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【究極のDTM時短ツール?】ミックスの迷子を卒業!ワンノブで簡単に使える「LANDR FX」

DTMを始めたばかりの時、最初にぶつかる壁といえば「ミックス」ではないでしょうか。
コンプレッサーで音を整え、EQで不要な帯域を削り、サチュレーターで質感を出す……こういった複雑なエフェクトの組み合わせは、慣れないうちはハードルが高く、気づけば「ミックスの迷子」になって作業が止まってしまうこともあると思います。

そんな悩みを解消してくれるのが、今回ご紹介する「LANDR FX」というプラグインシリーズです。
これを使えば、初心者の方でも実用的なエフェクトを簡単にかけることができます。

なお今回はLANDR社から製品提供を受けたレビュー記事ですが「LANDR FX」は提供を受ける以前から自腹で購入し、実際の制作でも使ってきたプラグインですので、実体験に基づきおすすめできるツールです。




LANDR FXが「便利」な理由

市場には某W社の製品をはじめ、ノブを回すだけで効果が得られる「ワンノブ系」のプラグインがいくつか存在します。
しかし、LANDR FXが優れているのは「プリセットの豊富さ」と「音作りの幅広さ」にあります。

一般的なワンノブ系プラグインの場合「1つのプラグインにつき1つの役割」と機能が限定されている場合が多いです。
そのため「リバーブの高域だけを強調したい」というような、細かい調整に応えきれない場面が出てきます。

それに対してLANDR FXは1つのプラグインの中に数十個のプリセットが内蔵されているため、特定の帯域だけを持ち上げたり、複数のエフェクトを組み合わせたりといった処理がプリセットを切り替えるだけで可能になります。

またLANDR FXは動作が比較的軽いため、性能が低めのノートPCなどで作業をしても、PCの挙動が重くなりにくいというメリットもあります。



使い方は「選んで、回すだけ」


LANDR FX
の操作は非常にシンプルです。

  1. プリセットを選ぶ: 目指す音に近い名前のプリセットを選択。

  2. ブレンダーダイヤルを回す: エフェクトの掛かり具合を調整。

基本的にはこれだけで各トラックの音にエフェクトを掛けることができ、この簡単さ・スピード感こそがLANDR FX最大の魅力です。

1個のLANDR FXの中には、イコライザー系・ダイナミクス系・サチュレーター系など様々なプリセットが含まれているため、以下のようにLANDR FXを複数インサートしてトラックに複合的にエフェクトをかけることも可能です。

1段目:EQ系のプリセットでローカット
2段目:ダイナミクス系で音を整える
3段目:サチュレーターで音を太くする
4段目:リバーブのプリセットで空間的な広がりを持たせる




5種類のラインナップ

LANDR FXは用途に合わせて最適化された5つのプラグインがあります。

LANDR FX Beats(ドラム・パーカッション)
LANDR FX Acoustic(アコースティック楽器)
LANDR FX Electric(エレキギター・シンセ)
LANDR FX Voice(ボーカル)
LANDR FX Bass(ベース)

言葉で説明をしても伝わらない部分も多いと思いますので、実際にそれぞれを使いながら、どのような音作りができるのかを見ていきます。


🥁 LANDR FX Beats(ドラム・パーカッション)

ドラムやパーカッションの音作りに特化したプラグインが「LANDR FX Beats」です。
パンチの効いたコンプレッションから、ヴィンテージなモータウン・サウンドを彷彿とさせる質感まで多彩なプリセットが揃っています。

自分の作ったドラムトラックを聴き返して「なんだか迫力が足りないな……」と感じる人もいると思います。
ドラムにインパクトやパンチ感を与える作業は、ミックスの中でも難易度が高い工程です。

しかし、LANDR FX Beatsを使えば専門的な知識がなくても簡単に存在感のあるドラムトラックを構築できます。

ドラム全体のバス(まとめ)トラックに使うのはもちろん、「スネア専用」や「キック専用」といった、特定のパーツに最適化されたプリセットが用意されているのも心強いポイントです。

