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震えるほどの勝利と拭えぬ悔しさと。僕らがGO!B-COR!を叫び続けた「航跡」のすべて|2025-26シーズン振り返り

2024-25シーズンでの積み上げを経て、今年こそは「CS出場」という揺るぎない目標を叶えるべく、ラッシ・トゥオビ体制2年目の大航海へと漕ぎ出した2025-26シーズンの横浜ビー・コルセアーズ。全60試合を終えた今、僕らの手元に残ったのは、26勝34敗という、目標には遠く及ばなかった厳しい現実でした。

振り返れば、開幕前から期待に胸を膨らませたシーズンでした。日本を代表する司令塔の加入、そして敵地・沖縄で見せたあの衝撃的な連勝。「今年こそは」——そう確信するに足りる熱風を、私は横浜の地に感じていました。

しかし、Bリーグという荒波は想像以上に険しく、中盤戦では出口の見えないトンネルに迷い込み、理想と現実の狭間で選手が悩み、そして私自身も一人のブースターとして、痛いほどもどかしい時間を過ごしました。結果だけを見れば「目標未達」という厳しい評価になるのかもしれません。プロの世界において、勝敗こそが全てであることも痛感していますし、正直なところビーコルブースター4年目にして最も苦しいシーズンでした。

ですが、毎試合アリーナへ足を運び、あるいは画面越しに声を枯らしてきた一人のブースターとして、この一年をただの数字の羅列だけで終わらせたくはありません。細かい中身まで目を通してみれば、沖縄アリーナでの歓喜、横浜BUNTAIで挙げた最強の相手からの勝利、そして窮地を救ってくれた英雄たちの背中など。数字には表れない「GO!B-COR!と叫び続けた理由」が確かに存在していました。

この「航海日誌」は、そんな激動のシーズンを忘れないための、私なりの記録です。なぜ私は、どんなに波が荒くとも、この青き海賊船から目を離せなかったのか。主要なトピックス12個と共に、2025-26シーズンの航跡を振り返りたいと思います。

ご自身の今シーズンの思い出と照らし合わせながら読んで頂き、もしよろしければXで本noteの感想や今シーズンの思い出をポストして頂けますと幸いです。


Topics 1.「勝てるチーム」へのラストピース。安藤誓哉の加入で膨れ上がった新時代への期待

日本最高クラスといって過言ではない河村勇輝がNBA挑戦のために海を渡り、ラッシHCの指揮の下で新しいスタートを切った2024-25シーズン。全員で守って全員で得点するコレクティブバスケットボールがハマり、強豪からも何度か勝利を挙げられた一方、接戦を取り切れず2年連続で24勝36敗に着地。新しいスタイルに期待が膨れ上がりながらも、あと一歩がなかなか届かなかった現状がありました。

そんな中、オフにビーコルへやってきたのが…

噂は出ていましたが、「ほんまに来るとは思わなかった!(笑)」が正直なところだったので、一気に次シーズンへの期待が高まりました。(なんせ、今まで選手に逃げられたり、HCが他所に行ってしまうというのを先輩ビーコルブースターから聞いていたのでね!

過去に日本代表にも名を連ね、島根でエースとして君臨し、Bリーグ屈指の勝負強さを誇る安藤誓哉が横浜へ。この一報が出た瞬間の、あのタイムラインの沸き立ち方は忘れられません。

接戦をなかなか取り切れなかった(ex.アルバルク戦、三遠戦、2OTまでいった琉球戦など)ビーコルが勝てるチームになるためのラストピース。島根を強豪へと押し上げた功労者の一人である彼が、今度はオーシャンネイビーのユニフォームに袖を通し、若手が多いビーコルの海賊船の舵を握る。彼が持つ卓越したスキルはもちろん、勝者のメンタリティがチームに加わることで、どのような効果を生み出すのか。胸が高まったのを昨日のことのように覚えています。

また、開幕前に大黒柱のマイク・コッツァーが怪我をした後のケーレブの補強、プレーシーズンの上海シャークス戦で怪我をした後のキャメロン・ジャクソンの補強が非常に迅速に行われ、クラブが本気でCS出場を目指している、そのつもりで私もブーストする必要があると「覚悟」を決めました。

「2025-26シーズン、ビーコルはBリーグの主役になる」。あの時の、根拠のない、けれど揺るぎない期待感こそが、今シーズンの最初の航跡でした。


Topics 2.「沖縄の奇跡」。最強の敵地で見せた青き航路の幕明け

「沖縄で勝つっていうことにすごい意味があるんですよ」
(ビーコル セーリングナビゲーター 豊嶋彬さん、開幕戦のパブリックビューイングより)

https://youtu.be/vSCTXkDSifs?si=9W5wyDYH6hngfnfs

「琉球に勝てばチームの未来が変わる」
(森井健太選手、開幕戦前のインタビューより)

