妊娠・出産・復職。選択肢が絞られていたから、私は決められた
娘を妊娠したとき、
「女性って、こんなに問答無用で制限されるんだ」
と思いました。
体調は自分ではコントロールできない。
産前産後は休まざるを得ない。
育休や時短勤務も、
現実には女性が選ぶケースがまだ多い。
学生時代も、社会人になってからも、
男女の差をあまり意識することなく
同じ土俵で過ごしてきたので、
「ここがキャリアの分岐点なのか」
と突きつけられたような感覚でした。
ちょうどこの頃、
管理職に昇進したばかりでした。
仕事を離れなければならない悔しさ。
キャリアが止まってしまう焦り。
当時は、
「選択肢が狭まること」
ばかり見ていた気がします。
でも今振り返ると、
少し違う景色も見えてきました。
私はそれほど迷わずに、
どうするかを一つずつ決めることができました。
「覚悟が決まった」という感覚かもしれません。
産前はいつから休むか。
育休はいつまで取るか。
フルタイムにするか、時短にするか。
選択肢が絞られている分、
自分がすべきだと思うこと、
できることを考えるしかありません。
どれも先輩ワーママたちが歩いてきた道で、
子育てと両立する働き方への周囲の理解もある。
「どれを選んでも、ある程度フェアウェイだろう」
と思えたのも大きかった気がします。
一方で夫が置かれている状況は、
ちょっと違います。
育休を取るか、
いつ取るか、
どれくらい取るか。
「全部、自分次第」だからこそ、
会社の雰囲気や仕事のタイミングを見ながら、
答えのない中で悩んでいました。
その姿を見て、
「自由って、迷うことでもあるんだなぁ」
と思いました。
私はもともと意思決定が苦手で、
どうしたい?と聞かれると
「正解はどれだろう」
と考えすぎてしまうタイプです。
だから、
ある程度レールがあることで、
安心して決められる気がしています。
もちろん制限が多い社会や
負担の偏りがあることを良いとは思いません。
でも、
「360度、どっちに進んでもいいよ」
と言われたら、
私はきっと途方に暮れてしまいます。
選択肢が多いことと、
選びやすいことは、
必ずしも同じではない。
第二子の育休取得申請の書類を書きながら、
あらためてそんなことを考えました。
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