今回は、効果を分かりやすくするためにドラムを以下の3つのグループに分けて個別にエフェクトをかけてみます。

・スネア専用のトラック

・キック専用のトラック

・それ以外(ハイハット、シンバル、オーバーヘッドなど)のトラック

エフェクトをかける前の音源はこちらです。


1 Punchy Snare

まず、スネアのトラックには「Punchy Snare」というプリセットを選び、中央のノブを中程度まで回してみます。
文字通り、スネアにパンチ感が出て前面に飛び出してくるような力強いサウンドに変化しました。

2 Punchy Kick

続いてキックのトラックです。
こちらには「Punchy Kick」をインサートし、エフェクトをやや強めに設定すると、低域の重厚感が増し楽曲の重心を支えてくれる存在感のあるキックに仕上がります。



3 Upright Funk

最後にスネアとキック以外のシンバルやハイハットなどのトラックには、「Upright Funk」というプリセットを適用しました。
これにより全体の印象が明るくなりドラムセット全体が元気な印象になります。
エフェクトをかける前と比べると個々の音が整理されただけでなく、全体がまとまっているのがお分かりいただけるかと思います。




🎹 LANDR FX Acoustic(アコースティック楽器)

アコースティックギター、ピアノ、バイオリンといった生楽器の質感を扱う際に重要なのは「空気感」の表現です。

「LANDR FX Acoustic」にも数十種類のプリセットが用意されており、リバーブやディレイを活かした空間演出から、音を前に出すダイナミクス処理までノブ一つでコントロールできます。

今回はアコースティック楽器の中でも音作りの幅が広い「ピアノ音源」を例に、その実力を試してみました。

エフェクトをかける前の「生」のピアノ音源はこちらです。
悪くはないものの、少し音が暗くミックスの奥に引っ込んでいて、空間的な広がりも乏しい印象があります。
これに「LANDR FX Acoustic」を使ってサウンドを変化させていきます。


1 Dreamy Chorus(コーラス)

まずは音に揺らぎを与える「Dreamy Chorus」を試してみました。
ピアノの音が揺れることでエレピのサウンドに近いような質感に変化しました。



2 Lo-Fi(ローファイ風)

最近の音楽シーンで使われることが多い「Lo-Fi(ローファイ)」サウンドもプリセットを選ぶだけで簡単に再現することができます。



3 Bright Plate(プレートリバーブ)

空間の広がりを作りたい時にはリバーブ系が活躍します。
「Bright Plate」を選択すればプレートリバーブ特有の金属的で透明感のある響きが加わり音が華やかになります。



4 Frozen(冷たい雰囲気のあるリバーブ)

逆に曲のアクセントとしてインパクトを狙いたい時には「Frozen」というプリセットも面白いです。
その名の通り、冷たく幻想的で凍てつくような独特の残響を作ることができます。


5 Basic Delay(ディレイ)

ディレイの処理もスマートです。
本来なら面倒なタイム設定(BPMに合わせた計算など)が必要ですが、このプラグインはDAWのテンポと自動で同期してくれるプリセットがあります。
たとえば「1/8」と記載されたプリセットを選べば「8分音符」のタイミングでディレイタイムを設定してくれるため、難しいことを考えずにディレイ効果を得ることができます。



6 Parallel Sat Comp(コンプレッサー、サチュレーション)

「Parallel SatComp」というプリセットは音量を整えるコンプレッサーと、音に太さを出すサチュレーターを同時に、しかも「並列(パラレル)」でかけてくれるようです。
元の芯を残しつつ、サウンドが太くなり力強く前に出てくるような印象があります。
本来であれば複数のプラグインを組み合わせて行う手法がノブ一つで完結できるのは便利です。



