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#39 熟成による価値上昇?〜債券のロールダウン効果とは

熟成による価値上昇?〜債券のロールダウン効果とは

前回の記事【#38 同じようで違う2枚の盾〜生債券と債券インデックス】で、サラッと通り過ぎた債券の「ロールダウン効果」について、今回は整理する。
なお、整理にあたって「金利下落で債券価格は上昇する」という事象は押さえているものとする。

1.債券のロールダウン効果とは?

所有する債券が、時間が経つことで、残存期間が短くなり、それによって価格上昇が期待できる効果。
分かるようで分からない、、、

2.期間が長いほど利回りが高い

債券の利回りは満期までの期間によって変わる。例えば、こんな感じだ。
・5年債 利回り5%
(100円につき年5円の利息)
・4年債 利回り4%
(100円につき年4円の利息)
・3年債 利回り3%
(100円につき年3円の利息)
期間が短くなるほど利回りも低くなっていくこの状態を順イールドというが、特に違和感なく、腹落ちするだろう。

なお、最近逆イールドとなった時期(短期債の利回りが長期債の利回りを上回った)もあったが、話がややこしくなるので、ここでは触れないことにする。

3.5年債も1年経つと4年債

例えば、5年債を購入し1年経過したとする。
その債券の残存期間は4年となるので、4年債とニアイコール(なんちゃって4年債)となる。
1年前と金利状況が変わらなかったとすると、次のような状態となる。
・自分の持っている債券(1年前の5年債)  残存期間4年、(100円につき年5円の利息)
・市場の新規の4年債  
 残存期間4年、(100円につき年4円の利息)

4.なんちゃって4年債は、プレミアムチケットか?

市場の4年債は利回り4%(100円につき年4円の利息)、自分のなんちゃって4年債は(100円につき年5円の利息)。 なんちゃって4年債は市場利回りの4%に寄せるため、債券価格が上昇することになる。この債券の値上り益がロールダウン効果だ。

5.熟成で価値が上がった訳ではない

債券は寝かせて時間が経てば、必ず値上がりする訳ではない。
仮に市場の4年債が利回り5%だった場合、自分の持っているなんちゃって4年債の利回り5%は何の優位性もない。優位性も無いものにプレミアムなんてものもついてこない。
お酒などと違い、債券には熟成(時間経過)によるプレミアム(価値上昇)はない。

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