見出し画像

4コマ小説「ミルとバーニェ」|8月3日「蜂蜜の日」

蜂蜜くださいな

 ミツバチを追いかける子猫が2匹。ミツバチは花の中へ入り込み、それを見失って花をかき分けるミルとバーニェ。

「ハチって蜂蜜を作るんだよね?」

と、バーニェ。どうやらハチを捕まえて、チーズと蜂蜜を交換こしようという魂胆らしい。


「でもハチは小さいから、持っている蜂蜜もほんのちょっぴりだと思うな」

 ミルは賢そうに返して、花にじゃれ始めた。

「そうかなあ、仲間を呼んで沢山くれるかもしれないでしょ」

 バーニェはご機嫌な顔でひとつひとつの花をそーっと覗く。


 そうしてゆっくりと覗き込んだ一輪の花に、探していたハチが休んでいた。バーニェは風のない日の雲のように、そろそろと鼻を近づける。

「ハチさん、こんにちは……」

 ハチはバーニェの顔を不思議そうに見つめている。敵意が無いことだけは伝わっているようだった。


「蜂蜜ください……っくし!」

 蜂蜜をもらうまでは我慢しよう、そう思っていたバーニェだが、どうしても花粉がくすぐったかった。

 驚いて飛んで行ったハチを見送りながらミルは微笑んで、

「あぁ、チーズとは交換したくないみたいだ」

と呟いた。


8月3日

8月3日は「蜂蜜の日」です。

言わずもがな、語呂合わせです。

お茶にもパンにもお菓子にも、なんでもござれな万能甘味。

キラキラの巣蜜は、見た目も楽しいですね。


ウゥル村へのお便りも、お待ちしております



普段は、近代の詩や短歌に関する記事などを書いています。




いいなと思ったら応援しよう!

入山夜鷸〈詩を探す人〉 この記事を保存したいとお思いの方、応援いただけますと幸いです。 頂戴したチップは同人誌「さくさく」への寄稿費など、文芸活動に充てます。