7 High Boost(イコライザー)

音の明るさなどを調整したい時はイコライザー系のプリセットを使います。
「High Boost」を選べばナチュラルに高域を持ち上げることができます。
逆に低域が膨らみすぎている時は「Bass Cut」を選ぶだけでスッキリと整理できます。
音が破綻することなく音楽的に仕上がってくれるので好印象です。



8 複数のエフェクトの組み合わせ

「LANDR FX」は複数組み合わせて使うことも可能です。
使い方はシンプルで、エフェクトをかけたいトラックに「LANDR FX」を順番にインサートしていくだけです。

例えば、以下のような流れで音を作ってみました。

  1. Parallel SatComp:音を整え存在感を出す。

  2. High Boost:高域を少し持ち上げ音の輪郭をクリアにする。

  3. Bright Plate:リバーブで空間的な広がりを演出する。

複雑なパラメータを設定する必要がないためインスピレーションを維持したままエフェクトをかけることができます。
生の音源のサウンドと比べるとかなり本格的で実践的なサウンドになっているのが分かると思います。





⚡ LANDR FX Electric(エレキギター・シンセなど)

エレキギターやシンセサイザーといった楽曲の「顔」になるリード楽器をミックスの中でどう目立たせるかは、制作者にとって悩みどころでもあります。
そんな時に頼りになるのが「LANDR FX Electric」です。

クランチ系の歪みから、リードに深みを与える空間系エフェクトまで、音に「エッジ」を効かせるためのプリセットが揃っています。

今回は、少し退廃的な雰囲気を持つギターフレーズを例に LANDR FX Electricでエフェクトをかけていきたいと思います。

エフェクトをかける前のサウンドはこちらです。


1 70s guitar(ローファイ感)

「Creative」のタブの中にユニークなエフェクトが多数用意されています。
例えばヴィンテージ感を演出する「70s guitar」というプリセット。
これを適用するだけで、フレーズの持つアンニュイなムードが引き立ち独特のローファイ感が加わります。


2 In Another Room(空間系)

同じ「Creative」タブにある「In Another Room」というプリセットも良い感じでした。
文字通り「部屋で鳴っている」かのような距離感と空間的な広がりが生まれ、ギターの音が物語性を帯びたサウンドへと変化しているような印象があります。



3 Bright Plate(プレートリバーブ)

音の質感を追い込むためにリバーブやディレイといった空間系も試してみます。
「Reverb」タブにある「Bright Plate」を少し強めにかけると、プレートリバーブ特有の高域が際立ったような空間的な広がりが感じられるようになります。


4 Chaos(ディレイ)

ディレイについても選択肢が豊富ですが今回のフレーズには「Chaos」というプリセットが相性が良いと感じました。
複雑な反響がギターの旋律に深みと奥行きを与えてくれます。


5 Tremolo(トレモロ)

FX系のエフェクトも充実しています。
今回は8分音符のトレモロを選択してみましたが、音が刻まれることでより印象的なサウンドになります。



6 Air(イコライザー)

ミックスの中での抜けを良くするためにイコライザー系のプリセットも活用します。
「Air」というプリセットは、その名の通り音の「空気感」を司る高域を自然にブーストしてくれます。
ワンノブで最も気持ちの良いポイントを突いてくれている印象です。



🎤 LANDR FX Voice(ボーカル)

楽曲のクオリティを左右する最大の要素といえば、やはり「ボーカル」です。
しかし歌声の処理は非常にデリケートで、EQ、コンプレッサー、ディエッサー、リバーブ……と、いくつものプラグインを積み重ねる「プラグイン・チェーン」の構築には膨大な時間と経験が必要になります。

