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荻上チキさんの違和感にこそ違和感



漫画家の西原理恵子さんの依存症についての説明は言い得て妙。
「アルコール依存症」の人は決して意志が弱いのでもだらしないのでもなく、アルコールというものが薬物のように作用してしまう体質の人なのだ…と。
 依存症に対する世間の誤解の構図は「糖尿病」とよく似ている。糖尿病もその原因の多くは不摂生の賜物ではなく遺伝を含む体質的なものだ。
 フジテレビの不祥事でひたすら流されるACの広告を見ていたのだけど、そのいくつかは今の日本人にはまだ早いと思えるテーマだった。たとえば児童婚 とか。
 早いといっても機が熟すまで待てというのではなく、補足が必要ということ。今流れている糖尿病に関するCMはどちらかというと患者本人を勇気づけるようなものだが、同時に世間の誤解を解く広告も必要だと思う。

 久しぶりの投稿を無駄打ちに終わらせたくないので↑↑こんなかんじではじめてみました。さて本題…

 荻上チキさんが自身がパーソナリティを務めるラジオ番組TBS「セッション」の中の通販コーナーでジャパネットがウナギを紹介したあとに、
「番組で絶滅が危惧される食資源として紹介したウナギを売ることに違和感を感じる」とかなんとか突然の発言。
 その後で違和感は「ジャパネット」に向けられたものではないと不可解なフォロー。そして数日を経た昨日も「ジャパネット」の通販でPCを紹介したあとにもうひとりのパーソナリティである南部広美さんが「先日のアレはジャパネットに向けられたものではない」と念を押すように説明。

 妙な話だ。

 ジャパネットが食資源を脅かす商売をしている企業なら番組としては即刻、取引を停止すべきだ。児童労働で悪名高いアパレルに対して児童労働を使っていないラインの商品なら売ってよしということにはならないだろう。
 逆に節度ある範疇なのであればそもそもケチをつけるべきではない。

 そもそも論でいえばこの通販コーナーの時間、なぜか荻上チキ氏は毎回退席している(或いは息をひそめている)。ひょっとするとジャーナリスティックな番組内での「中立」を気取っているのかもしれないが、もうひとりパーソナリティである南部広美さんがテレビの深夜通販の50倍わざとらしい合の手を入れているので「中立効果」は全く成立していないと思う。
 まさかジョシアナはあくまでサブ的存在なので「共犯感」は薄まっているという解釈なのだろうか。
 チキ氏の代役としてきていた武田砂鉄さんはしっかり商品説明につきあっていたからもうなにがなんだかわからない。

 実は私が本当に違和感を感じたのはそんなところではない。チキさんそこに違和感感じるとわざわざ宣言するんだったらもっとあんだろ…みたいなことだ。

 それはギャンブルを含む「依存症」問題だ。番組では大谷翔平の通訳の事件やらネットカジノやらIR構想やらで田中紀子さんという専門家に何度も何度もハナシを伺って現状を理解したというのに、そんな蓄積はガン無視で藤木TDCさんという人をわざわざゲストにむかえ彼の著作「はじめて行く公営ギャンブル: 地方競馬、競輪、競艇、オートレース入門」をしれっと特集。

 コロナ籠り中にオンライン販売で飛躍的に売り上げを伸ばした競艇は荻上チキさんの重要なスポンサーである日本財団の主たる財源だ。そういえばこの日本財団については天下り問題のニュースを紹介したときもチキ氏はほぼスルーだった。うなぎごときで騒ぐ公正さなんてすでになくね?

「依存症問題」については、これをないことにしたい、或いは個々の問題、「自己責任論」で片付けたいという姿勢はTBSあげての方針なのかもしれない。

冒頭でムダうちは避けたいと記したが、世間の理解度は恐ろしく低いのでそれは難しいかもしれない
漫画家の水上悟志さんがパチンコにキャラ売らない宣言をしたときも「パチンコファンが皆、依存症だと思わないでください」という謎の反論があったが、世間が未だに依存症を意志の弱いだらしない人がなるものと考えているのだとしたら辻褄は合う。ただし「意志が弱い」もある意味、個々の「特性」だと考えればそこからでも正解にたどりつけるはずだが…

「病的ギャンブラー」は全国に536万人いると推計される。こーいう数字を出すと「否定したい派」はかつての食品添加物の危険性の警告の時のようにサヨクの妄言だと騒ぎたてたいのかもしれないが、生憎これは2014年8月の厚生労働省研究班の調査結果だ。
 実に20人に一人。アメリカ、韓国などカジノのある国でも100人に一人程度だ。こうなると確実にGDPにも影響しているだろう。うなぎで騒いでいる場合か。

 最近、気づいたのだけど荻上氏はここのサブタイトルとして掲げた「なぜリベラルは負け続けるのか?」の原因のデパートのような人ではないか。
 ひとつ例をあげるならリベラルな方々は私のようなバカに冷たいということ。
 アタマのいい人の話を聞いていると自分もアタマがよくなったように錯覚してしまうがある日突然、突き放される時が来る。
…それらについては次回以降。

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