彼らが語っている「沖縄で勝利を目指す」という意味を私もよく理解していました。私がビーコルブースターになった2022-23シーズン、河村勇輝が40得点オーバーの無双をしても天皇杯の準決勝は勝てなかったし、チャールズ・ジャクソンをはじめとする最強外国籍がゴール下で体を張りまくり、大庭岳輝が値千金の3Pを決めてもチャンピオンシップのセミファイナルで連敗した因縁の地。

リーグ全体で見ても、昨シーズンは天皇杯のチャンピオンであり、Bリーグチャンピオンシップも4年連続のファイナリスト。昨シーズンから今シーズンにかけてはメンバーの多くが残留した上に、FE名古屋から佐土原遼が加入。名実ともに最強の相手であったことは疑いようがありません。

昨シーズンの成績だけで見れば、ビーコルと琉球との間には天と地ほどの差があった上、マイク・コッツァーやケーレブ・ターズースキーの負傷、その補強として加入したキャメロン・ジャクソンとは2,3日間しか練習できていなかった状況。とんでもないほど難しい状況での戦いを余儀なくされました。

しかし、海賊たちは決して諦めなかった。
ただ負けるつもりなど、毛頭無かった。

迎えた10月4日(土)@沖縄アリーナ。そこで目撃したのは「希望」を通り越した「奇跡」でした。イングリスは面白いようにジャンパーを沈め、コヤやザッキー、キーファーはヴィック・ローに対して体を張って前を取らせないようにDFでついていき、キャムはビッグマンとは思えないスピードで琉球のインサイドを蹂躙し、我らがキャプテンは岸本に3Pを打たせないように激しくチェイス。

途中点差が離されるも、昨シーズンの途中から試して機能した森井・キーファーの2ガードラインナップ時にクラークの連続3Pやキャプテンの3Pなどで逆転に成功し、最後は安藤誓哉のクラッチ力でフィニッシュ。

昨シーズンの経験と、今シーズン新たに得た強力な「個」の融合。そのすさまじいパワーが、沖縄アリーナという最高のバスケ環境かつ最恐のAWAYの中で、最強の相手である琉球を打ち負かした。ファイナル4まで残ったシーズンでもできなかったことを、あのときよりもさらに強くなった相手に対してやってのけ、その瞬間を、海賊たちの確かな成長を現地で目の当たりにすることができた。この勝利は私にとっては単なる1勝以上の価値があり、ゲームが終わった瞬間、「ビーコルブースターとしてずっと応援してきてよかった。」という感慨深さが胸にこみ上げ、思わず号泣してしまいました。

続くGame2はGame1とはうって変わり、海賊が最高のスタートを切る展開に。途中はファイナリストの意地を見せつけられ、猛烈な追い上げに遭いますが、それでも安藤誓哉はGame1に引き続き琉球のDFを鮮やかにかわして得点を量産し、キャムはGame1以上の献身を見せて誰よりも速くリムめがけて走り、コヤやザッキーはOFで大きなインパクトを残し、キャプテンの魔法使いパスは90万回以上再生されました。

琉球はGame1で見せていなかったクーリー・カークの2ビッグを出したり、小針、荒川にまとまったプレータイムを出したりなど、あらゆる手を出していたように見えましたが、そんな総力戦で逃げ切り、「沖縄アリーナで連勝する」という、それまでBリーグのどのチームも成し得ていないことを成し遂げました。昨シーズンの振り返りnoteで、「記録には残らなくても記憶には残る」なんて文言を使いましたが、その次シーズンの開幕節でいきなり記録にも残るゲームをやってのけました。

この2日間に関してはビーコルがリーグの主役だった。他チームブースターからそのように感じてもらえるくらい、そしてこれ以上ない開幕節。

私のビーコルブースター歴史上、最高のゲーム。
私がこのチームを好きになった理由が、開幕節の沖縄に全て詰まっていました。

余談)毎試合、これくらい魂込めてブーストしてるよ!伝われ!

