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戦いは、まず自分の中で始まっている。

私の日常は、大きなストレスもなく、穏やかに流れています。家族も平和で、仕事も続けられている。

なぜそうなのかと考えると、一つの答えにたどり着きます。欲が、ないからだと思います。

利己的な利益を選んだ人たちのこと

世の中を見ていると、才能があって、実力もあって、それでも表舞台から途中でいなくなっていく人たちがいます。

経営者、芸能人、スポーツ選手、正しいことより利益を優先した結果、表舞台から去っていった人たち。薬物に手を出した人も、あとから振り返ればそこに「欲」の選択があったことが多い。方法は違っても、根っこにあるのはたいてい同じものです。

ちなみに、不正に利益を得てなお、表舞台にいたり、利益を得続けている人もいますが、そういった人は大抵カルマで試みられています。
欲と引き換えに魂を売り渡してカルマの螺旋に落ちる人間のなんと多いことか…。

私は仮に大きなお金を得たとしても、生きるのに十分な分だけ残して、残りは正しいことに使ってしまうと思います。今の穏やかな生活を壊したくないからです。宝くじの高額当選を、自分を守るために寄付してしまう人がいると聞きますが、その感覚がよくわかります。

欲を手放すことは、損に見えます。でも実際には、それが自分を守る一番確かな方法だと感じています。

富みや名声を得ても、魂を失ったならなんにもならない、これが真実です。

善悪の戦いは、細胞の中でも起きている

前の話で、神と悪魔は対等ではないというお話をしました。

もう少し話を広げると、私たちの魂は、もともと一つの光から分かたれたものです。

コップに汲み取られた水を想像してください。どのコップの水も、もとは地球という環境の中でひとつの同じ水と言えます。形は違っても、本質は同じ。魂というのは、それに近いものです。あるいはこう言ってもいいかもしれません。私たちの魂はこの宇宙を生み出した強大な意志のもとに分かたれた、一つの生き物の中の一つの細胞。

そう考えると、前回のウイルスの話がもう少し具体的に感じられます。

体の中の細胞一つひとつのレベルでも、健全な細胞とウイルスに侵された細胞が日々せめぎ合っています。宇宙という大きな生き物の中でも、同じことが起きている。そして私たち一人ひとりの内側でも、同じ構造の戦いが毎日続いています。

自分の中の何かを選ぶ、その積み重ね

善とは、宇宙の創造の原理と調和した状態のことです。悪とは、そこから離れ、欲やエゴ、自己中心性を最優先にした状態のことです。どちらも固定した属性ではなく、いつでも変わりうる「状態」です。

だから戦いは、毎日続きます。

小さな選択の積み重ねです。目先の利益を取るか、正しい方を選ぶか。誰かを傷つける言葉を飲み込むか、吐き出すか。自分だけ得をしようとするか、周りのことも考えるか。

その一つひとつの選択が、やがて外の世界に現れていきます。今、世界のあちこちで起きている対立や紛争も、突き詰めれば無数の個人の内側の戦いの結果がこぼれ出たものです。もし世界中の宗教がただ正しく神を信じるだけの存在であれば、宗教間でも争いはそもそも起きないでしょう。ですがその人たちは、そこを目をつむる。

時代のカルマが、動きはじめている

カルマには大きく三つの単位があります。個人のカルマ、集団のカルマ、そして時代のカルマです。

今、私たちが生きているこの時代は、その「時代のカルマ」が一つの区切りに差し掛かっているように感じています。世界では戦争が続き、AI開発に異常な規模の投資が流れ込んでいます。長い時間をかけて世界中の富を吸い上げてきた人たちが、その富を使い果たそうとしているような動きも見えます。

これは危機的な状況です。でも同時に、一つの時代が終わろうとしているサインでもあると、私には感じられます。

神の一秒は千年とも言われます。「差し迫っている」といっても、自分の生きているうちに起きるかどうかはわかりません。ただ、この先世界は想像を超える変化を経ることになると思っています。

だからこそ、今です。

大きな変化が来たとき、自分の内側がどこを向いているかで、その人の在り方は変わります。外側の嵐に備えるより先に、自分の中の善悪の戦いにおいて優勢であること。それが今この時代に、一人ひとりに問われていることだと思っています。

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