【一日一画】十月三十二画
恒例の1ヶ月間の一日一画ふりかえり。11月はじめまで不在にしていたこともあってちょっと出遅れてしまった。10月は、31日に急いでメモ用に描いた日没の鉛筆スケッチも載せたので、この日の絵が2点になって合計32枚。そのうち17点がオイルパステル。あとはインク(ボールペンと筆ペン)が13点で、鉛筆が2点と、だいたいいつもどおりの内訳だ。

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今回はまず定番モチーフから。パンはまた復活して3点ほど、焼き菓子は2点ほど描いた。果物はネーブルを2点。



定番といえば定番の猫スケッチ、10月はモカさんを2点。いずれも筆ペンクロッキーだ。いつもより若干少なめになった。

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何度か書いているようにわたしの好物は牡蠣である。外食で牡蠣を食べる際、形や光沢の良い殻をお店に頼んでもらってくることがある。

左の牡蠣は徳島県海陽町産のあまべ牡蠣。シングルシードバスケット養殖という、カゴの中で貝を転がすようにして育てる養殖方法のため、貝殻に変形が少ない。真珠光沢も豊かだ。もちろん味も豊か。右の牡蠣は長崎県の五島列島産のみじょか岩牡蠣。「みじょか」とは五島列島の言葉でかわいいの意。大きく育つ岩牡蠣にしては可愛らしいということか。上品な味だった。
わたしの牡蠣好きを知ってか知らずか、貝殻グッズをお土産にいただくことがある。そして、貝殻が身の回りに増えてくる。先日もある方からお土産として真珠光沢の美しい貝殻をあしらったトレーをいただいた。

せっかくなので、真珠を入れてみた。なかなか見栄えがする。

貝にまつわるものとして、琵琶湖真珠のピンブローチも描いた。非常に面白い形の真珠で、デパートの催しで見つけたもの。リングに仕立てられていたものを購入して、それを作り替えてもらった。この真珠にはダイアルのような円環状の模様がある。それがわかるように、ペンでも描き直した。

なお、この真珠はボタン型の核をいれて養殖された母貝から採れたものとのこと。米国の職場の真珠鑑別部門の同僚は無核かもしれないと訝って、エックス線撮影をしてくれたのだけど、聞いていたとおり有核だった。
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いつも描かない珍しいモチーフも描いた。仕事で横浜に赴いたら、ちょうど駅構内で九州物産展をやっていて、辛子蓮根を衝動買いしてしまった。20年近く前に熊本で食べて以来である。我が家は食べ物の好みがそれぞれ異なるので、結局食べたのはわたしと次男坊のみだった。美味しかった。

辛子蓮根は季節ものではないと思ったけど、蓮根の収穫時期を考えると、そろそろ初物が出るタイミングなのだろうか。
季節を感じさせる絵のモチーフは少ないけれど、ないことはない。

わたしはカフリンクス(カフスボタン)ユーザーである。男性が最も気軽に身につけられるアクセサリーは、指輪のほかにはこれとタイバー、タイピンぐらいだろう。わたしはネクタイは滅多にしめないが、いつもドレスシャツを着ているので必ずカフリンクスを使う。
カフリンクスは季節を反映するものではない。実はこれは草津温泉に出かけた時に買ったもの。温泉には長らく入っていない……秋になって温泉地が恋しくなるなぁというわけで、なかばこじつけのようだけど、そう思ったのだから仕方ない。秋らしいモチーフとして載せておくことにした。
もうひとつのスカーフは、涼しくなって身につけるもの。まだ毛糸のマフラーの出番ではない。この時期ならではの素材のものだ。
そして、秋の夜長のリラックスタイム。あれ、先月も似たようなことを書いた気がするけど、まぁ、リラックスは必要だ。

