100均の「吸い飲み」と「コップ」に驚いた!
介護用品は、専門店で買うものだと思い込んでいた
親の介護が始まると、何から揃えていいか分からず、とりあえず「介護用品」と銘打たれた高価なものを探しに行きがちです。
私もそうでした。母の退院を控え、ベッドの上で使う「吸い飲み」を探しに量販店へ行った時のことです。
広い店内をいくら探し回っても見つからない。
「意外と置いていないものなんだな……」と、心細くなったのを覚えています。
その帰り道、半分あきらめモードで立ち寄ったダイソー。
そこで私は、100均のポテンシャルに驚かされることになりました。
ダイソーで見つけた、100円の「救世主」
介護用品コーナーで私を待っていたのは、
寝たまま飲める吸い飲み
飲み口が斜めのコップ でした。どちらも、たったの110円。
正直、その時はあまり期待していませんでした。
けれど実際に使ってみて、あなどっていた自分を反省することになります。
「洗いやすさ」という、隠れた最優先事項
この吸い飲みの何が良かったか。それは、驚くほどの「シンプルの極み」でした。 ネジ式の蓋はしっかり閉まって漏れず、形に凹凸が少ない。だから、
洗いやすい
乾かしやすい
汚れがたまらない(衛生的)
介護用品は多機能なものも多いですが、毎日、一日に何度も使うものは「毎日洗うのが苦にならないこと」が何よりありがたい。
たとえ傷んでも、100円なら迷わず新しいものに買い替えられる。
その「潔い使い捨て感覚」が、清潔を保つ最大の武器になりました。

斜めの飲み口と軽さが、母の「飲む」を楽にした
一緒に買った「飲みやすいコップ」も秀逸でした。
飲み口が少し斜めになっているおかげで、ベッドの背を少し起こしただけの姿勢でも、頭を後ろに反らさずに口へ運べます。それに軽さもいい。
寝たきりになってからは重いコップは力が入らず嫌がります。
高齢になると、首を後ろに倒す動作一つでも、むせたり、力が入りにくかったりするものです。
派手な便利さではありません。
けれど、「持つ」「運ぶ」「飲む」という動作の負担が、ほんの少しずつ軽減される。
その積み重ねが、母の水分補給を安心なものに変えてくれました。

「せっかく買ったのに」という呪いから自由になる
専門店で数千円する介護用品を買うとき、私たちは無意識に「絶対に失敗したくない」と身構えてしまいます。
高価なものを買って、使いにくかったとき。
「せっかく高いお金を出して買ったのに」という、やり場のないがっかり感。
そんな「がっかり感」のしんどさは、介護者の心をじわじわと削ります。
100均なら、そのプレッシャーがありません。
「まずはこれで試してみよう。合わなければ次を考えればいい」 そう思えるだけで、介護用品選びのハードルはぐっと下がります。
100円という価格は、介護する側の「気持ちのゆとり」を買っているようなものでした。
おわりに:100均は立派な「選択肢」のひとつ
もちろん、すべての人に100均がベストとは限りません。
素材のこだわりや、細かい角度の調整が必要な場合は、専門品の方が勝ることもあるでしょう。
でも、「最初の一歩」として、あるいは「予備」として、100均の介護グッズは間違いなく強力な味方でした。
あの時、何気なくダイソーに立ち寄ってみて、本当によかった。
高価な道具も、身近な100円の道具も、どちらも「母の暮らし」を支える大切なピース。
これからも、賢く、柔軟に。
少しでも楽に続けられる介護の道を歩いていこうと思います。
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