そんな複雑な工程をシンプルにしてくれるのが「LANDR FX Voice」です。

以下のボーカルに「LANDR FX Voice」を使ってエフェクトをかけていきたいと思います。


1 Smooth Compression

ボーカルミックスで難しいのが音量を整えるコンプレッサーの設定です。
ボーカル処理初心者にとってLANDR FX Voiceの「Smooth Compression」というプリセットを使えばパラメータの設定に悩む必要はなく、中央のノブを回すだけで自然なコンプレッションを付加して歌声の安定感を高めることができます。


2 Pop Diva(総合処理)

LANDR FX Voiceでは、複数のエフェクトが最初からセットになった「総合処理系」プリセットも充実しています。
例えば「Pop Diva」というプリセットは現代的なポップスと相性の良い華やかな質感を与えてくれます。
少し強めにかけるとリバーブに「お風呂」感が出てしまうため注意が必要ですが、エフェクト量を抑えめにしてオケの中に混ぜることで、ちょうど良い空間の広がりとして馴染んでくれます。



3 Rap God(総合処理)

ラップ系の「Rap God」も非常に面白いプリセットです。
「p」「t」「k」といった子音が強調され言葉の歯切れが良くなります。
スピード感やアタック感を強調したい時に便利なプリセットです。



4 Cleaned Up(イコライザー)

歌声をオケの中で目立たせるためのイコライジングも「Cleaned Up」などのプリセットを使うことで、中高域を丁度良い感じに持ち上げてくるため、自然な形でボーカルの存在感を際立たせることができます。


5 De Ess(ディエッサー)

「De Ess」というプリセットは、耳障りな「サ行」の音を抑えるディエッサー的な効果に加え、「エアー感」や「空間」を整えるマルチエフェクト的な挙動をしているような印象があります。


6 I Am In A Room(ルームリバーブ)

リバーブ系のプリセットも充実しています。
一般的に短めのリバーブをかける際にはプリディレイのタイム設定で悩むことも多いです。
しかし、LANDR FX Voiceの場合はプリディレイがデフォルトの状態で自然な長さに設定されているようなので、ボーカルが奥に引っ込みすぎず、自然な距離感を保ったままリバーブを加えることができます。



7 Quarter Note Delay-Dark(ディレイ)

ディレイ系のプリセットも複数用意されています。
ボーカルにインパクトを出したい場面などで使えると思います。


8 Total Distortion

ボーカルに力強さや荒々しさを加える「歪み(ディストーション)」の処理も簡単です。

ボーカルを歪ませる際は定番コンプレッサーの1176で「全押し」(レシオボタンを全て押して独特な歪みを出す)というテクニックを使われることがありますが、これだと歪み具合の微調整が困難です。
しかし、LANDR FX Voiceの「Total Distortion」などのプリセットを使えば、ノブを回すことで歪み感を簡単に細かく調整することができます。




🎸 LANDR FX Bass(ベース)

楽曲の土台を支えるベースですが、ミックスの中で低域をどう処理するかは悩ましい問題です。
音がこもってしまったり、逆に他の楽器に埋もれて存在感がなくなってしまったりといった悩みを解決してくれる可能性が「LANDR FX Bass」にあります。

分厚い歪みから、オートワウやコーラスを効かせた色気のあるベースラインまで低域に特化したツールが揃っており、単に「鳴っている低音」を「体感できる低音」へと変化させることができます。


エフェクトをかける前のベースサウンドはこちらです。

1 Compressed Pop(コンプレッサー)

エレキベースの基本となるコンプレッサーから試してみます。「Compressed Pop」というプリセットを選んでノブを回すと、音の粒立ちが揃うだけでなく華やかなサウンドに変化しています。

2 Presence and Air(イコライザー)

ベースがオケの中で埋もれがちな時は「Presence and Air」というプリセットを使うことで、ベースの輪郭を形作るプレゼンスやエアー感を自然にブーストしてくれます。
モコモコしていた音がスッキリと整理されベースラインが前に出てくるようになります。


