南半球生まれの企業が宇宙を変える?(第9回:企業紹介ロケット・ラボ中編)
まだ投資をしていない方や、私と同じく投資初心者の方への参考や気付きになればと思い、この記事を執筆しました。
★筆者プロフィール★
・30歳
・地方都市在住
・メーカー技術職勤務
・年収約700万円
・投資を始めて3年目
・楽天証券を使用
・記事の投稿は少し慣れてきました
企業紹介編については下記フローで進めます。
①企業の概要
②初心者視点でこの企業を選んだ理由
③企業の深掘り
④今後の投資戦略
※本記事は個人の投資判断・考え方をまとめたものであり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。
※調査にはChatGPT等を使用しています。内容の精査は十分行っていますが、誤り等あった場合はご了承ください。
↓前回記事 ロケット・ラボ前編です
第8回:企業紹介ロケット・ラボ中編
③企業の深掘り
前編では、ロケット・ラボがどのような会社なのか、そして私がなぜ投資対象として注目するようになったのかを書きました。
今回は、もう一歩踏み込んで、
「そもそもロケット・ラボは、どのようにして現在の会社になったのか?」
そして、
「なぜ私は、単なるロケット打ち上げ会社ではないと思っているのか?」
について、自分なりに調べてみました。
ロケット・ラボを調べていくと、単に「ロケットを作っている会社」というイメージでは収まらないことが分かります。
むしろ、「宇宙へ行くための仕組みそのものを作ろうとしている会社」という表現の方が近いのではないかと思っています。
第1章|2006年:ロケット・ラボ誕生
ロケット・ラボは2006年、ニュージーランドでピーター・ベック氏によって設立されました。
現在の本社はアメリカ・カリフォルニア州ロングビーチにありますが、会社のルーツはニュージーランドです。
創業者であるピーター・ベック氏は、幼い頃から宇宙に強い興味を持っていた人物です。
そしてロケット・ラボを設立した目的の一つが、
「宇宙をもっと身近なものにする」
ということでした。
当時、宇宙開発といえばNASAなどの政府機関や、巨大な航空宇宙企業が中心でした。
人工衛星を宇宙へ運ぶためには莫大な費用が必要で、特に小型衛星を開発する企業や研究機関にとって、宇宙はまだまだ遠い存在でした。
そこでベック氏が目を付けたのが、
「小型衛星を簡単に宇宙へ運べるようにする」
という市場でした。
2009年には、ロケット・ラボはニュージーランドの民間企業として初めて宇宙空間に到達。
その後、2013年から小型ロケット「Electron」の開発を本格化させていきます。
ここから現在のロケット・ラボにつながる歴史が始まります。

第2章|Electron誕生
ロケット・ラボを語るうえで、絶対に外せないのが、Electron(エレクトロン)です。
Electronは小型衛星を宇宙へ運ぶためのロケットで、2017年に初めて打ち上げられ、2018年1月の2回目の打ち上げで軌道投入に成功しました。
ここで面白いのが、「なぜわざわざ小型ロケットを作る必要があるの?」ということです。
普通に考えれば、
「大きなロケットに小型衛星を相乗りさせればいいのでは?」と思います。
実際、それも一つの方法です。
しかし、相乗りには当然デメリットがあります。
衛星を打ち上げたい企業が、「この日に打ち上げたい」と思っても、大型ロケットの打ち上げスケジュールに合わせなければいけません。
また、自分たちの衛星だけを好きな軌道へ投入できるわけでもありません。
そこで、
「自分たちの衛星を、自分たちの都合に合わせて宇宙へ運びたい」
という需要が生まれます。
ここにElectronの存在価値があります。
ロケット・ラボは、小型衛星市場に特化することで、
「宇宙へ行きたいけれど、大型ロケットを丸ごと使うほどではない」
という顧客をターゲットにしました。
現在、Electronはロケット・ラボの代表的な製品となり、2025年には米国で2番目に多く打ち上げられた軌道ロケットとなっています。
また、これまでに200機以上の衛星を軌道へ送り届けています。
これは、ロケット・ラボを「これからロケットを作る会社」と考えるのではなく、
すでに実際の打ち上げ実績を積み上げている企業
として見るうえで重要だと思います。
第3章|ロケットだけではない
ここからが、私がロケット・ラボを面白いと思っている最大のポイントです。
前編でも少し触れましたが、ロケット・ラボは、
「ロケットを打ち上げて終わり」
という会社ではありません。
むしろ現在のロケット・ラボは、
衛星・宇宙機器・ソフトウェア・打ち上げ・宇宙空間での運用 まで幅広く手掛けています。
つまり、
衛星を作る
↓
ロケットで打ち上げる
↓
宇宙で運用する
という一連の流れに関わることができます。

私はここが非常に重要だと思っています。
例えば、ロケットの打ち上げだけをしている会社であれば、
「ロケットを何回打ち上げられるか」
が売上の大きなポイントになります。
