【2026 キーンランドカップ 枠順確定後の全頭診断】全16頭を徹底評価|前走・枠・斤量・展開からS〜D判定
2026年8月23日(日)、札幌競馬場で行われるキーンランドカップ(GⅢ・芝1200m)。
今年は昨年の覇者パンジャタワーをはじめ、GⅠ馬ウインカーネリアン、函館スプリントS2着エーティーマクフィ、UHB賞を勝ったナムラクララ、3連勝中の3歳馬ロジケープなど、かなり面白いメンバーが揃いました。
そして枠順も確定。
今回は最終的な◎本命・○対抗・▲単穴はまだ発表しません。
まずは先入観をできるだけ捨てて、
前走内容・枠順・斤量・脚質と展開・洋芝適性・最終追い切り
を材料に、全16頭を1頭ずつ診断します。
評価は以下の5段階。
S:勝ち負けまで強く期待
A:好走可能性が高い
B:相手候補として警戒
C:条件次第ではあるが強調しづらい
D:今回は割引材料が多い
では、1番から見ていきましょう。
1番 ナムラクララ 評価【A】
前走UHB賞は札幌芝1200mを1分08秒4で勝利。
道中11番手から差し切っており、同じ札幌1200mで結果を出しているのは大きな強みです。今回は55kgで、前走から斤量も据え置き。最終追い切りは札幌芝で5F66.9-1F11.7、馬なり。併せ馬を追走して先着しており、中1週ながら状態面で大きく割り引く必要はなさそうです。
気になるのは1枠1番。
差し脚を生かすタイプだけに、内で包まれて進路を失う形は避けたいところです。
短評:前走と同舞台で55kg。能力・適性とも評価できるが、最内枠をどう捌くかがポイント。
2番 ルシード 評価【A】
前走UHB賞はナムラクララから0.1秒差の2着。
11番手から追い込んでおり、札幌1200mへの適性は前走で証明しました。今回はD.レーン騎手への乗り替わりも注目です。
最終追い切りは函館ダートで5F69.1-1F12.1、馬なり。時計自体は強調するものではありませんが、中1週を考えれば強い負荷を必要としない調整と見ることもできます。
2番枠から後方に下げすぎると捌くのが難しくなる可能性はあります。
短評:前走で札幌適性を見せた一頭。内枠を生かして前走より少し前で運べれば怖い。
3番 パンジャタワー 評価【S】
昨年のキーンランドC覇者。
その後も2026年高松宮記念4着、前走安田記念では勝ち馬シックスペンスから0.1秒差の5着。GⅠでも通用する能力は説明不要でしょう。今回は58kgです。さらに調教内容がいい。
最終追い切りは札幌芝で、
5F62.5-4F48.3-3F34.1-1F11.1
を馬なりでマークしています。
2枠3番なら大きな距離ロスも避けやすい。
一方で、昨年より1kg重い58kgを背負うことと、内で動くタイミングを失う可能性は考えておきたいところ。
短評:実績・札幌適性・状態の3点が高水準。連覇を狙えるだけの材料は揃っている。
4番 エーティーマクフィ 評価【S】
前走函館スプリントSは58kgを背負って2着。
勝ったピューロマジックとの差は0.2秒で、7番手付近から末脚を伸ばしました。
今回は57kgへ1kg減。さらに昨年のキーンランドCでも7着ながら勝ち馬パンジャタワーとは0.3秒差でした。
最終追い切りは函館芝で、
5F63.6-4F48.4-3F36.1-1F11.5
を記録。
1週前には函館Wで5F69.4-1F12.6、併せ馬に2馬身先着しており、状態面も高く評価できます。
そして今回は2枠4番。
ロスなく運べる反面、差し馬だけに直線で進路を確保できるかは重要になります。
短評:前走内容、斤量1kg減、調教内容を総合すると非常に面白い。内をスムーズに捌ければ勝ち負けまで。
5番 ゾンニッヒ 評価【B】
8歳馬ですが、前走安達太良Sでは59kgを背負いながら4着。
今回は57kgまで斤量が軽くなります。
最終追い切りは函館芝で、
4F51.2-3F37.1-1F11.3、馬なり。
年齢を感じさせない動きを見せています。
近走は1600mも使われていますが、本来は短距離にも対応できる馬。
ただし8歳という年齢を考えると、上積みというより現状の能力をどこまで維持できているかを見るべきでしょう。
短評:57kgへの斤量減は魅力。人気がなければ相手候補として面白さはある。
6番 ジョーメッドヴィン 評価【C】
前走UHB賞は8着。
ナムラクララとの差は0.5秒で、今回は58kgから57kgへ1kg減となります。
最終追い切りは札幌ダートで、
5F68.9-1F12.0、馬なり。
大きく悪いわけではありませんが、追い切りから明確な上昇を感じさせる内容とも言いづらいところです。
短評:斤量減はプラス。ただ、重賞で上位まで食い込むには前走からもう一段の上積みが欲しい。