Topics 3.失われた積極性と、埋まらない溝。強みを消し合ってしまったもどかしさ

「今シーズンのビーコルは、本当にCSにいける」と、元々高かった期待値がさらに引き上がる形となった開幕節での連勝。今後の海賊がどんな戦いを見せてくれるのかワクワクして沖縄から帰ってきましたが、現実はそう甘くありませんでした。ホーム開幕戦から2026年1月にかけて、チームは出口の見えない深い霧の中に迷い込みます。ラッシHCが掲げる「コレクティブ・バスケットボール」。全員でボールをシェアし、最高のショットを選択する。その理想自体は素晴らしいものでしたが、皮肉にもその型を意識しすぎたのか、選手たちが本来持っていた野生の勘や強引なアタックが消えていくのを感じました。

パスを回すことが目的になってしまって誰もリングを見ない。フリーになっても「もっと良い選択があるのでは」と躊躇する。そんなもどかしい時間が続き、気づけば24秒バイオレーションやタフショットを強いられることに。気づけば、安藤誓哉、キーファー・ラベナ、ダミアン・イングリスという強烈な個がありながらも、「それだけ」に見えてしまう瞬間も少なくありませんでした。

これだけならまだ良かったのですが、私個人としては、こうしたOFの悪循環がその他の要素にも影響したのがもどかしかったです。ボックスアウト、ルーズボールといった50:50のボールを追い切れなかったり、ボールマンのDFが自分のマークに対して距離を詰め切れなかったり、コート上でのコミュニケーションがあまり見られなかったり…そういった「日によって調子の良し悪しが存在せず、いつでも自分でコントロールできる姿勢の部分」まで見られなくなっていったのが辛いという感情をより大きくしました。もちろん、低迷する期間の中で得た勝利もありましたが、試合後のインタビュー等で「それってバスケやってたら誰でも当たり前にやっていることじゃないの?」と感じるような内容が話されていたことを覚えています。

私たちにとってはシーズン中盤戦のゲームでも、ある人にとってはシーズン開幕戦でそれが面白かったら今後も観戦に来てくれるかもしれないし、ある人にとっては日程や場所の都合でもう来られないからシーズン最終戦のつもりで観戦に来ているかもしれない。

低迷する状況の中で、ビーコルブースターのどなたかがこのようなコメントをしていたかと思いますが、本当にその通り。私自身を一人のブースターとして特別扱いして欲しいとかそういうわけではなく、毎試合チームに興味を持って会場に駆けつけてくれる人が多くいることって当たり前ではない。だからこそ、勝利に対して貪欲になって欲しかったし、チームが勝てないなら、せめてペースを上げるとか、目の前の1ポゼッションだけは負けないようにプレーしてほしかった。シーズン中に、こうした「ハングリーさ」がもっと見られたら良かったなと1ブースターとして思っています。

番外編)なぜコレクティブバスケは停滞したのか?(考察)

そもそも、なぜコレクティブバスケは停滞してしまったのか。それは、「規律に忠実すぎた」部分が主な原因だと感じています(誰が悪い…とかではなく、起きた問題に対して影響した要素の指摘です)。

大前提、4Q最後の2,3ポゼッションでその「強烈な個」に頼ることは悪いことだと思っていません(そのような緊迫した状況において、60秒しかないタイムアウトで複雑なプレーをデザインすること自体難しいと思うので)。ですが、特に10点差以内の接戦でゲームを“運ぶ状況”においても、誓哉・キーファー・イングリスにこだわる場面が多く見られましたが、数字や実態“だけ"見れば間違った選択ではない。強烈な個があったからこそ、それをチームに落とし込むのが難しかったのかもしれません。

今シーズン、多くのゲームをベンチ裏から観戦して気づいたのですが、ラッシHCはフロントコートまでボールをキャリーするプレイヤーからその後のエントリー、フィニッシュの仕方に至るまで細かく指示しているように見えました。プレーが細かくデザインされているが故に、相手に対策された際の引き出し(アドリブ)が選手個人に依存する。そうなった際に、得点期待値の高い3人がチームとしてのメインオプションになる。体感ですが、3人のうち誓哉・イングリスに関してはタフショットになることも多かったものの理論的には間違っていないけれども、OFが停滞するというパラドックスを生み出したのではないかと思います。

では、アドリブ(裁量)を許すプレイヤーを増やせば良いか、連続性のあるOFを組めば良かったか…というと一概にそうも言えないのがチーム作りの難しさなのかもしれません。例えば、フレックスという連続性の高いOFを行っている千葉ジェッツを参考にすると、代表選手やNBA経験がある選手、オールNBLプレイヤーなど、レベルの高い選手が多くロスターに名を連ねています。

一企業では、能力のあるプレイヤーに裁量が与えられることが普通ですが、ジェッツにはロスターという基盤が整っているからこそ、途中で決められた形を崩して攻め切るアドリブを多く持たせられるし、1ポゼッションのなかでいくつか生まれるチャンスのうちどこで攻め切るか共通認識を持って高いレベルで遂行できているのだと考えています。

バスケットは最終的には1on1の構図になるからこそ、チームは持っている個の能力がどれくらいなのかということを踏まえて設計する必要がある。自分が現役でプレーする立場の時には微塵も考えなかったこういう部分が、バスケットの、そしてチームビルディングの難しさだと感じさせられたシーズンでもありました。

