【日常エッセイ】私の本心はどこにある。
長男を産んだとき、
産院の食堂で聞いた言葉が、ずっと忘れられない。
3人目を産んだばかりのママが、
「何人産めば、周りから『次の子はまだ?』って言われなくなるんだろうね」
と話していた。
そのときは、なんとなく笑って聞いていたけれど、今になって思う。
……ほんと、なんなんだろう。あれ。
次男が産まれてちょっとした頃、
近所のおばさんに「次は女の子がいいね」と言われた。
もちろん、
昔からの定型分的な感じとか、
悪気のない会話とか、
いろいろあるんだろう。
口には出さなくても「次は?」と思っている人や、
当人がいないのに、それを話題にされていたりすることも多分ある。
結婚をしない選択も、
子を持たない選択も、
他にもたくさんそれぞれの形を選択できる。
今、妊活しているわけではない。
なのに生理がやって来ると、なんとなくモヤっとする事がある。
私は3人目を望んでいるのか。
よく分からない。
もしかしたら、
ここには「自分の声」だけじゃなくて、
世の中の一部の声とか、
私の勝手な思い込みとか、
人生のルートみたいなものが混ざっているのかもしれない。
私の人生が、私の無意識のうちにチェックリストみたいになっている感覚。
そして、もうひとつ、
私の場合は元彼の存在も少しややこしい。
まぁまぁ長いこと一緒にいたし、
親同士も昔からの顔見知り。
実家へ帰ると母から
「スーパーでちびっこ連れてたの見たよ」とかの元彼の近況を聞かされる。
話を聞いていて平気なことの方が多い。
けれど、たまーにやってくる「比べてしまう期」。
元彼のところは子どもが3人いるらしい。
こうなると、
完全に別の人生なのに、
たまに同じようなところを走っているように見えてしまう。
でも、元彼に未練があるわけではない。
今の夫だから、私は生きやすくなったと感じている。
元彼とだったら、きっとあの頃の生きにくい自分のままだったと思う。
だから、戻りたいわけではない。
そして今の私は、
たぶん昔よりずっと「自分の人生」を生きている。
だからこそ、たまに思う。
本心はどこなんだろう。
まわりと比べているだけなのか。
私は3人目が欲しいのか。
そうではないのか。
少し話は変わるけれど、
最近の私には以前とは全く違った推しがいる。
でもまだ、
ファンクラブに入るわけでもない。
グッズを買うわけでもない。
有料配信を見るわけでもない。
だけど動画やSNSを見て、
その新たな種類の推したちにキュンとする生活がある。
なので、
私が選び続けたこの人生。
迷うことはたくさんあるけれど、
なんだかんだ私はこの人生が好きだなと思えた日だった。
本日も読んで頂きありがとうございます。
夫と手押し相撲をしました。
何度やっても秒で負けます。
