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とことこある記#1259『深い河/遠藤周作』

2度目か3度目か
あるいはもう少し読んでるのか…

 

スマホの画面越しでは
何度もやりとりをしてて
この夏にはじめて会ったあの人

画面越しに見てた人が
目の前にいる不思議な感じに
思わずつついてみたりして

ほんとにほんとなんだねー

ちゃんと実在してるってことが
何だかとっても嬉しくて
そんな驚きと喜びの感情を
そのまま伝えたら
私もそうだよーって
お互いにつついてみたりして

本を読むのが好きだって言うから
「何が好き?」って聞くと
「深い河」って悩むことなく即答

亡き親父さんがよく読んでて
回し読みみたいに読み終わった本を読んで
ときには親父さんの読みかけを
先に読み終わってしまったり

遠藤周作さんは親父さんとの
そんな思い出に紐づいてて
懐かしい名前に嬉しくなる

『深い河』をはじめて読んだのは
親父さんの本だったっけかな?
明確には覚えてないけれど

親元を巣立ち所帯を持ち
人生初の手術のとき
夜のベッドの上で読んでいたことを
とてもよく覚えている

人生って…
生きるとは…

そんな壮大なテーマを
本の世界に身を委ねながら
感じていたことを覚えている

戦争のこと
信仰のこと
夫婦のこと
人生のこと

 
8月の初旬に戦争のことに触れたくて
浅田次郎さんの本を読んだ

消化しきれず活字にできず…

そして今回の『深い河』
浅田次郎の描く世界とは
まるで違う世界が広がってた

親父さんと一緒に読んでたときには
遠藤周作さんの言葉は
もっと読み解けていた記憶があるのに
今回は何故にこんなにも遠いのだろう

言葉遣いが違ってて馴染みがなかったり

描き出す戦争の凄惨さが苦しく
カソリックとして描く宗教観が深く

細かな差異がより深く
理解できるようになったからこそ
わかったような氣にならずに
いちいち立ち止まって読み直して
噛み締めていたのかもしれない

〜〜
虫のすだく庭園に出た。
〜〜

こんな言い回しを見たことなく
意味を調べて理解する
とても美しい響きだと感じる

今じゃ見聞きすることない表現や
漢字の表記の仕方
そんなものが結構頻繁に使われていて
読み方を調べてみたり
意味を調べてみたり

作品が発表されてたかだか30年?
その時間の流れによって
こんなにも文章表現が変わったのか
と驚きを禁じ得ない

わかったような氣になって
それなりに多くの本を
読んできてたけど

今の歳になってから改めて読む
過去に読んだ作品たちは
おそらく違う表情を見せるのだろう

その時代が持つ
“共通認識”としての背景や常識
今とは違う感覚があったり
普遍的で変わらないものがあったり

親父さんと一緒に読んでた頃
親父さんも今の自分と
ちょうど同じくらいの歳か

あの頃
親父さんはこの作品を
どんなふうに読んでたんだろう

前に読んだときには
素直にインドやガンジス河に
興味を持ち行ってみたい
と思ったのに

今回はとてもそんな氣にはならず
今の自分にはまだ早い まだまだ早い
そんなふうに思ってしまった

作品は変わらず
自分が変わった

軽い作品を読んで
リフレッシュしないと
考え込んじゃいそうだ

人生とはなんぞや…?

 
今日もいい一日✨

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