Topics 4.苦しい時期に届いた救いの手。ゴール下で戦い抜いた二人の「助っ人」の誇り

そのような苦しい状況の中でも、チームを支えてくれた2人のビッグマンの存在は忘れられません。キャム(キャメロン・ジャクソン)とターちゃん(ケーレブ・ターズースキー)には本当にチームを助けてもらいました。

まずはキャム。インサイドの大黒柱であるコッツァーが戦線離脱し、その補強として加入したケーレブも9月のプレーシーズンで怪我をしてしまった中での加入でした。

彼自身のスケジュールもあった中で急遽チームに合流してくれましたが、一緒に練習できた期間は2,3日間ほどのみ。戦術も理解するにはあまりに時間が短かったかと思いますが、その中でも体を張ったDFやリバウンド、全力のリムランやルーズボール、鋭いドライブなど自分にできることの全てを、屈強なインサイド陣がペイントを支配している琉球相手にぶつけてくれたわけなので、彼に愛着が湧くまでに時間はかかりませんでした。キャムの活躍なくして沖縄の奇跡なし。結果的に勝利できたのはこの2戦だけだったけれど、ホームでも相手のピック&ロールに対してボールマンに激しくDFすることで多くのTOを誘発し、チームに勢いをもたらしてくれたことを覚えています。

わずか5試合という短い時間ではあったけれど、彼がチームのために献身的に働いてくれたことは絶対に忘れません。ビーコルを助けてくれて本当にありがとう。あなたが海賊のユニを着てチームに尽くす姿を見れてとても幸せでした!キャムのこれからのキャリアに幸あれ!

そしてケーレブ。正直なところ、ビーコルに加入する前はビッグマンとしての実力は申し分ないと思っていましたが、1プレイヤーとしての印象が良かったかというと決してそうではありませんでした。

その印象は、ビーコルに彼がやってきてプレーしている姿を見てから180度変わりました。

年々強度を増すリーグのインサイド陣に対して最後まで全力でぶつかり合ってくれました。その強靭な体格を活かした愚直なまでのスクリーンとゴール下のディフェンス、確実なリバウンドやフリースロー、迫力のあるダンク…彼のプレーは、戦術的に行き詰まっていたように見えるチームに「まずは泥臭く、目の前の1プレーに命をかける」という原点、あるいは“チームのために尽くすとは何か”という真の意味での献身を思い出させてくれた気がします。

彼はただ、一生懸命チームの勝利に貢献しようとしているだけだった。チームに負け濃厚な雰囲気が漂い、ヘッドダウンする選手も見られるような状況でもケーレブは最後まで相手に一矢報いようとしていたし、それくらい熱い気持ちで戦っていたから納得いかない判定に怒っていただけだった。なんとなく、彼には慣れないDFをさせてしまったんじゃないかと思う部分は少なからずあったけれども、それでも不器用ながらにこなしてくれた。

もちろん勝利に繋がれば一番よかったけれども、今シーズン負けが込む時期が長くあったからこそ、かえって彼の良さを深く知ることができた。そういう意味では、一ビーコルブースターとしては負けも価値があったなと思うことができています。もっと言えば、彼がプレーしている時期はなかなか勝てなかったけれど、練習でコッツァーとやり合ってくれたからこそ、4月のアルバルク戦で押し負けなかった、そういう間接的な部分でもビーコルの成長に大きく貢献してくれた。彼には頭が上がりません。

ケーレブ、ビーコルを助けてくれて本当にありがとう!あなたのプレーを見られて本当に幸せでした!もうビーコルのユニを着てプレーしている姿を見られなくなるのはすごい寂しいけど、敵でもいいからまた日本でプレーしているところを見られたらいいな!あなたの今後の人生がより良いものになりますように!

Topics 5.苦境で見せた真価。コート内外でチームを鼓舞し始めたハマのヤングコア「キング開」の現在地

昨シーズン、キャプテンやキーファーのケガによって、時折慣れないPGでのプレーに苦戦した開。その悩みは今シーズンも「誓哉が加入した後のチームバランス」という、また違う形で続きました。彼はBTALKSのインタビューで、彼が変化する環境の中で、チームのために自分を犠牲にしていたこと、それによって本来の強みやスタイルを見失いかけていたという苦しい胸の内を明かしています。

