【教員の選択】指導の「伝え方」ー大きな声ではなく、届く方法を選ぶ

教員をしていると、
思わず感情が大きくなる場面があります。

子どもを思っているからこそ、真剣に伝えたい。

しかし、同じ内容でも、伝え方によって子どもの受け取り方は大きく変わります。

大切なのは、

「強く言うか、優しく言うか」

ではありません。

その場面に合わせて、伝え方を選ぶことです。

指導の引き出しが増えるほど、
教員自身も感情に振り回されにくくなります。

【選択①】熱を込めて伝える

普段は落ち着いている先生でも、
本気で伝えなければならない場面があります。

例えば、

・命に関わる行動
・大きなけがにつながる危険な行動
・人の尊厳を傷つける言動

こうした場面では、
表情や声の強さを変えて伝えることも必要です。

子どもに、「これは絶対に大切なことなんだ」と伝えるためです。

ただし、毎日のように使うものではありません。

いつも強い言葉で伝えていると、
子どもはその強さに慣れてしまいます。

本当に大切な場面だからこそ、その熱は届きます。

【選択②】静かに語りかける

「そんなんしたらあかんやろ!」
「なんでやってへんねん!」

大きな声で注意するだけでは、子どもの本当の思いや理由が見えなくなることがあります。

そんなときは、
静かに話を聞くことが大切です。

「どうしてそうしたの?」
「その時、どんな気持ちだった?」
「次はどうしたらいいと思う?」

問いながら、一緒に考える。

子どもを責めるのではなく、
自分の行動を振り返る時間にする。

静かな言葉だからこそ、届く場面があります。

【選択③】あえて待つ

教員は、
ついすぐ声をかけたくなります。

「静かにしよう」
「並びましょう」
「話を聞こう」

もちろん、必要な場面もあります。

しかし、すべてを教師の指示で動かしていると、
子どもは教師の指示を待つようになります。

そんな時は、

・あえて待つ
・黙って様子を見る
・視線を送る
・近くまで歩いていく

という選択もあります。

子どもたち自身が、

「今は話を聞く時間だ」
「自分たちで整えよう」

と気付く時間をつくる。

待つことも、
大切な指導の一つです。

【選択④】子ども自身に説明させる

同じ失敗を繰り返す時、教師が何度も説明するだけでは、子どもの中に残らないことがあります。

そんな時は、子ども自身に考えさせます。

「今、何が問題だったと思う?」
「次はどうしたらいい?」
「先生が伝えたいこと、分かる?」

自分の言葉で説明することで、
自分の行動を客観的に見ることができます。

指導の目的は、
怒られる経験を増やすことではありません。

自分で考え、
次の行動を選べるようになることです。

指導の後こそ大切にしたいこと

どの伝え方を選んだとしても、最後に大切なのは、
指導を引きずらないことです。

注意した後も、

「さっきのこと覚えてる?」

と何度も蒸し返してしまうと、
子どもとの関係にしこりが残ります。

必要なことを伝えたら、
この話は終わり。」と切り替える。

そして、その後の良い行動は認める。

指導と関係づくりは、別々ではありません。

伝えるべきことを伝えた上で、
また普段の関係に戻る。

それも教員の大切な技術です。

指導の引き出しが、教員を守る

指導で大切なのは、その場面に合わせて、
方法を選べることです。

・本当に大切なことは、熱を込めて伝える。
・理解が必要な時は、静かに語りかける。
・自分たちで動ける場面は、あえて待つ。
・成長につなげたい時は、自分で考えさせる。

伝え方の選択肢が増えるほど、
教員は感情だけで動かなくなります。

そして、
子どもに届く指導ができるようになります。

指導とは、子どもが自分で考え、
よりよい行動を選べるように支えるものです。

そのために、教員自身が
「伝え方を選ぶ力」を持つこと。

それが、子どもの成長を支え、
教員自身も守る指導につながるのだと思います。

関連するnoteはこちら

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集