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#47 責任感が強い人ほど、静かに心が壊れていく職場

「もっと頑張れば変わるかもしれない。」

そう思って仕事を続けてきた時期がありました。

これをちゃんとやらないと院長の機嫌を損わせてしまうのではないか、

頼まれた仕事は断ったら嫌われるのではないか

自分が我慢すれば、その場はうまく回る。

そんな毎日を続けていたら、気づけば心の中は余裕のない暗い状態がつづきました。

責任感があることは、本来とても素敵な長所です。

でも、その責任感を当たり前のように受け取る職場では、頑張る人ほど少しずつ疲れていきました。

「あなたなら大丈夫。」
「お願い、助かる。」
「真面目だから安心。」

一見すると褒め言葉のようですが、その言葉の裏側で、仕事がどんどん集まってきてしまい、私は夜も眠れないほどのストレスを抱えたことがあります。


そして不思議なことに、仕事をきちんとやる人ほど「まだ余裕がある人」と思われやすいんですよね。


私も歯科衛生士として働く中で、「責任感があるね」と言われることが何度もありました。

最初は嬉しかったんです。

でも、気づけばその言葉は「お願いできる人」という意味になっていました。

失敗しないように何度も確認して、患者さんにもスタッフにも気を配って、家に帰ってから「あの対応でよかったかな」と思い返す。

仕事が終わっているのに、頭の中では勤務時間が続いているような感覚でした。

そんな生活を何年も続けていると、休日なのに疲れが抜けない。

好きだった仕事なのに、朝起きるだけでため息が出る。

歯科衛生士ってとても素敵な職業なのに、

クリーニングはしたら笑顔で帰ってくれる

指名してくれることもある

ホワイトニングしたら感動してくれる

そんな笑顔で溢れる人がいるからやりがいを感じるから歯科衛生士という職業が私は大好きです。

そんな私が少しずつ変われたきっかけは、「全部を100点にしなくてもいい」と思えるようになったことでした。

患者さんには丁寧に向き合う。

でも、自分を犠牲にしてまで完璧を目指さない。

その線引きを少しずつ覚えていきました。

最初は罪悪感がありました。

「もっとできたんじゃないか。」
「手を抜いていると思われるかな。」

そんな気持ちもありました。

でも、不思議と周りの反応はほとんど変わりませんでした。

変わったのは、自分の心です。

仕事が終わったあとも、仕事のことばかり考え続ける時間が少しずつ減っていきました。

私は燃え尽き症候群になっていました。

人と関わる仕事や責任感が強い人ほど起こりやすいと言われているそうです。

「まだ頑張れる。」
「私がやらなきゃ。」

そう思い続けるほど、心は静かに疲れていくそうです。

だから私は、自分の中で小さなルールを作りました。

仕事が終わったら、今日できたことを一つだけ思い出す。

「患者さんが笑顔で帰ってくれた。」

「ありがとうと言ってもらえた。」

「時間通りに終われた。」

どんなに小さなことでもいいんです。

反省だけで一日を終わらせない。

それだけでも、心の疲れ方は少し変わりました。

そしてもう一つ。

職場だけが、自分の価値を決める場所ではないと知ったことです。

私は日本舞踊を20年続けています。

着物に袖を通す時間、noteを書く時間、家族と笑う時間。

仕事以外にも「私らしくいられる場所」があることで、職場で起きたことを少しずつ切り離せるようになりました。

もし今、責任感が強い自分に苦しくなっているなら、一度だけ自分に聞いてみてください。

「私は誰かの期待を背負い続けていないかな。」

その問いを持つだけでも、明日からの働き方は少し変わるかもしれません。

責任感は、なくすものではありません。

でも、自分まで壊してしまうほど抱え込まなくてもいい。

あなたが元気でいることも、仕事を続けるためには大切なことだからです。

次の章では、そんな毎日を送る中で私が気づいた「心が少し軽くなる考え方」についてお話しします。

今、仕事で頑張りすぎているあなたの隣で、お茶を飲みながら話すような気持ちで書きました。

少しでも「私だけじゃなかった」と思ってもらえたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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