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わからない関係|第2話 Mにも種類がある

私は、「M」と一言で言っても、
いくつも種類があることを知った。

痛みを求める人もいれば、
見下されることに快感を覚える人もいる。
怒られることで満たされる人もいる。

きっと当時の私は、
自分がどのタイプなのかもわかっていなかった。

だから女の子たちも困ったと思う。
見下してみたり、
叩いてみたり、
怒ってみたり――
手探りで、いろいろ試してくれていたんだと思う。

そして私は、そのどれにも、
それなりに反応してしまった。
それが余計に、
女の子たちを迷わせていたんだと思う。

でも、サナに出会って初めてわかった。

私は、笑われたかったんだって。
笑われたうえで、受け入れてほしかった。

それに気づいたのは、
サナと初めて会った夜のことだった。

「大人が、なんて顔してるの」

そう言って、少しだけ笑った。

馬鹿にしているわけじゃない。
でも、全部見えてる。
そんな目だった。

子供が一生懸命背伸びしているのを、
そっと見守るような。
「うんうん、わかってるよ」
って言ってあげるような。

あの目が、今でも忘れられない。

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