ですが、それが彼にとっての成長の着火剤になったのでしょうか。今シーズン通してみれば、コート上の選手を自らハドルに呼んだり、悪い流れの時に誓哉の隣に座って積極的にコミュニケーションを取ろうとしていたり、そういったリーダーシップを発揮している姿を見る機会が多くありました。プレーの部分でも、コレクティブバスケが上手くハマらない中で、「チーム力は個人の能力の上にしか積み重ならない」という根本の部分に立ち返ったのか、時間が経つにつれてスラッシャーとしてキレのあるドライブやミスマッチを突く積極性が少しずつ、でも着実に増えていきました。これはラッシの目にも留まり、2026年に入ってからは開がスタートでプレーすることの方が多くなったのを覚えています。そもそも、アンダーカテゴリーで3x3の代表に選ばれるくらいにはポテンシャルがあるプレイヤーですから、彼がのびのびとプレーして、結果にも表れていったのがとても嬉しかったです。

もうそろそろ若手よりは中堅として見られる年齢に差し掛かりつつある開。まだまだ一プロとして伸びしろはたくさんあるんだと思いますし、同じように悩むこともたくさん出てくるでしょう。今シーズン見せたリーダーシップを1つの成功体験として持ち、時に先輩の選手に対しても意見するくらい影響力を大きくしてくれたら、そしてゆくゆくは「海賊のキャプテンには開しかいないだろう…」なんて声がブースターから出るくらい“キングストロング”なプレイヤーになってくれることを強く願っています!

Topics 6.アリーナの熱狂を背に。横浜アリーナ開催がもたらした未来への可能性

2025-26シーズン、ビーコルにとって最大のイベントが横浜アリーナでのホームゲーム開催。早々にCS争いから脱落してしまったビーコルにとって、ファイナルでも使用され続け、1万人以上の観客を入れることができる夢の舞台を、その地をホームとするチームの特権として2日間占拠する。それはとても素晴らしいことで、高揚感があったのはもちろんですが、その一方で本当に1万人以上の観客を入れられるのかという不安もまた付きまとっていました。

しかし、いざふたを開けてみるとこれは杞憂だったと分かります。横アリ開催に向けて、運営の方々があらゆる集客施策を打つのはもちろん、ブースターもあの手この手でビーコルや横アリ開催の魅力をプレゼンし、知人を招待しまくり、まさにONE TEAMの結束力でなんとか横アリ開催を成功させようとものすごい団結力を見せました。

それは、一人のブースターとして忘れられない光景でした。もちろん、国際プールやBUNTAIで行うホームゲームの雰囲気も大好きですが、3階席の奥までぎっしりと観客で埋まり、1万人を超える人々が、一つのボールの行方に一喜一憂し、会場全体が地鳴りのようなブーストに包まれる。あの場にいたほとんどが、ビーコルというチームに興味を持ち、あるいはチームを愛するほど沼に浸かって勝利を願っている。その巨大なエネルギーを背に受けて戦う選手たちは、いつも以上に大きく、頼もしく見えました。残念ながら2日間とも勝利することはできませんでしたが、この街にはこれだけの仲間がいる。このチームを支える熱狂が確かにある。横浜アリーナでの開催は、私たちブースターにとっても、そしてクラブにとっても、「いつかこの場所を、日本一のタイトルがかかった舞台で、日本一の熱狂で満たすんだ」という、未来への強烈な約束事になったはずです。あの青い光の海は、今でも私の瞼の裏に焼き付いています。

Topics 7.横浜の空を照らす「新たな光」、新井楽人

シーズン後半、どんよりとした停滞感を一気に吹き飛ばしたのは、新井楽人選手という「ビーコルの太陽」とも呼ぶべき選手の登場でした。2026年ドラフトで4位指名を確定させるビーコルの強運、他チームの指名や回避状況が上手く重なり合ったことで、これ以上ない選手を指名する結果に。とはいえ、私は大学バスケに明るいわけでもなく、いくつか見たハイライトも当然on1ルールの大学バスケのものなので、レギュレーションも強度も全然違うプロの場で彼の実力がどのくらい通用するのかは未知数でした。

彼が初めてコートに立った時の、アリーナ全体のボルテージの上がり方は凄まじいものでしたが、彼が見せてくれたプレーへの賞賛・歓声はそれを上回ることになったわけです。ホーム初お披露目となった横アリでのゲームでは、コート上の誰よりも執着心を見せたルーズボール、北海道のキーマンの一人であるラモスに対する激しいDFで数字には残らない頑張りを見せてくれました。しかし、その後はこの「数字に残らない活躍」という言葉の器があまりに小さく、説明不足だと思えるほどの大活躍。外国籍相手にも全く物怖じせず果敢にドライブしていくメンタル、大学時代はそこまで高水準ではなかったと聞いていたのにあまりに高い確率でゴールへと吸い込まれた3P、某NBA選手を彷彿とさせる鋭いクロスオーバー、比江島慎を想起させる独特なリズムのへジテーション、高い身体能力を活かしたリバウンド、先回りで相手のコースを塞ぐ教科書通りのオンボールDF…。