7番 マイネルジェロディ 評価【D】
前走安達太良Sは9頭立ての6着。
近走内容から今回のメンバー相手に一気にパフォーマンスを上げられるかは疑問が残ります。
最終追い切りは美浦Wで、
6F81.8-5F65.1-4F49.8-3F36.2-1F11.1
と時計自体は出ていますが、併せ馬には遅れています。
短評:調教時計には目を引く部分もあるが、近走成績と今回の相手強化を考えると評価は上げづらい。
8番 ウインカーネリアン 評価【B】
昨年のスプリンターズS勝ち馬で、今年の高松宮記念でも3着。
能力だけなら当然S級です。
昨年のキーンランドCも5着で、札幌1200mへの対応自体にも大きな不安はありません。
ただし今回は9歳・59kg。
さらに高松宮記念以来、約5か月ぶりの実戦です。
最終追い切りは函館芝で4F55.3-1F11.6、馬なり。1週前に負荷をかけているため最終は軽めですが、動きには多少硬さが見られたという評価もあります。
短評:能力を疑う必要はない。ただし59kg・9歳・休み明けという条件を考えれば、今回は能力だけでSやAにはしづらい。
9番 イツモニコニコ 評価【D】
2走前の北九州記念では4着と健闘しましたが、前走CBC賞は10着。
今回は前走53kgから55kgへ2kg増になります。
また、確認できた範囲では今回は通常の最終追い切りを行っておらず、調教面の比較が難しい馬です。
短評:北九州記念4着は評価できるが、前走内容と斤量増を考えると今回は強調材料が少ない。
10番 ダノンマッキンリー 評価【A】
前走UHB賞は4着。
ただし注目したいのは、前走が60kgだったことです。
後方13番手から追い込み、勝ったナムラクララとはわずか0.3秒差。
今回は、
60kg → 57kg。
3kg軽くなります。
函館スプリントSでも58kgで4着に入っており、北海道の1200mでは安定した走りを見せています。
一方、最終追い切りは函館Wで、
5F70.8-4F54.6-3F40.0-1F13.2、馬なり。
中1週なので軽めの調整ですが、動きについては気性面や発汗を不安視する評価もありました。
短評:調教には気になる部分がある一方、60kgで0.3秒差だった前走から3kg減はかなり魅力。展開が向けば一変しても不思議ではない。
11番 リラエンブレム 評価【C】
今回かなり判断が難しい一頭。前走は東京芝1800mで12着。
その前も1800m、さらに日本ダービーでは2400mを走っており、今回は一気に芝1200mまで600mの距離短縮です
シンザン記念勝ちの実績から能力そのものはあります。
しかし今回は、
「1200mでその能力を発揮できるのか?」
が最大の問題。
調教自体はA評価を付ける媒体もあり、状態が悪いわけではありません。
短評:能力はある。ただし初のスプリント戦で一気に重賞を勝ち負けできるかは未知数。良くも悪くも今回の変わり身候補。
12番 レッドアヴァンティ 評価【C】
前走安達太良Sは1番人気で5着。
2走前モルガナイトSではサウンドモリアーナと0.1秒差の2着に入っています。
ただ、最終追い切りは札幌ダートで、
5F68.8-4F52.8-3F39.0-1F12.3、強め。
動けてはいるものの、馬体の余裕や発汗などを不安視する評価もあります。
短評:能力的に全く足りないとは思わないが、重賞で積極的に評価を上げる材料がもう一つ欲しい。
13番 ロジケープ 評価【A】
今回かなり注目される3歳馬。
未勝利から、
福島1200m → 東京1400m → 札幌1200m
と3連勝。前走TVh賞では7番手から上がり33.3秒を使い、1分08秒1で3馬身差の完勝でした。
しかも今回も斤量は55kgです。
最終追い切りは函館Wで、
5F68.5-4F53.1-3F38.9-1F12.3、馬なり。
派手な時計ではありませんが、動き自体はスムーズだったとされています。
問題は一気の重賞挑戦。
3勝クラスとGⅢでは当然相手の質が変わります。
短評:勢い・札幌実績・55kgは魅力十分。ただし3連勝の勢いをそのまま重賞能力と判断するのは危険で、ここが本当の試金石。
14番 サウンドモリアーナ 評価【B】
今年のモルガナイトSを勝利し、前走北九州記念では6着。
重馬場の中で先行しており、今回条件が変われば巻き返す余地はあります。
最終追い切りは函館Wで、
5F67.3-4F52.3-3F38.5-1F12.3、馬なり。
1週前には5F65.9から負荷をかけ、併せ馬に先着しています。
7枠14番なので、外を回し続ける形になるとロスは大きくなります。
短評:状態面は悪くない。外枠からスムーズに先行できれば、人気次第では面白い存在。
15番 エイシンディード 評価【A】
