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秋に聴きたい愛の歌💘 ~女心を秋空に乗せて~②

このところ「秋」というには寒すぎじゃないの? と感じる朝が多くなってきていますが、気を取り直し、「脳内秋真っ盛り🍁」ということで「秋に聴きたい愛の歌」特集、まだまだお届けしていきたいと思います😊

温かい飲み物🍵☕とブランケットを用意して、リラックスモードでお楽しみいただけたら幸いです。

それではさっそく参りましょう!

前回記事はこちら👇



①抱擁 

歌:テレサ・テン 
作詞:山上路夫 
作曲・編曲:森岡賢一郎 

1975年11月21日にリリースされたレコード『アカシアの夢』収録曲。

私がこの歌を初めて聴いたのは3年ほど前のことだった。
生まれる前にリリースされた歌なので、物心つく前に聴いたことがあるかもしれないが、残念ながら記憶にない💧

ともあれ、シンプルでありながらも情熱的に、愛する男性への一途な想いが綴られた歌詞に胸打たれ、何度も涙しながら聴き込んだ(母からの情報によると、かつて「のど自慢大会」的なテレビ番組でよく歌われていた作品、とのこと)。

理詰めで物事を考えたり、さまざまな計画・準備を立てて疲れている時ほど、こうした自分の中の「女心」を解放させてくれる歌に感動してしまうのかもしれない。

「どうか~~ください」という依頼・お願いの表現は、愛しい異性への信頼関係が存在するからこそ成り立つ表現であり、主人公の愛の強さや二人で生きていくことへの覚悟の強さを際立たせる表現となっている。

日々の仕事の中で「自己責任」という言葉が重くのしかかったり、複雑な人間関係に疲れて孤独感に苛まれやすい現代社会において、このように素直な感情を吐露する歌詞というのは、聴き手にとっての心理的な癒し・救いをもたらす作用が期待できる。

素朴で平明なメロディに乗せられた甘い女心・恋心は、深まりゆく秋の景色にそっと溶け込み、聴き手の心にも深みを与えてくれるのではないだろうか。


②わたし女ですもの 

歌:伊東ゆかり 
作詞:橋本淳 
作曲:中村泰士 
編曲:森岡賢一郎 

1975年8月1日リリース、伊東ゆかりさん63枚目シングル。

この歌もまた、一聴して感動の涙があふれた。
歌詞だけを一目見ると、束縛的で独りよがりな愛だと読み取ってしまう人もいるかもないが、女性主人公の「愛するがゆえの心の揺れ・想いの深さ」は人として極めて自然なものであり、多かれ少なかれ誰の心にも存在するもの。
だから感動を誘う。

また、「わたし女ですもの」というタイトル・キーワードは、自己肯定の言葉を発する強さや明るさを秘めた女性であることを意味している(このキーワードをどう読み取るかで、歌の解釈が大きく変わる)。

近年は歌曲に限らず、いわゆる「ツンデレ」な恋模様や女心を描いた著作品も多くなり、それはそれでリアルな人間心理を描いているといえる。
しかし、だからこそ昭和の古風で奥ゆかしい女性心理(男性に尽くすタイプの女性心理)や、直球ストレートな愛情表現が新鮮に感じる側面もあるように思う。

ただしそれも、惚れた相手への押しつけがましさや意固地な感情として響いてしまうと、共感は得づらいもの。

そこをさりげなく爽やかに、カラッと乾いた風のような歌声で魅せる伊東ゆかりさんの歌唱力にも私は敬服する。

ちなみに男声歌唱で歌われるとまた少しムードが変わるということをお伝えしたいので、敏いとうとハッピー&ブルーがカバーしたバージョンもご紹介しておきたい👇

この歌に限らず、日本の音楽界では男性歌手が女性主人公になりきって(?)歌い上げている歌唱作品が非常に多いが、女性歌手以上に「女心」が繊細に伝わってくる作品も多い。

なお、「男性歌手が歌う女心の世界(仮題)」は、本シリーズの次回記事で特集する予定なので、そちらも併せてお楽しみいただきたい。


③瀬戸の船宿 

歌:野中さおり 
作詞:水木れいじ 
作曲:岡千秋 
編曲:杉山ユカリ 

2024年10月9日発売、野中さおりさん31枚目シングル『備前だより』カップリング曲。

秋といえば行楽のシーズン。
そこで恋しくなるのが旅行意欲を駆り立てるような「ご当地ソング」。
今回はその中から、艶やかな憂いを帯びた高音ボイスが魅力の、野中さおりさんの歌をお薦めしたい。

野中さんのシングル作品の多くは、不遇な恋に耐えたり悲恋に終わる女性が主人公。
そんな彼女の歌に、寂しさや人恋しさを投影しながら聴いてみる・歌ってみるのも心の凝りをほぐすのには有効かもしれない。

