自分の体の穴がよくわからないけど気持ち悪いと感じる~日記部~
今週の日記部のテーマは
おすすめの一冊を毎日紹介しよう
マジか。
今週読んだ1冊でもよろし
過去に読んだ思い出の1冊を当時の思い出と書くもよろし
皆さんのおすすめの1冊を毎日紹介しながら日記を書いてみましょう。
まあそんなことsunamoriさんは書いてますが、私は7冊紹介しようかと。
できるか?主に週末は大惨事となっている私ではあるんですがね。
「無理しないでいいよ~」
なんて言われそうですが、無理はします。
最初の一発目はこちら。
禍
小田雅久仁~新潮社~
恋人の百合子が失踪した。彼女の住むアパートを訪れた私は、隣人を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技・耳もぐりとは、一体(「耳もぐり」)。ほか、『残月記』で第43回吉川英治文学新人賞受賞&第43回日本SF大賞受賞を果たした著者による、恐怖と驚愕の到達点を見よ!
こちら一時期かなり話題になりました、禍です。
一言でいうと全体的に気持ち悪いです。
人間の体のパーツが必ず出てくる話が7話収録された作品なんですが、どれもこれも読後感の何とも言えない、じっとり感があるんですよね。
人の欲望とか、どうしてもやってみたいと言った自分ではどうすることもできない欲求にあらがえなさと、目の前にある欲望の対象の不気味さ。二つが合わさった時の止められない最悪の状況になっているのに、主人公たちが感じている恍惚。
想像する情景が「うわっ」となってしまう。
パターン構成は全体的に同じなのですが、これを嫌がる方も多いです。
私はブクログを使っていて、今回ほかの方の感想も読んでみたんですよね。
「よくわからない」
とか
「構成が同じ」
とか
「全然楽しめない」
っていうのが結構あったかな。
他の本の感想サイトも見てみたんですが、同じような感想のほかに
「ぞわぞわする」「体がむずがゆくなってくる」「未知との遭遇のような感覚」
といったのがありました。感想が二極化されるかと思います。
個人的にはそれぞれの本って楽しみ方がさまざまで、シナリオ構成が分かりやすくて、内容全体を超丁寧に書いていたらとても想像しやすい本とそうじゃない本があるかと思います。禍は後者です。
細かな描写は丁寧に書いてるんだけど、モデルそのもの(自分の体)がすぐ近くにありながら、非現実的な情景のため、補完しながら読むしかない。
おそらく楽しめなかった人は、禍とは違った書き方の本をしょっちゅう読んでいるんじゃないかと思うんです。
ずぶずぶと入り込めるような想像力で読んでみてください。タイトルを人の体を使って表現されたカバーも気持ち悪いけど、カバーを外した時の違った不気味さもまたいい。
人の体に対して狂ったように欲する主人公たちの罪深さは、間違いなく現実で生きる私たちにもあるんじゃないかと思ってます。
ホラーともSFともファンタジーとも違う不思議で不気味な世界観に入り込んでみたい人はぜひ。