3 Saturated Garage Amp(サチュレーター)

ベースの存在感を出すために「歪ませる」という手法があります。
「Saturated Garage Amp」のようなプリセットを使うとベースに歪みと粘り強さが加わります。
スマホのスピーカーなど低音が再生されにくい環境でも、ベースの存在をしっかりと感じさせることができるようになります。


4 Quarter Phaser(フェイザー)

楽曲に変化をつけたい時の「飛び道具」も充実しています。
例えば「Quarter Phaser」というフェイザー系のエフェクトを使うことで、間奏や特定のフレーズでベースをグッと目立たせることができます。



5 Whole Note Synth(フィルター系)

「Whole Note Synth」のようなオートフィルター系のエフェクトも面白いです。
最初はエフェクト量(BLEND)をゼロにしておき、DAWのオートメーション機能を使って曲の展開に合わせて徐々にノブを上げていくといった使い方も効果的です。
フィルターが開ききったところで次のセクションへ繋ぐような、インパクトのある演出が実現できます。


このように、LANDR FX Bassもコンプレッサー・イコライザーといった基本的なエフェクトから、飛び道具的な派手なエフェクトまでプリセットが一通り用意されているため、初心者の人や短い時間でミックス作業を進めたい人にとっては使い勝手が良いと思います。




◆LANDRのプラグインをお得に使う方法

「LANDR FX」シリーズは便利なツールですが、導入しようとすると「どのように買うのがコストパフォーマンスが良いのか?」という点が気になるところです。

2026年1月現在、Plugin Boutiqueなどの販売サイトでは全5種類をセットにした「LANDR FX Suite」が約1万7000円前後(※為替・セールにより変動)で販売されていますが、もっとコストパフォーマンスの良い入手方法があります。


1. ずっと使い続けたいなら「買い切り型バンドル」

「一度買ったら自分のものになる買い切り型がいい」という方には、複数のプラグインがセットになったバンドル製品がおすすめです。

  • Super Plugin Bundle

  • Ultimate Plugin Bundle

「Ultimate Plugin Bundle」はセール時期になると、ボーカル処理で人気の高いSynchro Artsの製品なども含まれながら2万円台後半(※セール価格時)で手に入ることがあります。
各プラグインを単体で揃えるよりも圧倒的に安く制作に必要なツールを一気に揃えることができます。

2. 最新機能をフル活用するなら「LANDR Studio(定額プラン)」

「初期費用を抑えて、LANDRの全機能を使い倒したい」という方には、定額制の「LANDR Studio」がおすすめです。

LANDR Studioには、主に以下の3つのプランが用意されています。

  • Essentials:基本機能を備えたエントリープラン

  • Standard:標準的な機能に加え、高度なマスタリング等も可能

  • Pro:すべてのプラグインと無制限のマスタリングが可能な最上位プラン

LANDR Studioに加入するとLANDR FXシリーズはもちろん、AIマスタリング機能やサンプル音源のダウンロード、さらには他社製の強力なプラグインまでがパッケージとして利用可能になります。
月額、あるいは年額での支払いになりますが「常に最新のツールを使い続けられる」という安心感があり、途中でDTMを中断したり辞めてしまった場合でもお金が無駄になりにくいというメリットがあります。
(プラン内容や価格は執筆時点のものです)



◆LANDR Studioのメリット

LANDR Studioのメリットをもう少し詳しく見ていきたいと思います。

これからDTMを始めようと考えている人や、プラグインを揃えようとしている人にとって「何を買えばいいのか?いくらかかるのか?」という点で悩むことが多いと思います。
LANDR Studioに加入すると音楽制作の核となるDAW(音楽制作ソフト)から膨大な種類のプラグインを使うことができるようになります。

