募するという行動を起こしたこと自体が素晴らしい挑戦。福祉の制度的な面からもサポートしたい」と力強いお言葉をいただきました。今回、夢傍ファンドに寄付もいただいてます。
お二人は、挑戦者たちが集うDiscordコミュニティでも伴走してくださいます。
挑戦者①:凡人さん「AIを相棒にプログラミングを学び直し、自分に合った働き方を見つけたい」
お一人目の挑戦者は、20代女性の凡人さん。新卒から3社ほど正社員として働いてきましたが、精神疾患やハラスメントが重なり、現在は生活保護を受給されています。

挑戦したいこと
学生時代に少し経験があったプログラミング(Pythonなど)の学習を再開し、ゆくゆくはエンジニアなどの職種で社会復帰を目指すこと。
現在の様子
驚いたのは、凡人さんの圧倒的な学習意欲とAIの活用法です。昔は教科書でつまずくと進めなくなってしまっていたそうですが、今はAIを相手に「まずロードマップを作って」「ここはわからないから教えて」「最後に練習問題を出して」と、対話形式でどんどん学習を進めているそうです。
「パソコンが届く前は横になっている時間が多かったけれど、今は『これを学ぶために起き上がろう』と、体力づくりや学習意欲につながっています」
障害者雇用か一般雇用か、自分に合った働き方をこれから模索していく過程を、SNS等でも発信してくださる予定です。
挑戦者②:ななしさん「動画編集を通じて、生活保護のリアルをポジティブに発信したい」
お二人目の挑戦者は、ななしさん。以前は対面でのお仕事をされていましたが、お店の経営がうまくいかずメンタルを崩し、生活保護を受給することになりました。持っていたパソコンも手放さざるを得なかったそうです。

挑戦したいこと
YouTubeチャンネルを開設し、生活保護のリアルやポジティブな面を動画で発信すること。並行して、動画編集の技術も身につけ、社会復帰への道筋を立てること。
現在の様子
ご自身が生活保護を受ける前は「一種の甘えでは」という誤解を持っていたそうですが、実際に受給してみて、そこから抜け出す難しさや生活の縛りを身をもって体験されました。
「YouTubeには生活保護に関するネガティブな動画が多い。だからこそ、自分はリアルを伝えつつ、見ている人に元気を与えられるようなポジティブな動画を作りたいんです」
パソコンが届く前は「家でやれることが限られていて、心が疲弊していた」という、ななしさんですが、今は1日中PCに向かい、モチベーションが大きく向上していると語ってくれました。
パソコンが「0を1に変えた」瞬間
イベントの中で印象的だったのが、お二人が口を揃えて「パソコンが届いてから、毎日のモチベーションが劇的に変わった」と言っていたことです。
スマホがあれば情報収集はできますが、自分から何かを生み出したり、本格的に学んだりするには限界があります。パソコンが1台あるだけで、「何もできない時間」が「未来に向けた準備の時間」に変わり、意欲が戻ってくる。まさに「0が1になった瞬間」を垣間見ることができました。

無理せず、それぞれのペースで挑戦を!
夢傍ファンドは、必ずしも「生活保護をすぐに抜け出すこと」をゴールにしているわけではありません。生活保護制度の枠組みの中でパソコンが買えず、挑戦のスタートラインに立てない方のジレンマを、少しでも解消できればというのがささやかな願いです。
イベントの最後に、かけるんさんがこんな言葉を贈ってくれました。
「頑張りすぎないで、無理のない範囲でやってほしい。きつくなって病気をぶり返してしまわないよう、自分ができる範囲で少しずつ積み上げていってください」
1期生となる皆さんの挑戦は、まだ始まったばかりです。これから月1回のSNS発信などを通じて、皆さんがどんな気づきを得て、どう変化していくのか。僕自身も本当に楽しみにしています。
彼らの挑戦が、同じように悩む誰かの「希望」になることを信じて。 これからも「夢傍ファンド」の活動を温かく見守り、応援していただけると嬉しいです!YouTubeのコメントやSNSでのシェアなどいただけると助かります。
