とんかつ
昔、私の家のとんかつは切れてなかった。
普通とんかつは6等分やら7等分位に切られていると思う。
でもうちでは丸のまま。
まだ幼い私は掌位の肉塊が目の前に出される度、毎回狂喜乱舞していた記憶がある。
(嘘。踊ってはいない。あくまでも心の中でだけ。食事の時間にそんな事したら、恐い母からどやされる)
毎回塊肉とは言っても、モンハン宜しく、手づかみで齧り付いていた訳じゃない。
ちゃんとナイフとフォークでお上品に食べていた。流石、母様、お嬢様。
トンカツにナイフとフォーク。
なんだかとってもミスマッチだけど、子供の頃は外でトンカツなんて食べたことなかったから何の疑問も持っていなかった。
なので私はナイフとフォークの使い方をとんかつで学んだ。
砂場で人生に必要な事を全て学んだ人に比べると果てしなくスケールは小さいけど。
(そういうエッセイ本がある)
それにしても三つ子の魂百までと言うけど、本当だ。
今でも家でとんかつを食べる時はナイフとフォークで食べている。
予め包丁で切ってあるのも良いのだけど、なんだか味気ない気がしてしまって。
そう言えば、母も子供の頃からナイフとフォークでとんかつを食べていたんだろうか?
そろそろお盆の季節。
実家に帰ったら母に聞いてみようかな。
【献立】
◯とんかつ
◯茄子フライ
◯ちくわフライ
◯なめこ汁
◯大根の甘辛漬け

あっ、今回はnoteに上げるから分かりやすくする為に切った。でも結局ナイフとフォークで食べてる。
そう言えば、一度だけ物凄く美味しいヒレかつを作れた時があった。
確か雪の降っている土曜日。
期日前投票の帰りのスーパーで豚ヒレが安く売ってて、寒さに震えながら作ったヒレカツ。
低音で丁寧に揚げたら、物凄くしっとり柔らかに揚がって感動したんだっけ。
自画自賛になるけど、未だにあれを超えるとんかつを食べた事がない。

何だかどうしても食べたくなってついでに作ってしまった。
フライをする時は、「どうせだから」と言って数を作りすぎてしまう。

豆腐入り。

いつもの。
