ウエディングドレスを捨てない文化
「スズラン」の記事の中で少し書きましたが、私はずっと自分のウエディングドレスを保管している。
私たちと同じ年に、多くのノルウェーの友人たちも結婚したが、そのうちの我が娘のゴッドファザーになってくれたカップルの奥さんのほうに言われた。
「ウエディングドレスを捨ててしまうのはバッドラックだ」と。
自分も保管していると教えてくれた。
それ以来、私のウエディングドレスは、ノルウェー国内も、海を越えてノルウェーから引っ越しするときも、日本国内を引っ越しするときも、いつも一緒に移動した。合計何度になるんだろう。
最後に見たのは三十数年前、大阪からこの地、下関に引っ越したときだった。
シミ一つなく真っ白なままだった。
結婚して五十一年、私の体形はずいぶんと変わった。
「これをお母さんが着た?」
それを目にしたときの娘の言葉である。
私がそれを本当に身に着けたなどとは、娘は絶対信じられないというような面持ちでドレスと私を見比べていた。
もう、そのドレスに袖を通すことはできない。
ドレスは、今、倉庫、夫の仕事用に使っている古いほうの家においてある。
この先、また、見ることはあるのだろうか?わかっているのはいつかはだれかの手によって捨てられてしまうこと。それは私ではないのは確かだ。
さて、ウエディングドレスを手放さないことを幸運・縁起・家族の象徴とする捨てない文化は世界に広く存在するようです。
調べてみました
ノルウェーではウエディングドレスは「家族の歴史の一部」と考えられる。
捨てるとバッドラックと言われることがある。
代々受け継ぐ家庭もある。
イギリスでは「結婚の幸福を閉じ込めておく」ということで捨てない。
代々受け継ぐ家庭も多い。
クリーニングして箱に入れ長期保管するのが一般的。
イタリアではウエディングドレスは「家庭の宝物」と考えられている。
捨てるのは縁起が悪いとされる。
娘や孫娘がリメイクして使うこともある。
中国では赤い婚礼衣装(伝統衣装)は特に縁起物。
捨てるのは運気を捨てることにつながるとされる。
結婚後も大切に保管する家庭が多い。
日本では「捨てると不運という明確な言い伝えは少ない。
ブーケを補完する文化もある:
イギリス・アメリカではドライフラワーとして保存。
フランスでは押し花にして保管。
北欧では結婚の記念として箱に入れて保管。
日本ではプリザーブド加工して残す人が増えているそうです。
皆さんはどうされています?