彼がボールを持つたびに、観客席の誰もが身を乗り出し、「何かを変えてくれる」という期待に胸を躍らせる。新井選手……いや「がっくん」の加入は、単なる戦力補強ではなく、チームに新しい風を吹き込み、目標未達で終わることが確定したシーズン後半戦でも、「来季への期待」という点で毎試合ワクワクさせるに足りる理由を作ってくれました。

プロ5年目くらいなんじゃないか?と0年目にして既に中堅の名選手の如き雰囲気を漂わせているがっくん。どんなに有名な選手がビーコルにやってきてくれたとしても、来シーズンは彼のユニを着て全力で応援していきたいと思っています。もっと言えば、彼は1人のプロとかビーコルの選手という枠組みの中に居続けるのではなく、いずれは日の丸を背負って戦ってほしいと思っているしできると思っています。来シーズンも頑張れがっくん!

Topics 8.横浜国際プールでブースターが分かち合った喜びと涙の記憶

今シーズンをもって、ビーコルの象徴の一つである横浜国際プールとしばらくお別れ。古参の方々に比べれば足を運んだ数は全然多くないけれども、語りだせば止まらないくらいの思い出ができました。

現役時代の外ランを思い出させるような階段、飛び込み台、隣のプールから少し漂う塩素っぽい臭い。最初に現地観戦をした時には、プロのバスケを見る環境としてあまりに特殊すぎて驚いたのを覚えています(笑)。決して最新鋭のアリーナではないけれど、なんとなく海の家っぽい温かさ、あるいは安心感のような雰囲気で包まれていました。

しかし、コートに入ればそこには熱い戦いの日々がありました。開のブロックやザッキーの爆速ドライブでつないで最後はコヤのコーナー3Pで劇的勝利した三河戦、3ビッグに対してウィング中心にしっかり体張って、勝てなかったけど2OTまでもつれて意地を見せた琉球戦、最後はコヤのスーパーダブルクラッチエンワンで勝ち切った島根戦…。あまり現地には行けなかったけどビーコルにハマるだけのきっかけを作ってくれた最初の1年、シーズンチケットとして多くのゲームを観戦できた残りの3年、良かったゲームも、苦しかったゲームも、その全てが私にとって、何よりビーコルにとって大切な1ページだと思います。

国際プールで出会い、共に笑い、共に涙した仲間たちとの時間は、場所が変わっても私の心の中で色褪せることはありません。あの場所があったから、今の私がある。国際プール、本当にお世話になりました。またいつか!

Topics 9.「おかえり」を歓喜の渦に変えて。異次元のパフォーマンスで示した、横浜の大黒柱コッツァー

コッツァー選手が怪我から復帰し、再びコートに足を踏み入れた瞬間。あの日、Xのタイムラインで多く流れてきた「おかえり」という声は、今シーズンで最も温かく、そして力強いものでした。彼がいない期間、どれほど苦しい戦いを強いられてきたか。彼の不在によって、どれほどチームのバランスが崩れていたか。彼の帰還は単なる復帰ではなく、チームの「心臓」が再び動き出した瞬間であり、彼の復帰とそのパフォーマンスをもってその存在の偉大さを感じさせられました。

復帰戦、ポーターやパードンといった屈強なインサイド陣がいるアルティーリ千葉相手に、彼はブランクを微塵も感じさせない支配力を見せました。とてもセンターには見えないボールプッシュやDFフットワーク、献身的なスクリーン、広い視野、そして体を張ったリムプロテクション。彼がゴール下にどっしりと構えているだけで、周りの選手たちのプレーに迷いがなくなり、チーム全体にリズムが生まれる。その安心感の正体こそが、彼が横浜の大黒柱と呼ばれる所以なのだと痛感しました。

Topics 10.魔境BUNTAIで最強の壁アルバルク東京を打ち砕いた海賊たちの執念

「開幕節の琉球戦は本当に楽しかった」。

今シーズン、現地でお会いしたり飲み会でご一緒させていただいたビーコルブースターから一番多く聞いた言葉です。ここに至るまで、幹太の活躍でアルティーリ千葉相手に連勝したり、強豪ドルフィンズに勝利して昨シーズンの大敗の記録を精算したり、AWAYでホーム開幕戦で連敗したFE名古屋相手にやり返したり、がっくんの躍動で三河に勝ったりと、もちろんいい試合はありました。それでも、相手・内容・結果・ストーリーの全てが理想とする完璧な結果になったのが開幕の琉球戦であり、これを超えるゲームというのはなかなか出てきませんでした(そもそも、チームが低調だったとか関係なくあんな素晴らしいゲームはなかなか見れないと思いますが)。

