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短編小説 アトリエとチャーハン

私は毎晩絵をこのアトリエで描いている。こんな事をしていても、かわらない人生。

だからこそ、今日もご飯を作っていこう。

私は、残ったご飯を炊飯器から取り出しフライパンにうつした。

ザクザク野菜を切り、フライパンにバサッといれると火にかける。

そこへ、納豆と卵をぶち込むとぐるぐるとかき混ぜる。

ゆで卵も食べたい、お湯を鍋にはり卵を冷蔵庫から取り出す。

すると、頭がぼーっとしていたことから私は卵をフライパンに落としてしまった。

パカッと割れた卵からは、黄身がとろっと。そして、チャーハンへと黄身が流れこむ。

すると…。

私は、思わず

「うわっ、うまそ。」

と、一人で叫んでしまった。

「いいや、このままかき混ぜちゃえ。」

こんな、少しのアクシデントを待たずして何を待とうというのだろう。

こういうのが、たまのアクセントとなってより良く私の幸せを彩るのだ。

「きっと、そう。」

少しのイレギュラーが最高のスパイスに早変わり。

強火で一気に炒めたら。

「できた、私のこれが卵ましましご褒美飯。いっちょ、あがり。」

外に見える、この満開の桜のようにいっぱい食べて幸せになれよ私…。

自分の見聞きしたものは、絶対に裏切らない。

「私の幸せを、見つけてやって。」

私が私にしてあげられること。

「食べたあとは、行き交う人々でもながめるか。」

少し、眠気が襲い。私は、夜風に吹かれ寝てしまった。

夏の夜風が、私には冷たく感じるのだった。

「こんなことでも、してない限り私は…。」

すこし、でた大きなあくびが世の中をまるごとのみこんでしまえばいいのに。

目が覚めれば、消えてなくなっていれば私が私でいられるのにな…。

目を覚ますとコップ一杯の水をくみ。渇いたのどを潤すと私はまた絵を描き始めるのだった…。

           おわり


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