しかし、衛星部品や宇宙機、ソフトウェアなども提供できれば、宇宙産業の成長から得られる収益源を増やすことができます。
これは、私が前編で書いた、
「ロケット・ラボ=宇宙へ衛星を運ぶ会社」
というイメージから、少し考え方を変える必要がある部分だと思います。
第4章|Space Systemsというもう一つの柱
ロケット・ラボには、大きく分けて「Launch Services」と「Space Systems」という事業があります。
Launch Servicesは、その名前の通りロケットの打ち上げ事業。
そしてSpace Systemsは、衛星や宇宙機器、コンポーネントなどを扱う事業です。
現在のロケット・ラボは、このSpace Systemsがかなり重要な存在になっています。
つまり、
「ロケットを打ち上げる会社」から「宇宙で使われるものを作る会社」へ
と事業領域を広げているわけです。
実際、ロケット・ラボは人工衛星の製造だけではなく、衛星コンポーネントや太陽電池、宇宙機向けのソフトウェアなど、幅広い製品・サービスを展開しています。
個人的には、ここがロケット・ラボへの投資を考えるうえで非常に大切だと思っています。
なぜなら、
「宇宙産業が成長する=ロケットの打ち上げ回数だけが増える」
とは限らないからです。
衛星が増えれば、衛星そのものが必要になります。
衛星を動かすための部品も必要になります。
衛星を運用するためのソフトウェアも必要になります。
そして当然、それらを宇宙へ運ぶロケットも必要になります。
宇宙産業が大きくなればなるほど、ロケット・ラボが関われる領域も広がっていく。
私はこの構造に魅力を感じています。
第5章|そして最大の挑戦「Neutron」
そして、ロケット・ラボを語るうえで避けて通れないのが、
Neutron(ニュートロン)
です。
現在のElectronは小型衛星向けのロケットですが、Neutronはそのさらに先を狙っています。
Neutronは中型クラスの再使用型ロケットとして開発されており、低軌道へ最大13トンのペイロードを投入できる設計です。
さらに、第一段を再使用することを前提として開発されています。
ここがロケット・ラボにとって大きな意味を持ちます。
Electronによって、
「小型衛星を宇宙へ運ぶ」
という市場で実績を積みました。
そしてNeutronによって、
「より大きな衛星や衛星コンステレーションを宇宙へ運ぶ」
という市場を狙っています。
もしNeutronが成功すれば、ロケット・ラボの事業規模は大きく変わる可能性があります。
特に衛星コンステレーションの市場では、多数の衛星を継続的に打ち上げる需要があります。
その市場に対して、自社のロケットと衛星関連技術の両方を持っていることは、大きな武器になるのではないかと私は考えています。
ただし、
ここはロケット・ラボへの投資で一番注意しなければならない部分でもあります。
Neutronはまだ開発中です。
つまり、Electronのように「すでに成功している事業」とは違います。
開発費も必要ですし、技術的な問題が発生する可能性もあります。
そして何より、
実際に打ち上げて成功するまでは、本当の意味で成功したとは言えません。
私はここをかなり重要視しています。
「Neutronが成功する前提」でロケット・ラボの将来を考えるのではなく、
「成功すれば大きな成長余地がある。一方、失敗すれば投資家にとって大きなリスクになる」
という両面を見ておく必要があると思います。
第6章|創業者ピーター・ベック
そして、ここまでロケット・ラボを調べていて個人的に興味を持ったのが、
ピーター・ベックCEO です。
ロケット・ラボは2006年の創業以来、ベック氏がCEOを務めています。
私はパランティアの記事でも書きましたが、個別株への投資では、
「その会社の経営者がどんな人なのか」
も重要だと思っています。
もちろん、優秀なCEOだから株価が上がるという単純な話ではありません。
ただ、特にロケット・ラボのような、まだ成長途中の企業では、
「どこを目指しているのか」
「どこまで投資するのか」
「失敗したときにどう立て直すのか」
という経営者の考え方が非常に重要になると思います。
ピーター・ベック氏について調べていて印象的だったのは、
「宇宙へ行くこと」そのものを目的にしているのではなく、宇宙を人類にとって使いやすい場所にすることを目指している
という考え方です。
ロケット・ラボの公式資料でも、宇宙へのアクセスを容易にし、宇宙をイノベーションや探査、インフラのためのプラットフォームとして活用することへの思いが語られています。
これは、前編で紹介した「宇宙兄弟」が好きな私としては、かなり惹かれる部分です。
もちろん、投資では「夢」だけではいけません。
売上、利益、キャッシュフロー、競争環境など、現実的な部分を見る必要があります。
それでも、
「この人は本気で宇宙産業を変えようとしているんだな」
と感じられる経営者の会社に投資するというのは、個人的には面白いと思っています。

第7章|ロケット・ラボは「第二のSpaceX」なのか?