迎えた4月15日。横浜BUNTAIで行われたアルバルク東京戦。この頃のアルバルクと言ったら、怪我で長く戦線を離れていたBリーグの環境破壊者ことブランドン・デイビスがいよいよフィットし始め、我々が国際プール最終戦でコテンパンにされた最強のブレックス相手にAWAYで勝利するほどの強さを誇っていました。しかも、私個人の視点から言えばアルバルクは7試合現地観戦して1回も勝てていなかった相手であり、毎回良い試合にはなるがあと1歩勝ちきれない相手でした。

ですが、この日はTip-Off直後からBUNTAIの雰囲気が全然違いました。なぜこういう雰囲気になったのか全くわからないけど、選手もブースターも「今日こそは死んでもアルバルクに勝つ」というような熱量の高さを感じました。OFのアグレッシブさも、DFのタイトさも、そしてブーストの熱量も、1週前より人が入っているとかそういうことではなく、とにかく会場にただならぬ予感が漂っていました。

予感はプレーとしてコート上で形になり、面白いように得点を重ね、面白いように失点を防ぐ。4Qは最強の意地を見せつけられ、数点を争うシーソーゲームになりましたが、その度にコヤやコツや英雄が決定的な得点を決め、終了のブザーが鳴った瞬間、BUNTAIは文字通り揺れました。最強の壁を打ち破ったあの夜、私たちは「自分たちの信じてきた応援は間違っていなかった」と思うことができました。

特筆すべきはコツの存在。それは、復帰戦で感じたものとはまた違うもので、これまではセバスチャン・サイズに押し込まれる場面がいくつかあったものの、この日に関してはズレができていないバックダウンを完璧に守っていたのが印象的でした。それは、1週間前までどんな屈強な相手に対しても、負けが決まったような状況でも最後まで体を張り続けてくれたケーレブが仕込んでくれたようなものだった。ケーレブが出ていたわけではないけれども、ケーレブと一緒に戦って勝てたゲームのように思えました。

あの震えるほどの歓喜は、苦しい時間が長かった今シーズンにおいて、私たちへの最高のギフトでした。BUNTAIの夜空に響いた勝利の叫びを、私は一生忘れません。

この試合を「琉球戦に匹敵するゲーム」に挙げる人は少なくないでしょう。

Topics 11.記録よりも記憶に、記憶よりも魂に。英雄キーファー・ラベナ。

今シーズンのビーコルを語る上で、幾度となくチームを救った英雄のことを書かずにはいられないでしょう。今シーズン、どんなに点差が開いた絶望的な状況でも、最後の1秒まで牙を剥き、勝利を諦めなかったのが彼だったのを。フィリピンの英雄、滋賀の英雄の次は横浜の英雄へ。昨シーズン、河村勇輝が抜けた後のバックコートの要として背負った期待はとても大きいものだったかと思いますが、チームのために、ブースターのためにすべてを賭けて戦うその背中。彼のプレーには、単なるスキルを越えた「魂」が宿っていました。

記録上のスタッツ以上に、彼がもたらした戦う姿勢がどれほどチームを、そして私たちブースターを救ってきたか。相手ディフェンスがどれほど厳しくとも、臆せずペイントエリアに突っ込んでいくその勇気。劣勢の場面で放たれる力強い3ポイントシュート。何より、チームがうまくまとまらない中でなんとか周りのプレイヤーを巻き込んで輝かせてあげようとプレーしてくれました。

とはいえ、チームの敗戦色が濃くなると、自分のマッチアップだけでも勝ち切ると最後までやり切る姿勢を見せてくれ、結果的に負けが込んだのでこういう姿勢も多く見られることになりました。それは、勝利を収めたゲーム以上に、負けてしまったゲームで「見に来て良かったな」と次のブーストのモチベーションを高めてくれました。

その熱き魂を間近で感じられたこと。それは順位表の数字では測れない、私たちの心に深く刻まれた今シーズンの誇りです。キーファー・ラベナはビーコルの英雄であり、よき兄であり、誰よりも頼れるリーダーでした(来シーズンもいてくれマジで)。

※余談)来シーズンのファンクラブカテゴリが発表され、年会費が今シーズンのままとなっていましたが、銅像を建てるためということであれば喜んで1万円上乗せいたしますのでご検討のほどよろしくお願いいたします。

Topics 12.ビーコルを愛する者たちへ。どんな波も共に乗り越えた仲間への感謝

バスケットボールを、そしてビーコルを応援していて、最も幸せだと感じる瞬間はいつか。強豪相手に劇的な逆転勝利を収めたとき、苦しんでいた選手が最高のプレーを見せたとき……もちろん、それらは格別です。しかし、この苦しかった2025-26シーズンを振り返って私が真っ先に思い出すのは、隣にいてくれた「ブースター仲間」の存在でした。