3歳馬で今回55kg。
昨年の函館2歳Sを勝っており、洋芝1200mの重賞勝ち実績があります。
今年のファルコンSでも2着、前走葵Sは6着でした。
最終追い切りは札幌ダートで、
5F69.7-4F53.9-3F38.6-1F11.7、馬なり。
さらに1週前には札幌芝で5F63.8-1F11.5まで動いており、久々でも仕上がりは悪くありません。
8枠15番は決して楽ではありませんが、前に行ける脚質なので包まれる心配は少ない。
短評:3歳55kg+洋芝重賞勝ちの組み合わせは魅力。外枠を克服できれば穴としてかなり怖い。
16番 ロードフォアエース 評価【C】
前走UHB賞は5着。
大外16番から6番手付近につけ、勝ち馬から0.4秒差でした。
今回は58kgから57kgへ1kg軽くなります。
ただし今回も8枠16番。
先行するなら序盤からある程度脚を使う可能性があります。
最終追い切りは札幌芝で、
5F71.3-4F54.9-3F39.4-1F12.3、馬なり。
中1週ということもあり軽めですが、追い切りから大きな上積みを感じさせる内容ではありません。
短評:前走より1kg軽くなるのはプラス。ただし再び大外枠。序盤で脚を使わされる展開になると厳しい。
全16頭の総合評価
ここまでをまとめます。
馬番馬名評価1ナムラクララA2ルシードA3パンジャタワーS4エーティーマクフィS5ゾンニッヒB6ジョーメッドヴィンC7マイネルジェロディD8ウインカーネリアンB9イツモニコニコD10ダノンマッキンリーA11リラエンブレムC12レッドアヴァンティC13ロジケープA14サウンドモリアーナB15エイシンディードA16ロードフォアエースC
枠順確定後に見えてきたこと
16頭をすべて確認してみると、今年はかなり面白いメンバーです。
実績なら当然、
パンジャタワー、ウインカーネリアン。
直近の北海道シリーズなら、
エーティーマクフィ、ナムラクララ、ルシード、ダノンマッキンリー。
勢いなら、
3連勝中のロジケープ。
そして穴候補として面白いのが、
3歳55kgのエイシンディード。
という構図になっています。
特に今回は、単純な実績比較だけでは決めにくい。
ウインカーネリアンはGⅠ馬でも59kg。
パンジャタワーは昨年の覇者でも58kg。
一方、3歳勢は55kg。
ダノンマッキンリーは前走60kg→今回57kg。
エーティーマクフィも前走58kg→今回57kg。
この斤量差は、1200mという短い距離だから無視していい、とは考えません。
そして展開面では、前に行きたい馬も複数いるため、極端なスローペースよりは一定以上の流れになる可能性を想定しています。ただし、これは現時点での予測であり、土曜日の札幌芝の傾向を確認してから最終判断したいところです。
今回はまだ「本命」を決めない
今回の記事は、
【枠順確定後の全頭診断】
です。
そのため、ここではあえて、
◎本命
○対抗
▲単穴
☆穴馬
は発表しません。
S評価だから必ず本命というわけでもありません。
競馬では、
「一番強い馬」と「今回一番買いたい馬」は同じとは限らない
からです。
能力だけなら上。
でも斤量が重い。
状態はいい。
でも枠が難しい。
人気はない。
でも条件が大きく好転する。
こうした材料を全部重ねたうえで、最後に「オッズに対してどの馬を買いたいのか」を決める必要があります。
だから今回のS〜D評価は、あくまで最終予想を作るための土台です。
札幌競馬を見て、
内と外のどちらが伸びているのか。
前が残っているのか、差しが届いているのか。
そして当日の馬場状態とオッズまで確認する。
そこまで材料を揃えたうえで、次の記事では、
【2026 キーンランドカップ 最終予想】
として、
◎本命・○対抗・▲単穴・☆穴馬・△相手候補
まで、理由とともに発表したいと思います。
全16頭を調べたからこそ、
「なぜその馬を本命にするのか」だけでなく、「なぜ他の15頭よりその馬を買いたいのか」まで説明する。
そこまで含めて、2026年キーンランドカップの最終結論を出します。
参考・確認資料
出走馬・枠順・斤量・近走成績は2026年8月21日時点の出馬表を確認。キーンランドCは8月23日15:45発走、札幌芝1200m・16頭立てです。(スポーツナビ)
キーンランドカップ2026 出馬表・近走成績
キーンランドカップ2026 全頭追い切り情報
※S〜Dは上記サイトの評価を転載したものではなく、前走・枠・斤量・展開・適性・状態を踏まえた本記事独自の総合評価です。また、当日の馬場・天候はまだ確定していないため、最終予想では土曜の札幌芝の傾向も反映します。
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