ロケット・ラボについて調べていると、よく出てくる言葉があります。
それが、
「第二のSpaceX」
です。
確かに、ロケットを作り、打ち上げ、さらに衛星関連事業まで展開しているという意味では、SpaceXと似ている部分があります。
しかし私は、
「ロケット・ラボ=第二のSpaceX」
と単純に考えるのは少し違うと思っています。
SpaceXにはFalcon 9やStarship、Starlinkなど、圧倒的な規模と資本力があります。
現時点で両社の規模は全く違います。
むしろ私が注目しているのは、
「SpaceXとは違うポジションを取れるのか?」
という点です。
宇宙産業がこれから大きくなったとき、
「全部SpaceXがやる」
という未来になるとは限りません。
政府、防衛、通信、衛星観測、科学研究など、それぞれの用途に応じて複数の企業が必要になる可能性があります。
実際、ロケット・ラボは政府・防衛関連のミッションにも関わっており、NASAの月・火星関連ミッション等にも同社の宇宙機が選ばれています。
そして2026年には、通信衛星事業を展開するIridiumの買収を進めるなど、さらに宇宙インフラ領域を広げようとしています。
この買収が最終的にどうなるかはまだ分かりませんが、少なくともロケット・ラボが「ロケットだけの会社」からさらに遠ざかろうとしていることは分かります。
―私がロケット・ラボに期待している理由―
ここまで調べてみて、私がロケット・ラボに期待している理由をまとめると、
①Electronですでに実績がある
②ロケット以外の宇宙関連事業も持っている
③衛星コンステレーションなど、今後の宇宙需要を狙える
④Neutronが成功すれば事業規模が大きく変わる可能性がある
⑤政府・防衛分野にも事業を広げている
⑥宇宙産業そのものが長期的に成長余地がある
このあたりになります。
ただし、当然ながらリスクもあります。
特に大きいのは、
「Neutronが本当に成功するのか?」
という点です。
また、宇宙関連企業は将来への期待で株価が大きく動きやすいので、
「会社が成長している=株価も必ず上がる」
とは限りません。
むしろ期待が大きくなりすぎると、少しの悪材料でも株価が大きく下落する可能性があります。
そのため私は、ロケット・ラボについては短期的な株価ではなく、
「5年、10年後にどのような宇宙企業になっているのか」
という視点で見ていきたいと思っています。
次回は「私のロケット・ラボ投資戦略」
ここまでで、
「ロケット・ラボがどんな会社なのか」
「なぜ私が将来性を感じているのか」
について、ある程度整理できたと思います。
ただ、投資家として一番気になるのは、
「じゃあ、実際にこの株をどうするの?」
というところだと思います。
そこで次回の後編では、
・現在の私の保有状況
・ロケット・ラボをどのくらい保有するのか
・株価が下落した場合はどうするのか
・Neutronが成功した場合のシナリオ
・逆にNeutronが失敗した場合のシナリオ
・5年、10年後のロケット・ラボに期待すること
などについて、私自身の投資戦略を書いてみたいと思います。
私自身まだ投資初心者なので、
「これが正解」
というものではありません。
あくまで、
「私はこう考えて、こういう理由でロケット・ラボに投資しています」
という一人の投資家の考え方として読んでいただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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