創業400年の老舗で見つけたゴッホの京菓子と、心ときめく琥珀糖|亀屋清永
仕事の関係で少し早めにお盆参りを済ませた帰り道、八坂神社の前を通りかかると、涼しげな看板にふと目に留まりました。
そこにあったのは、色とりどりの琥珀糖。
実は、私の大好物なんです。
甘いものには目がない私も、暑い時期にはあっさりした和菓子に惹かれます。
暦の上では秋とはいえ、まだまだ夏真っ盛り。
気づけば暖簾をくぐって、店内に足を踏み入れていました。

創業400年!京菓子の老舗へ
八坂神社のすぐ目の前に店を構える「亀屋清永」は、1617年(元和3年)に創業した京菓子の老舗です。
かつて天皇や皇室に菓子を納めた「禁裏御用達」として、京都でもわずか28軒のうちの一軒という名店。
弘法大師・空海が遣唐使として持ち帰ったとされる和菓子の原点「清浄歓喜団(せいじょうかんきだん)」を、今も日本で唯一作り続けていることでも知られています。

小さな店内には、歴史を物語る銘菓からお干菓子まで、たくさんの品々が並んでいて、目移りしてしまいます。 中でも私の目を引いたのは、涼やかな季節限定のお菓子たち。
その中から選んだ3つのお菓子をご紹介します。
水の精
まるで宝石のようにキラキラした、琥珀糖。
一粒ずつ、眺めているだけで幸せな気持ちになれます。

外はシャリっとして、中はゼリー状に。
この食感もたまりませんね。
色によってそれぞれ、ラズベリー、ライチ、ブルーハワイ、巨峰の4つの味が楽しめます。
どれも、甘さ控えめで、ほんのり香る上品な味。
冷蔵庫で冷やすとさらに美味しくいただけて、もう止まらない一品です。

夏木立
こしあんと白あんを合わせた羊羹に、透明感のある柚子入りの道明寺羹の二層仕立て。

爽やかな柚子の香りの後から、甘さ控えめの羊羹の味わいが追いかけてきます。私は冷たいお抹茶と共に。木々の間を吹き抜ける涼風を思わせるお菓子です。

翔(SHOU)
最後にご紹介するのは、あのゴッホにちなんだ羊羹「翔(SHOU)」。
「亀屋清永」の創業400年を記念して誕生したお菓子です。

浮世絵に魅了され、独自の作風を切り拓いていったゴッホの精神に倣って、和と洋のテイストを織り交ぜた新しいお菓子を目指したといいます。

味は、あんずといちじくの2種類。
「あんず」を一口含めば、まるで熟れた干し柿を思わせる濃厚な甘味が、口いっぱいに広がります。
これまでの羊羹のイメージをひっくり返すような驚きの美味しさに、思わず唸ってしまうほど。

ゴッホと京菓子の老舗。
一見、意外な組み合わせに思えますが、その味わいは老舗の底力をしっかりと感じさせる、確かな一品でした。
冷やせばさらに、違った味わい楽しめますよ。
美味しく夏を乗り切りましょう
お盆を過ぎたとはいえ、まだまだ暑い日が続きます。
そんな時には目にも涼やかなお菓子はいかがでしょうか。
「水の精」と「夏木立」は夏限定。
季節感を楽しめるのも和菓子の魅力です。
どうぞ、ご自愛くださいませ。
亀屋清永
京都市東山区祇園石段下南
営業時間|8:30〜17:00
定休日|水曜(ほか不定休あり)
https://kameyakiyonaga.co.jp
