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【読書メモ】21世紀を動かす思想 加速主義・プルラリティ・SFプロトタイピング

本作は作家でありコンサルでもある樋口恭介氏がタイトルにもある加速主義・プルラリティ・SFプロトタイピングについて、理論的背景を踏まえながら解説しています。
最後に著者自身が述べているように、「みんなで一緒に、未来について考えませんか」という呼びかけのように、著者の考えも掲載されてはいるものの、全体的に教科書のような内容でした。
気になった点を何点か挙げておこうと思います。

加速主義の対義語は何か

好きの対義語が無関心と言いますが、加速の対義語は減速か停止か、さらに言えば加速主義の対義語は何かというのが気になりました。
今の進歩スピードを緩めることなのか、あるいは一切を放棄することなのか、まったく無関心になることなのか、これを明らかにすることで加速主義がより立体的に描き出せるのではないかと思いました。

思うに、加速主義をとる理由として、閉塞感や焦燥感、あるいは株主など外部からの要請などあると思うのですが、逆に今行動を起こさなければならない、手遅れになる前に手を打たねばならないというような思想もあるのではないかと思います。

プルラリティーテクノロジーでも排除できないもの

第4章からはプルラリティが紹介されています。
台湾の事例としてvTaiwanが紹介されていました。
ところで、人類を滅ぼすきっかけとなるのはおろかな人類だと私は思います。映画など飲みすぎかもしれませんが、ある個人の身勝手な行動がきっかけとなって主人公が窮地に陥る場面は多くあるように思います。
vTaiwanは意見の集約という意味で大きな成果があると思いますが、一方で愚かな意見や自己中心的な意見、さらに扇動などへの体制に問題があるように感じました。

未来リテラシーについて

第12章では未来リテラシーを身に着けるための提言が述べられています。これは概ね同意できる内容なのですが、やらないという人はさておき、まったく反対する人はどのような人が想定できるかと考えました。
例えば将来がどうなってもよいという人、現時点で世界を思い通りにできている人(やや陰謀じみていますが)など想定します。
先述した人類を滅ぼしうる人と同一視できるのか、疑問に残りました。

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