【AI漫画】父娘あるある 健康診断の封筒を開けられない父(一部手描き)

「封筒、未開封」
リビングのテーブルで、父の手が動いた。新聞の下に、何かを滑り込ませる。
「今、なんか隠したよね」
「いや、何も」
わざとらしく目を逸らす時点で、もう答えは出ている。陽菜が新聞をめくると、そこには茶色い封筒。「健康診断結果」の文字が、堂々と印刷されていた。
しかも、封が切られていない。
「……開けてもないじゃん」
「いや、その、忙しくてだな」
冷や汗をかく父を、娘の据わった目が捉える。
次の瞬間、慎一は封筒を高々と掲げて走り出した。
「あとで!あとで見るから!」
「その“あとで”、去年も聞いた!」
パジャマ姿の中年男性と、セーラー服の女子高生が、リビングを全力で駆け回る。バタバタと足音が響く。
やがて観念した父は、ソファで目を閉じて身構えた。娘が封を切り、中の紙を広げる。
「……普通じゃん。ちょっと血圧高いだけ」
「な、なんだ。そうか」
よかったー、と全身から力が抜ける父。三十秒前まで命がけで逃げ回っていた人物とは思えない脱力ぶりである。
その横で、陽菜が用紙を折りたたみながら言った。
「怖いなら、次から一緒に行くから」
父は、何も言えなかった。
結果が怖かったんじゃない。たぶん、父親は一人で聞くのが怖かったのだ。

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