つまり、パソコンがあればすぐに音楽制作をスタートできるという「オールインワン」の環境がLANDR Studioの強みと言えます。

「買ったのに使わなくなった」という後悔も防げる

LANDR StudioのStandardプランを例に挙げると、年払いなら月額換算で約800円、月払いでも2200円程度から利用可能です(2026年1月時点)。

「DTMをやってみたいけど、継続できるか不安だ」という人にとってはこの点はメリットです。

DTMは仕事や私生活が忙しくなると一時的に触れられない時期が出てくることがあります。
私自身も数十万円の費用をかけてDAWやプラグインを揃えたものの、直後に仕事が急に忙しくなり、数年間もDTMが満足にできなくなってしまったことがありました。

ようやく時間ができてDTMに復帰した時には高価だったソフトやプラグインもバージョンが古くなり、多額の費用を払ってアップデートする羽目になり金銭的に痛手となってしまいました。

こうした失敗のリスクを軽減できるのがサブスクリプション型の良いところです。
LANDR Studioのようなプランであれば制作に没頭できる時期だけ契約し、時間が取れない時期は一時的にプランを外すといった柔軟な使い方ができます。

数万円、数十万円という初期投資をしてソフトを「置物」にしてしまうリスクを考えれば月額数百円~数千円で最新のツールが使える仕組みは、趣味でDTMをする人にとっては相性が良いと思われます。

ここからは、実際にLANDR Studioのプランに加入することで、具体的にどのようなソフトやプラグインが手に入るのか、その中身を詳しく見ていきたいと思います。



DAW

LANDR StudioのStandard以上のプランに加入すると、有名な以下の2つの音楽制作ソフト(DAW)を使うことができるようになります。

「Cubase LE 15」
「Ableton Live 12 Lite」

この2つのDAWは以下の特徴を持っています。

  • Cubase:日本国内で圧倒的なシェアを誇るDAWです。

  • Ableton Live:世界的にユーザーが多いと言われているDAWです。

どちらを選んでも、プロクオリティの楽曲制作が可能ですが、私個人のオススメは「Cubase」から始めてみることです。
日本国内のユーザーが多いため、使い方がわからず壁にぶつかった時でも、日本語の解説記事や動画が見つかりやすいです。
初心者のうちは「調べたら解決できた」という安心感が、制作を続ける大きなモチベーションになります。

最初は「LE」や「Lite」で基本的に問題はない

「LE」や「Lite」という名前がついたCubase LE 15やAbleton Live 12 Liteは、最上位のプロ版に比べると、扱えるトラック数、付属エフェクト、機能などに制限があります。

しかしDTMを始めたばかりの段階でいきなりプロ版を手に入れても、膨大な機能を使いこなすのは難しいので、まずは初心者向けのバージョンで基本操作をしっかりと身につけ、物足りなさを感じ始めてからステップアップする方が、結果的にコストパフォーマンスは良いと思われます。

将来的に「Studio One」を使いたい場合でも大きな問題はない

私がメインで使っているDAWは「Studio One(Fender Studio Pro)」です。
残念ながらLANDR Studioのパッケージには含まれていませんが、将来的にStudio Oneへの移行を考えていたとしても、Cubaseから始めても大きな問題はないと思います。

というのもStudio Oneは元々Cubaseを開発していたエンジニアたちが手がけたDAWであるため基本的な思想で似ている部分があり、Studio Oneに移行した際の違和感は少ないです。

私も以前はCubaseやNuendo(Cubaseの上位版のようなDAW)を長く使っていましたが、Studio Oneへは「すんなり」と移行できました。


DAWが手に入ったら次に必要になるのは音を作る「楽器(音源)」と音を整える「エフェクト」ですが、LANDR Studioにはこれらも大量に含まれています。

シンセサイザーやピアノ音源など

シンセサイザー音源も種類が豊富で、ピアノ音源も含まれているため鍵盤系の音源で困るケースは少ないと思われます。
UJAM、UVI、Spitfireといった有名メーカーの音源も含まれているため、これらの音源に慣れておけば将来的に音源を追加した際にも違和感なく使えるようになると思います。


