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メイクは隠すものではない

朝、洗面台の前でコンシーラーを手に取る。
まだ少し眠たい顔のまま鏡に近づいて、気になるところに重ねていく。

目の下の影、くすみ、昨日より少し目立つ気がするシミ。

トントンとなじませながら、「もう少し隠したほうがいいかな」と思う。
で、もう一回重ねる。

気づけば、足して、足して、また足してる。


ちゃんとやってるはずなのに、なんかしっくりこない朝、ありませんか?

隠せているかどうかばかり気にして、鏡をのぞき込む時間。

あの数分、ほぼ「消す作業」になっていたりします。
しかも、けっこう真剣にやっている。
ここ、いちばんやりがちです。

メイクは「隠すもの」ではなく、
「どう見せたいかを選ぶもの」


メイクは隠すもの。

昔の私も、完全にそっち派でした。

クマは消す、シミは隠す。疲れて見える顔は整える。
メイクは足りないところを埋める”のが正解だと思ってました。

ちゃんとやろうとしている人ほど、ここでどんどん足していきます。
真面目にやってるのに、メイクがどんどん重くなるやつです。

でも、あるとき気づいたんです。
隠そうとするほど、不自然になる。
整えようとするほど、自分じゃなくなる。


ちゃんとやっているのにしっくりこないとき、だいたい方向がズレてます。
ここ、地味にショックなんですけど。

メイクって、本来はもっと自由で楽なものです。
隠すためだけのものじゃない。
本当は「どう見せたいか」を選ぶもの。

「どこを活かすか」という視点を持つと
メイクは劇的に変わる


私が主宰するメイク講座でもよく聞かれます。
「ここ、隠したほうがいいですよね?」って。

でも私は、「そうですね、隠しましょう」とは言いません。
その人の顔を見て、表情を見て、雰囲気を感じる。

そのうえで考えるのは、「どこを消すか」じゃなくて「どこを活かすか」

ここ、発想の切り替えポイントです。

たとえば、目の下の影。

全部消すと、顔の立体感まで消えます。
きれいにはなるけれど、なんか平坦。

ほんの少し残したほうが、その人らしさが出ることもある。
全部整えるより、少し余白があるほうが顔はイキイキとした印象になります。

ただ、ここでやりたくなるんですよね。全部消したくなる。
わかります。

でも、全部隠した顔って、どこか緊張して見える。
いわゆる「ちゃんとしすぎてる顔」。近寄りにくいやつです。

逆に、少し抜けてるほうが自然に見えるし、その人らしさもちゃんと残る。
人が「いいな」と思うのは、だいたいそっちです。


メイクで変わるのは色や形だけでなく、
その人が「醸し出す空気感」


メイクで変わるのは、色や形だけじゃないです。見え方の空気感が変わる。
無理に隠していない顔は、やわらかいし、ちゃんとその人が見える。

だから私は、メイクを「隠すもの」としては扱いません。
メイクは、その人の魅力を選んで見せるためのもの。

消すより、活かす。

この視点に変わるだけで、顔の印象はちゃんと変わります。

もし今、鏡の前で「ここを隠したい」と思っているなら、一回だけ立ち止まってみてください。

本当に消したいのか。それとも、まだ活かし方を知らないだけなのか。

ここ、けっこう分かれ道です。

隠すことに慣れると、自分の顔の良さがだんだん見えなくなります。

でも、活かす視点を持つと、同じ顔なのに見え方はちゃんと変わる。
これ、本当に不思議なくらい変わります。

メイクは、隠すものではない。
自分を消すためじゃなくて、自分を活かすためのもの。


私が書いた本
『なんとなくの自己流から抜け出す 今の自分に合うメイクの正解』
でも、メイクの本質とともに、「隠すメイク」から「活かすメイク」に変わるための大切さも伝えています。よかったら読んでみてくださいね。

メイクの本質を知ると、メイクがもっと楽になる、もっと楽しくなります。

これからもnoteで、そんなお話を、たくさんお届けしていきますね。

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