偶然だけど、9月に続いて10月も月初に同じ題材(マッチ型のお香)を選んだ。そしてバニラのシロップはフレーバーコーヒー用のもの。わたしのなかでは、こうした香りのものはとくに秋に使いたくなるものなのだ。
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コーヒーの話になったところで。実はコーヒーマシンを新調した。我が家には2台のエスプレッソマシンがある。そのうちのひとつ、カプセルを入れるだけのお手軽さが売りのネスプレッソのものがしばらく不調だったので、思いきって買い替えた。それを描いたのが10日の筆ペンスケッチ。木製ラックは先代ネスプレッソの時からのもので、妻が作った。上が閉じられていて、猫たちの踏み台になっている。

そしてハート型の葉が楽しい観葉植物のウンベラータ。株分けしてあちらこちらに分身がいる。17日に描いたのはヨガマット。スポーツの秋らしいのか、はたまた食欲の秋らしいのか、とにかく今になって妻がヨガを日課にし始めた。
室内のスケッチといえば、旅先で描いたものがある。先日のnoteでとりあげたように、米国のカリフォルニア州カールズバッドに1週間だけ滞在した。
帰りが遅くなると外は暗闇で描けず、おのずとホテルの客室にあるものから題材を選ばざるを得ない。わりと広々とした部屋で、何箇所かくつろげるスペースがあるのが嬉しいホテルだった。これはベッド脇の椅子とサイドテーブル。仕事用に持っていたボールペンで描いた。

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先のnoteに書いたとおり、ハロウィーンを米国で過ごした。とは言っても片田舎の職場にしかいなかったので、町中がどうなっていたのかまではわからない。職場やホテルの中にまでトリック・オア・トリートの子供たちがやってくることもない。ハロウィーンらしさがあったのは、仮装した職員や生徒(職場にはスクールもある)の姿を見たのと、カボチャの装飾コンテストがあったぐらいだ。
会議のコーヒーブレイクに軽食が供されたテーブルにはハロウィーンらしい装飾もあった。これは良いとばかりに失敬して絵の題材にした。翌日には何事もなかったかのようにテーブルに戻しておいた。

旅先で描くのに、やはり風景は外せない。
ホテルのエントランス前のアプローチに椰子の木が並んでいる。到着当日はまだ陽が高い時間だったので、客室のベランダから見えた椰子の木を描いた。
そして西海岸といえば、太平洋の美しい日没。ホテルのプールサイドにオイルパステルを広げて、わずか数分の様子を写しとった。速写ゆえに乱雑なストロークだけれど、ライブではこれ以上は描けない。この手のスケッチは後から記憶にたよって加筆することも可能ではある。しかしながら、ライブ感をとどめておきたかったのでそのままにした。

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10月31日のハロウィーン当日には、米国在住の同僚たちはそそくさと帰ってしまった(東海岸組もその日のうちにそろって空港へ)。
わたしが仕事を終えてひとり職場を出ると、もう陽が沈む時刻になっていた。しまった、画材を持ってくる余裕がない!とりあえず、ホテルへ向かう道すがら、持っていた小さなスケッチブックに鉛筆でなぐり描きした。すでに陽は落ちた後だ。あっという間に暗くなって手元も見えなくなった。そのあたりは街灯も乏しい。スマホで動画や写真も撮ったが、刻一刻と変わる色彩は記憶しておくしかない。
そうして記憶が鮮明なうちに、ホテルの室内で鉛筆スケッチをもとにオイルパステルで空と海を描いた。街の燈は写真を参照した。

ライブ感を残しておくために加筆しなかった日没と、記憶をもとに描いた日没。どちらもわたしとしては空気感もふくめてある程度捉えられた自負があるのだけど、それは自己満足かもしれない。きっと観る人によって、伝わる光景は大きく異なるんじゃないかとは思う。
ルーチン化している毎日の静物画はそれとして、こうしたライブ感を大切にした作品ももうちょっと追求したいと思った。例えば、「かはたれ時、たそかれ時」みたいなテーマで色んな空気感の薄明を突き詰めてみるのは面白そうだ。個展か画集でやってみる機会はあるかなぁ。