サンプラーなど

サンプラー系の音源も多数収録されています。
「種類が多すぎて何を使えばいいかわからない」と迷ったら、まずは「SampleTank 4 SE」を使ってみるのが良いと思います。
こちらは有名なマルチ音源で、ピアノ、ギター、ドラム、ストリングスなど、あらゆるジャンルをカバーする膨大な音色が詰まっています。
「SE」というバージョンで音色が制限されていますが、それでも膨大な量のプリセットが収録されており、プリセットを選ぶだけで簡単に即戦力となってくれるサウンドを鳴らすことができます。


ボーカル処理用のプラグイン

LANDRはボーカル処理系のプラグインのラインナップが非常に優秀です。
私がLANDRの製品を使い続けている理由の1つはこの点にあります。

特に以下のプラグインは個人的には手元に無いとボーカルの処理ができないというくらい、重宝しています。

VocAlign 
→複数のボーカルのタイミングや音程を簡単に合わせることができる

RePitch
→ボーカルのピッチを自然に補正できる

これらのプラグインについては以下の記事で詳細に解説しています。

VocAlign・RePitch以外にもディエッサーなどボーカル処理に必要になるプラグインも含まれているため、LANDR Studioに入っていればボーカル処理で困ることはほとんどないと思います。

ダイナミクス系(コンプレッサー等)

ダイナミクス系の種類も豊富です。
DAWに標準で入っているコンプレッサー等に物足りなさを感じた場合にも、様々なダイナミクス系エフェクトを試すことができるのは便利だと思います。

イコライザー系

イコライザー系は2026年1月時点で4種類ありました。
パルテック系EQも含まれているため、初心者だけでなく中上級者でも十分に使えるラインナップだと思います。


リバーブ

リバーブは数が少な目ですがボーカル用の「LANDR VoxVerb」の使い勝手が良いです。
DAWにも基本的なリバーブは最初から入っていますし、前記のLANDR FXシリーズにも大量の空間系のプリセットが含まれているため「リバーブが足りなくて困る」ということはないと思われます。


サチュレーター

「サチュレーターはなんぼあっても困ることはない」と言われることがありますが、プラグインによって倍音の付加の仕方が異なるため、様々なサチュレーターを試して自分の好みの音作りをすることができます。


マスタリング用プラグイン

そして最後に、楽曲を市販のCDや配信レベルの音質に引き上げる「マスタリング」のためのプラグインも付属しています。

「LANDR Mastering Plugin PRO」楽曲を解析して最適な音圧と音質を提案してくれる優れたプラグインです。
難しい知識がなくてもノブを少し動かすだけで本格的なサウンドを作ることができる製品ですが、このプラグインについては多数の魅力があるため、また別の機会に詳しくご紹介したいと思います。



その他のプラグイン類

その他にも、先ほど紹介したLANDR FXシリーズを含め、様々なプラグインが用意されています。



◆LANDRはこんな人におすすめ

ここまで「LANDR FX」シリーズの魅力と、それを取り巻く制作環境についてご紹介してきました。
このプラグインは、特に以下のような人と相性が良いと思われます。

  • まずは「曲を完成させる楽しさ」を優先したい人: 難しい数値設定で悩む時間を、メロディや構成を考えるクリエイティブな時間に変えたい初心者に最適です。

  • 締め切りに追われ、クオリティを維持したまま究極の時短を実現したい人: 「とりあえずのラフミックス」を瞬時に「使える」質感へ引き上げ、制作のテンポを劇的に速めてくれます。

  • 「あと少し、何かが足りない」と感じた時のスパイスを探している人: 豊富なプリセットの中から直感的に選ぶだけで、楽曲に新しい表情やエッジを加えることができます。


以下のリンクからLANDR Studioに加入すると20%の割引を受けられるようです。
無料のトライアルもあるようですので、気になる方はLANDR Studioの豊富な機能やプラグインの使い勝手を試してみてはいかがでしょうか。





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