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MT4チャートに「未来の値動き予測」を描くインジケーターを作ってみた(★おまけ付き)

今回、チャートの右側に未来の予測ラインを描くインジケーターを作成しました。

目的は「どういうロジックで動くのかを理解すること」です。でも本音は「儲けたい!」(笑)

実際に作ってみたら思ったより面白い仕組みで、EA開発のヒントにもなりそうでした。この記事ではその中身をできるだけわかりやすく紹介します。

まずどんな見た目になるの?

チャートに貼り付けると、画面の中央にグレーの縦点線が入ります。

この線が境界線で、

  • 左側:予測の元となる過去のチャート

  • 右側:これから先の未来に向けて延びる予測ライン という構造になっています。

さらに予測の向きが変わったポイントには丸いドットが打たれます。これを見ると「どこで上昇から下落に転じたと判断したか」がひと目でわかります。


予測後しばらく放置していた状態です、四角が予想結果ということになります。



どうやって予測しているの?

使っているのはEMA・RSI・ATR・ADXの4つ。どれもおなじみの指標です。

仕組みはざっくりいうとこうです。

① まず「今、上昇中か下降中か」を判断する

EMAの向きとADXのトレンド強度を組み合わせて、今の方向を数値で判定します。これは「スコア制」で、上昇方向なら+、下降なら−で点数をつけるイメージです。

② RSIが極端な値になったら「そろそろ反転」と判断する

RSIが85を超えたら「買われすぎ→そろそろ下がる」、15を割ったら「売られすぎ→そろそろ上がる」と判断して、予測ラインの向きを反転させます。

③ 1バーあたりの値動きはATRで計算する

「どのくらい動かすか」はATR(平均的な値幅)をもとに計算します。ボラが高い相場では大きく、静かな相場では小さく動きます。

この3ステップを1バーずつ繰り返しながらラインを描いていく、というのが基本的な流れです。

「追従性」という地味に大事な設定

「追従性」というパラメーターがあります。デフォルトは0.15です。

これは「実際の価格からズレたとき、毎バー15%だけ現実に引き寄せる」という補正です。これがないと予測ラインが現実から大きく離れていってしまいます。

値を上げると予測が価格にピタッと追いつきますが、それだと「ただの後追いライン」になってしまうので、0.10〜0.20くらいがちょうどいいバランスです。


未来ラインは「波」で描く

チャートの右側(未来エリア)には4本の折れ線が描かれます。

ここで使っているのがダウ理論の考え方です。

トレンドが上向きのとき、

  • トレンドと同じ方向(上)に動くときは大きく動かす(推進波)

  • トレンドと逆方向(下)に動くときは小さく動かす(調整波)

調整は推進の半分の大きさ、というシンプルなルールです。難しい数式はなく、「上げ相場なら上に大きく、下に小さく」というだけの話です。

また過去チャートで最後に向いていた方向を記憶しておいて、未来ラインはその逆からスタートします。これにより過去と未来のラインが途切れず、つながるジグザグになります。

「Auto Fit」ボタンが便利

チャート左下に青い「Auto Fit」ボタンがあります。

押すとその銘柄に合ったパラメーターを自動で探してくれます。

具体的には「EMAの期間」と「ATRの乗数」の組み合わせを変えながら、どの設定が一番精度よく過去を予測できるかを自動でチェックします。

完了すると結果がグローバル変数に保存されます。銘柄ごとに別々に保存されるので、USDJPYとEURUSDで設定が混在することもありません。チャートを閉じて再度開いても設定は残ったままです。

スコア表示の読み方

Auto Fit後、左下にこんな表示が出ます。

Score: 3.4 | RMSE: 1989205988 | Dir: 11.8% | Shape: 10.6%

項目意味Score総合点(高いほど良い)RMSE予測と実際の価格のズレ(小さいほど良い)Dir上下の向きが合っていた割合Shape波形の一致度

Dir が60%を超えていれば、過去データに対しては悪くない精度です。

ただし大事な注意点があります。

このスコアはあくまで「過去データでどれだけ当たっていたか」の数字です。過去に最適化したパラメーターが未来にも効くとは限りません。スコアが高くても「過去に合わせただけ」の可能性は常にあります。

正直なところ、使えるの?


良いところ

ダウ理論の「推進波と調整波」の考え方をコードで表現している点は面白いです。「トレンド方向には大きく、逆方向には小さく」という非対称な波の動きを、ATRという数値で定量化しています。

Auto Fit の仕組みは、EA開発でいうパラメーター最適化と発想が同じです。「銘柄ごとに合った設定を探す」というアプローチは理にかなっています。

気になるところ

RSIの反転ポイントが85/15で固定されているので、ボラが低い通貨ペアだとうまく反応しないことがあります。

そして一番大事なこと。急騰・急落や重要指標の結果には完全に無力です。

これは「現在のトレンドをルールに沿って延長した仮説線」です。「未来予測」と呼ぶと少し大げさかもしれません。

ただ、「今のチャートがどういう状態か」を視覚的に整理するツールとして使うなら、それなりに面白い見方ができると思います。これで勝てるかどうかは、正直わかりません。でも作って損はなかったです。


まとめ

「予測は外れる前提で付き合う」のがこのインジケーターの正しい使い方だと思います。

てゆうか、100%当たってたら大変なことになるよ(笑)

ただ、テクニカル指標を組み合わせてトレンドを仮説化する仕組みをコードで実装するのは、純粋に面白い体験でした。Auto Fit の最適化ロジックは、EAのパラメーター探索とほぼ同じ発想です。

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