夢
僕が学校に行かなくなったのは
4年生の夏休み。
宿題が出来なかったから
行かなかった。
理由はそれだけじゃないでしょ。
心は僕を庇ってそう話そうとするけれど。
昔は家の近くにイオンがなかった。
西武があった。
わちゃわちゃ人がいた。
おいしいご飯をお母さんと買った。
おにぎりのお店が好きだった。
天むすとか食べた。
取手市って茨城県にあったんだね
千葉県感があった
研究の街つくば市
今の家の近くの官舎に住んでいた。
森みたいに緑が生い茂っていた場所。
ビワの木があった。
小学生になって
いつも遊んでいた3人の同級生と官舎に行ってみた。
秘密基地なんていくつかあった広い官舎の敷地。
…別に本が破れてばらまかれていただけなんだ…うん…えろな、の。
同級生の1人がアメリカから帰ってきた後だった。その子は遠くから本から視線を外していた。本当にただそれだけだよ。
一緒に学校に行っていた仲間に
僕が嫌に思う人なんていなかった。
いまはもうわすれた
きのうまでのこと
きのうまでのじぶん
それからも
おもいだした
いなくなるまで
ぼくには
たいしたおもいでが
ないんだ
だからなにに
くるしんでいたのか
とらわれていたのか
わすれてしまえるんだ
