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他人の人生を見るより、自分の庭を手入れする

SNSを開けば、誰かの成功が流れてくる。

高収入。 理想の恋愛。 豪華な旅行。
広い家。 輝かしい経歴。

少し前までは、
そんな投稿を見るたびに刺激を受けていた。

「自分も頑張ろう」
そう思わせてくれる面もあった。

しかし、最近ふと思うことがある。
人はいつまで他人の人生に憧れ続けるのだろうか。

SNSやYouTubeは、私たちが興味を示したものを優先して表示する。

成功者を見れば、さらに成功者が流れてくる。 
お金持ちを見れば、さらにお金持ちが流れてくる。

気がつけば、自分の人生とは関係のない世界を何時間も眺めている。

もちろん、それが悪いわけではない。

夢を見ることも大切だし、
目標を持つことも大切だ。

ただ、長く見続けていると、あることに気づく。

他人の人生を見ているだけでは、
自分の人生は一歩も進まないということだ。

若い頃は遠くの景色に憧れる。

しかし年齢を重ねるにつれて、
関心は少しずつ身近なものへ移っていく。

今日の体調。
家族との会話。
仕事の充実感。
趣味の時間。
近所の散歩道。

本当の幸福感は、意外にもそういうところに隠れている。

世界中の成功者を知っていても、
眠れない夜を過ごしている人はいる。

反対に、特別な成功をしていなくても、
穏やかな毎日を楽しんでいる人もいる。

どちらが幸せかは簡単には決められない。

けれど少なくとも、人間の心は比較ばかりでは満たされない。

これからの時代、SNS疲れという言葉はさらに増えていくかもしれない。

常に誰かと比べ続ける生活は、
思っている以上に疲れるからだ。

だから、そのうち人々の関心は変わっていくのではないだろうか。

遠くの成功者ではなく、目の前の生活へ。
誰かの豪華な庭ではなく、自分の庭へ。
今日はどんな花が咲いたのか。
昨日より少し成長できたのか。

そんなことに目を向ける人が増えるのかもしれない。

人類の歴史の大半で、人は自分の周囲の限られた人々と生きてきた。

それが今では、世界中の上位1%の人生がスマホの中に流れ込んでくる。

便利になった反面、心は休まらなくなった。

だからこそ、これからの豊かさとは、たくさんの他人を見ることではなく、自分の人生を丁寧に味わうことなのかもしれない。

他人の人生を眺める時間を少し減らして、
自分の庭を手入れする。

そんな生き方に価値を感じる人が、
これから増えていくような気がしている。


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