『カフネ』感想
こんにちは。
今日は小説の感想です。
今回読んだのは、タイトル通り『カフネ』!
面白かった!!
最近個人的に信田さよこさんがブームなんです。
そして、いろんな小説を読んでいると、信田さよこさんが語っていることがテーマになっていることが多い!と感じることがめちゃめちゃあります。
信田さよこさんは、臨床心理士として大先生です。
著作も多く、『母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き』などが超おすすめです。
扱っているテーマは、親子関係が多いですね。
アダルトチルドレン、「自分の生きづらさは親との関わりに由来しているんじゃないか」という感覚とかもよく説明していて、大変勉強になりました。
また、子供が生きづらさを抱えるのは、実は夫婦関係、特に夫の存在に由来しているのではないかという話がさらに勉強になり、そのあたりは『家族収容所』という著作に書かれていて、感動しました。
で、『カフネ』ですが、この辺りのことが非常に絡んでいます。
適当に感想書いているうちにネタバレにもなると思うんで、嫌な人はこの辺で読むのやめてくださいね〜
個人的に、一番感動したのは、主人公の薫子さんが父母に自分の思いを打ち明けるシーンでした。
41歳の主人公、その父母は70代と60代です。
主人公は虐待などを受けてきたわけではないが、自分の愛らしい弟に比べて父母に愛されてこなかったと感じながら生きてきました。
高校生の頃にピアスをしていたら父に頬を打たれた。
離婚した原因は、主人公の生真面目さのせいで、夫が息苦しく感じていたのではと母に言われた。
それでも、彼らから愛されることを41歳の今になっても諦められない。
頬を打たれた翌日に主人公の好きなケーキを父が買ってきて差し出してくれたこと。
夜うなされている幼い弟に付き添っていると、母が「優しい子ね」と声をかけてくれたこと。
いろんな良い思い出もあって、親に対して何度も失望して、親から傷つけられても、親から愛されることを諦められない。
父と母が泣いている姿を見ると、主人公の薫子自身の胸が締め付けられてしまう。
この父母を捨てられない。この関係を断ち切れない。
それなら、傷つきや失望と一緒に、この関係を抱えながら生きていく。
という薫子の決意のシーン。
ここ、泣きました😭
捨てられないなら、断ち切れないなら、関係を抱えながら生きる。
なんで泣けるんだろう。
この親、全然ひどい親ではないんです。
父親は仕事をして、多分東京の郊外に家を持って、経済的な不安とかは子供には一切感じさせなかった。
母親は確か専業主婦、家事とかは全部こなして子供に苦労をさせなかった。
それでも、古い価値観で子供を縛ってる。
子供に生きづらさを抱えさせている。
難しい。人生は難しすぎるなと考えさせられました。
だからこそ、良い形をなんとか作って、関係を続けようという努力をする薫子さんの姿に感動したのかもしれません。
私が感動して考えさせられた1番の場面はここでした!
他にも、というか、メインは他の場面・要素なので、是非是非お読みください。
ありがとうございました!!