二番の歌詞、≪小窓の三日月も みれんに痩せて≫という擬人法は日本の詩歌において、抒情性を生み出すための重要な表現技法の一つ。
日本の文化を愛する人ならぜひ、このような要素にも着目・傾聴しつつ、文学的な角度からの鑑賞もお楽しみいただきたい。


④口づけは永遠に終わらない 

歌:辛島美登里 
作詞・作曲:辛島美登里

1996年1月31日リリース、辛島美登里さん24枚目のシングル。

この方の歌声は独特の温もりに満ち溢れているので、肌寒いこれからの季節はお気に入りのセーター感覚で聴きたくなるファンも多いのではないだろうか。

≪愛ばかり探すから 愛が見えない≫
≪愛しても愛しても 愛しきれない≫
この歌詞の醸し出すせつなさ・孤独感が沁みるのも今の季節ならでは。

誰かと一緒にいても、一人で過ごしていても、人は心のどこかに寂しさや孤独感を抱えているもの。
そんな自分や他人のせつない心理をしみじみと噛みしめながら、愛しきれなくても愛そうとする女性主人公のせつなさに想いを寄せてみてはいかがだろうか。



⑤しあわせ芝居 

歌:中島みゆき 
作詞・作曲:中島みゆき 

1977年11月5日、桜田淳子さんのシングル作品(21枚目)として、中島みゆきさんが提供した作品。
今回は作詞・作曲者である中島みゆきさんご本人の歌唱バージョンをご紹介する。

これまたとてもせつなく悲しい女心が描かれているが、今のひんやりとした空気に包まれながら聴くと一層、女性主人公の報われない恋心が物悲しく響いてくる。

しかし、その物悲しさを「人生の中の一つの景色」として慈しめるのも、人恋しさが募る今の季節だからこそ。
アコースティックギター1本での弾き語りが醸し出す、孤独感や寂寥感も心ゆくまでしんみりと味わいたい。


⑥優しくだまして 

歌:小林明子 
作詞:さがら よしあき 
作曲:小林明子 
編曲:荻田光雄

1985年11月30日リリース、小林明子さんのオリジナルアルバム『FALL IN LOVE』収録曲。

私個人は「正直・ストライクな愛」にしか興味がないため、この歌の主人公のように ≪さりげなくだましてほしい≫ という願いは理解しがたい😓

しかしながら、この女性主人公に限りなく近い感情なら抱いたことがあるかもしれないなぁ、などと、若かりし頃の自分を思い返してみたりもした。

ほかの女性を想っていてもいいから自分のそばにいてほしい、いつか私のことしか見えなくなる……という歌詞の内容から、強気で自身に満ちた女性像が浮かび上がるものの、曲は非常になだらかでゆったりとしているため、野心的なムードはあまり感じさせない。

ピアノの序奏・間奏がとても華やかで都会的なのも、強気な女性心理を軽やかに魅せる重要要素となっている。


⑦お別れメランコリー

歌:多岐川舞子 
作詞:日野浦かなで 
作曲:徳久広司 
編曲:矢田部正 

2025年10月22日発売、多岐川舞子さん48枚目シングル。

昨年、多岐川舞子さんの47枚目シングル「京都 別れ雨」をnoteでご紹介させていただいたが、今作も前作に引き続き、彼女のアルトサックス演奏が光っている。

これまた、私だったら失恋の場面でこんな別れ文句は言えないだろう、と思うようなカッコいいセリフが並んでいるが、メロディもノリが良く、洗練されている。
リアルに ≪さようなら…愛してる≫ などと言って好きな相手を手放すことができる女友達がそばにいたら、そのカッコよさ・懐深さに惚れてしまうかもしれない😍

しかし、気丈に別れのシーンを乗り越えたくても ≪涙がこぼれちゃう≫ と、か弱い女性心理を覗かせるところに、大きく頷いたりもする。

「人との出会いに別れや涙は付き物だけど、それでも人を好きになれる自分でいたいなぁ」と思わせてくれる、この秋、激推ししたい一曲だ。



⑧晩秋

歌:テレサ・テン
作詞:水木かおる 
作曲:三木たかし 
編曲:川口真 

1992年11月18日リリース、テレサ・テンさん25枚目のシングル『夕凪』のカップリング曲。

この夏、重病に倒れた友人が大好きな歌手ということもあり、なおかつ、今の季節の情景を描いた歌なので、あえてテレサ・テンさんの歌をもう一曲、この記事に添えることとした。

私 あなたに めぐり逢えて ほんとに良かった ありがとう

『晩秋』一番の歌詞より

この歌詞は過去形になっているが、現在進行形で友人に対して抱き続けたい率直な想いだ。
ただし、歌の主人公とは違い、この想いが募ると私はつい涙ぐんでしまう。

それでもしっかりと友への愛を抱きしめながら、これからも回復を祈り続けたい。


🐥本日の記事は以上です🍀

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!








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