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なぜ一流はジャケットの袖口を開けるのか?本切羽の歴史

みなさんは、ご自身のスーツのジャケットの袖口をじっくりと眺めたことがあるでしょうか。

実は、ジャケットの袖口にあるボタンには、大きく分けて2つの仕様が存在します。
一つは、ボタンホールが開いておらず、ボタンが飾りとして縫い付けられている「開き見せ(あきみせ)」。
そしてもう一つが、実際にボタンホールが開いており、ボタンの開け閉めができる「本切羽(ほんせっぱ)」、または「本開き(ほんあき)」と呼ばれる仕様です。

現代の既製品のスーツでは、お直しがしやすいように開き見せで作られているものが圧倒的に多いです。しかし、オーダースーツを仕立てる際、多くの方がこの本切羽というディテールにこだわられます。

なぜ、普段は開けることのないジャケットの袖口が、開閉できるようになっているのでしょうか。

今回は、この小さなディテールに隠された歴史的なルーツを紐解きながら、ジャケットについてのこだわりを少し深く考えてみたいと思います。

こんにちは。 田中雄大(たなかゆうだい)と申します。
私は、学生時代に野球を16年間継続し、高校・大学ではキャプテンをしていました。
そして、会社勤めをしたのち起業して今に至ります。

小売店の経営、SES等の事業を通じて「お客様の理想の人生をつくる」お手伝いをしています。
このnoteは、20代に向けて仕事や人間関係・日々の悩みに対して、お役に立てればと思い開設しました。
詳しいことが知りたい人は、下記のリンクを覗いてみてください。
私の自己紹介を書いています。

さて、本題に入りましょう。
今回のテーマは、「なぜ一流はジャケットの袖口を開けるのか?本切羽の歴史」について書いていきます。

ナポレオンの悩みから生まれた、袖口のボタン

ジャケットの袖口にボタンが付けられるようになった背景には、諸説ありますが、最も有名なのが18世紀末から19世紀にかけてヨーロッパを揺るがした軍事の天才、ナポレオン・ボナパルトにまつわる歴史的エピソードです。

当時、ナポレオン率いるフランス軍の兵士たちは、厳しい冬の遠征の最中、寒さのあまりに自分の軍服の袖口で鼻水を拭う癖がありました。

これを見たナポレオンは、軍隊としての規律や、軍服の美しさが損なわれることをひどく嫌がりました。

そこで、袖口で鼻水を拭うのをやめさせるために、衣服の袖口にわざと硬い金属性のボタンをずらりと並べて縫い付けさせたのです。

これが、ジャケットの袖口にボタンが存在する最初のルーツだと言われています。

規律を守らせるための小さなアイデアが、のちに紳士の服に受け継がれ、現代のジャケットのディテールとして定着していった。

そう考えると、一見不思議に思えるボタンの存在にも、当時の人々の営みが透けて見えてきます。

まさか、鼻を拭くことを無くすためにつけたなんて思いませんよね。笑

外科医の必要性から生まれた本開きのルーツ

そのボタンが単なる飾りではなく、実際に開閉できる(本開き)ようになったのはなぜでしょうか。

こちらの理由は、さらに実用的です。

19世紀のイギリスにおいて、サヴィル・ロウの仕立屋で服を誂えていたドクターたちの要望から生まれたという説が最も有力です。

当時の医師たちは、ジャケットを着用したまま患者の診察や急な手術を行うことがありました。

しかし、仕立ての良いウールのジャケットは、当時の彼らにとって非常に高価な身分を示すための戦闘服です。
そのため、ジャケットを汚すわけにはいきません。

かといって、紳士が人前でジャケットを脱ぐことは、当時のマナーとして絶対に許されない時代でした。そこで医師たちはテーラーに相談しました。

「ジャケットを脱がずに、袖口だけをサッと捲り上げて、すぐに手を洗ったり治療をしたりできるようにしてほしい」と。

この切実な必要性から、袖口が実際に開くドットーレ(ドクターズ・カフ)という仕様が生まれ、これが現在の本切羽のルーツとなったのです。

開き見せか、本切羽か。

これは個人的には好みだと思いますが、私は本切羽派です。

現代を生きる私たちは、ジャケットを着たまま手術をすることもなければ、袖口で鼻水を拭うこともないですし、本切羽にしてボタンを開け閉めできなくても、日常生活において困ることはほとんどありません。

今でもジェケットで鼻水を拭いてる人がいたら、ティッシュを渡してあげたいと思います。笑

ただ、本切羽のジェケットが私は好きなだけです。より本格的なディティールにこだわったものでもありますし、袖をまくりたいときは便利でもあります。

また、いろんな意見がありますが、本切羽のボタンをあえて一番下だけ外しておくのがお洒落のテクニックと言われることがあります。
確かに、オーダーで作った特別な一着であることを、さりげなく周囲に伝える粋な着こなしです。

そうやってファッションを楽しめる幅を出したい人や、オーダースーツを作るとしたらそちらの方がおすすめですね。

自分の着たいスーツを着て、モチベーションが上がるならそれも一つの工夫だと思います。

その日のシチュエーションや、誠実さなど自分が相手に届けたい印象に合わせて、ディテールを自分で選択していく。

その選択の積み重ねこそが、ビジネスパーソンとしてのブレない軸となり、本物の美しい佇まいを生み出すのだと信じています。

明日の朝、ジャケットに腕を通すとき。袖口の小さなボタンに宿る歴史のストーリーを、ふと思い出していただけたら嬉しいです。

noteを最後まで見ていただきありがとうございました。

私はA. tailor(エーステーラー)というオーダースーツサロンを経営しています。
完全予約制で隠れ家のような店舗は書斎のように落ち着いた雰囲気です。ゆったりとご自身の理想に向き合っていただけます。

普段スーツを買いに来る以外にも、完全予約制なこともありいろんな相談事も舞い込んできます。例えば、キャリアの相談も受けたりします。
店長と二人三脚で作り上げている空間に遊びに来られたい方はDMからご連絡ください。

【このnoteを書いている人のプロフィールです】
田中雄大 学生時代は野球につぎ込む16年間だった。
高校・大学はキャプテンとして活躍。
大学卒業後、大手人材会社に入社。会社の仕事に励みながら、個人でも活動を開始。会社の仕事に励むかたわら、23歳で、あるベンチャーで新卒研修の企画、講師を依頼を受けて実施。
23歳が22歳に研修をすることを実施し、翌年の依頼も受ける。
その後、新卒に対しての研修を実施しながら、将来設計のサポートに従事し500名以上の転職を支援。

25歳で独立。オーダースーツの店舗経営、SES事業を実施、アパレルなど幅広く展開をしている。

【noteを開設した経緯】
大学の講師を受けた際に、自分の話を聞いて可能性を感じた、仕事をしたいと思ったというお声を頂き、自分にも何かできるこがあると考え、当noteを開設。

【発信テーマ】
「誰もが輝き、活躍する社会を創造すること」

【最後に】
自分が体験してきたものをお伝えしていくnoteです。
独立したい、起業したい、今仕事に悩んでいる人、もっと仕事ができるようになりたい人、僕がどんな人か興味がある方などに何かお役に立てればと考え、noteを更新しています。あらゆる目線でお伝えさせていただくnoteになります。

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