4コマ小説「ミルとバーニェ」|5月31日「世界禁煙デー」
けむり
いつもの窓辺に子猫が2匹。緑のリボンのミルに、青いリボンのバーニェ。
窓の外には、庭のベンチに座るテディおじさん。
「子猫たち、ちょっと外の空気は我慢してね」
と、溜め息まじりにサリーおばさんが2匹を撫でていった。
「テディおじさんは何やってるんだろうね? ミル」
「さあ。口に入れてるのはオヤツかな」
おのおの暇そうに前足を咬んだり、毛づくろいしたりでテディおじさんを眺めている。
テディおじさんはその視線を感じてか、パイプをくわえながらニコニコとこちらを見ていた。
「あっ、バーニェ。おじさんが何か言いたいみたいだ」
ミルが、口元を指さしているテディおじさんに気が付く。
2匹揃って注目すると、ぷわわ、とおじさんが輪っかの煙を吐き出した。
窓の向こうで喜ぶ2匹を見つつ、テディおじさんが満足げに呟く。
「これだから禁煙できないんだよなあ」
5月31日
5月31日は「世界禁煙デー」です。
WHOが定めた国際デーで、喫煙がもたらす影響に警鐘を鳴らすキャンペーンなのだそうです。
私も煙草のけむりを好みませんが、名探偵のパイプ、遊女のキセル、シガレット菓子……煙草そのものにはロマンを感じます。

普段は、近代の詩や短歌に関する記事を書いています。
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