チームが「No Quarter」をスローガンとして掲げた今シーズン、私自身もプレミアではどれくらい現地に足を運べるかはわからないなと思い、"行けるゲームは全部行く”のスタンスを取るのは一旦最後と覚悟を決め、41試合(HOME28試合、AWAY13試合)と非常に多くのゲームに足を運び、毎試合絶対勝つつもりで全力ブーストしました。

ですが、正直に言って4年のビーコルブースター歴の中で一番苦しいシーズンでした。CS出場という目標に到達しなかった、相手との実力差で負けたというだけならまだしも、ボールマンDFの距離をはじめとする自マークへの執着心、ルーズボール、リバウンドのボックスアウト、コミュニケーション量、負けているときのペースなど、日によって調子の良し悪しが存在せず、バスケをやっているならミニバスの子たちから社会人サークルに至るまで当たり前にやっていることすら徹底できていない場面を目の前で見せられるのはかなり辛かったです。

けれど、どんなに悔しい敗戦の後でも、会場を出れば同じ熱量で語り合える仲間がいました。41試合のどのゲームも会場には必ず知り合いのビーコルブースターがいて、遠征でも飲み会に参加させていただけたことで1人になることは1回もありませんでした。

また、共同主催でバスケ会をやらせていただいたり、今シーズン最後の遠征だった仙台では初めて大人数の飲み会を企画しましたが、ありがたいことに多くのビーコルブースターの方が参加してくださり、とても楽しいひと時を過ごすことができました。こういう経験は初めてだったので、至らない点も少なからずあったかと思いますが、「楽しかった!また行きたいです!」と多くの方から言っていただけて本当に幸せでした。

SNSを開けば、戦術について熱く議論し、時にはユーモアで沈んだ空気を笑い飛ばしてくれるタイムラインがある。国プやBUNTAIでは多くの人たちとお菓子交換したり、他愛もない話で盛り上がる。遠征で横浜から離れても、見覚えのある顔が同じエリアで全く恥ずかしからずに声を枯らしている。試合後には飲み屋やSNSのスペースで、あーだこーだと語り尽くす…。東北から知り合いのいない関東へ越してきた私にとって、そんな当たり前のようなやり取りの一つひとつがかけがえのない大切な思い出です。

「ビーコルが好き」というたった一つ、されど繋がるには十分すぎる共通点で、共に泣き、共に笑い、同じ一歩を踏み出す。この4年間で築いてきた絆は、成績がどうあろうとも揺らぐことのない、私の人生の財産ですし、そういう意味では、4年のビーコルブースター歴の中で最も忘れたくない大切なシーズンでした。

最後に…

2025-26シーズン、横浜ビー・コルセアーズの航海が幕を閉じました。 「今年こそはCSへ」――。シーズン前に抱いたあの高揚感と、26勝34敗という数字のギャップに、正直に言えば、一人のブースターとして何度も天を見上げたし、言葉にできないもどかしさを抱えたし、苦しかったです。

けれど、そんな拭えぬ悔しさが続く日々の中でも、私がアリーナへ通う足を止めなかったのは、コートの中に震えるほどの光が時折、けれど確かに射し込んでいたからです。

これから、惜別の季節がやってきます。横浜を離れる選手、新しく加わる選手、それぞれの道があるでしょう。しかし、どんな形になろうとも、この激動の2025-26シーズンを共に戦い、私の日常をここまで熱くさせてくれたことに対して、選手、スタッフに、感謝したいと思います。

そして、今シーズンも会場やSNSで関わってくださった全てのブースター仲間の皆様。本当にありがとうございました。 内容的には昨シーズンよりもずっと苦しい時期が続きましたが、アリーナへ行けば誰かがいて、共に悔しがり、共に前を向く。そんな皆様との時間が、バスケ観戦を、私の人生に欠かせない大切な居場所に変えてくれました。ビーコルブースターになりたての頃には想像もできないくらい多くの仲間ができて、人生で一番充実した時間を過ごせて本当に幸せです。

いつか必ず訪れる、あの最高の景色――再びCSの舞台へ、そしてその先の頂へ。 2025-26シーズンという、荒波に揉まれ抜いたこの航跡があったからこそ、今がある。 いつかそう胸を張って言える未来を信じて、私はこれからもこの船に乗り続けます。

来シーズンどれくらい現地にいけるか、どれくらい勝てるのか想像もつきませんが、今まで以上に熱く盛り上がれることを願って。

それではまた新シーズンの開幕に、日環アリーナ栃木、あるいは横浜BUNTAIでお会いしましょう!

GO!B-COR!!!!!!!!!!!!!!!!!!



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